五十肩まとめ

何故か最近は五十肩が多い。以前から何度もブログは書いているが、同じ質問ばかり来るので少しまとめてみたい。

  1. 「突然痛くなったのですが・・・」-殆どの方は突然発症します。徐々に痛くなったという声をほとんど聞きません。コップに水を入れ、器を越えた途端こぼれるような感じで起こります。
  2. 「レントゲンは必要でしょうか?」-必要です。石灰化などがあると肩関節に注射をして頂く場合がよくあります。比べると初期に注射をしたほうが経過が良いように思います。
  3. 「片方だけ痛いんです・・・」-両側痛がる方は殆どいません。殆ど一側性です。但し、右肩を痛めてそれが治った頃に左肩、またそれが治ると又右肩という具合に酷い方は3回ほどやります。だから治療する場合は必ず反対側も治療します。
  4. 「何時治りますか?」-軽い方で数週間、ひどい方で2年近くかかります。五十肩を30年患っている方などいません。例え治療をしなくても100%治ります。我々が治療すると「早く」「綺麗」に治るだけです。リハや治療の頻度は担当の先生に聞いて下さい。
  5. 「夜中にうずくのですが・・・」-残念ながら五十肩はあまり鎮痛剤が効きません。私も経験があるので分かるのですが、酷くなると何故か鍼よりも灸が効きます。酷いときは日に2回治療します。痛い方の肩など下にして寝られなかった記憶があります。これは当分できません。肩を動かして何ともなくなっても、辛かった肩を下にすると痛みは出ます。治るのに年の単位かかります。
  6. 「動かした方がいいのですか、安静ですか?」-石灰化などがあり、動かした後に痛みが出るようでしたら動かせません。それ以外でしたら、様子を見ながら動かした方がいいです。これは色々なケースがありますので、リハの先生の指導を頂いて下さい。痛い側の腕で重い物を持つと肩の痛みを悪化させます。
  7. 「暖めるのですか、冷やすのですか?」-痛みの初期で患部に熱があり痛みが強い場合は冷やしますが、後は暖めます。しかし実際はやってみて楽な方というのが正解です。身体が冷えたなら暖めた方がいいですし、少し動かしすぎれば冷やせば楽になります。あまりどっちと決めず、その時やってみて楽な方でいいと思います。
  8. 「治療は肩だけやれば良いですか?」-「肩は内蔵の窓」という言い方があります。肩自体が悪くなるというよりは殆ど肩はとばっちりを受けていて、心臓や胃が悪いから肩に出る、腕の使いすぎで肩がおかしくなるといった具合で、治療はまず周辺の異常を見つけます。そこを治めた後で肩を治療するととても経過が良いです。肩のみ治療していまいち治らない方は、一度周辺の病気を疑うといいです。そこを治療した途端、肩が嘘みたいに楽になる経験は何度もしています。そういう体験をする度に、「肩は被害者」と感じています。

我々治療家としてゴールが見えている病気は気が楽です。最近は40台でも70台でも、五十肩を訴えてきます。肩の痛みは強烈な場合がありますが、以上挙げた内容が分かるとそんなに悩まなくてもいいのではないでしようか。注射やリハをすればするだけカウントダウンできるのですから・・・。

最後はサイレントマニュプレーションというテクニックがあります。下記の動画をどうぞ。

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