股関節の治療で通っている方が病院で注射の後にリハの先生に診てもらうという。その先生は若い女性の先生で正直言って効果を感じないと言う。それは理学療法士といってリハビリを担当してくれている。やはり若い先生だと経験がないので、適切な効果が望めない。患者曰く、当院の鍼治療の方がはるかに効くと言う。この話を聞きながら昔を思い出した。病院勤務時代にリハをやっていたが十分効果が出せたわけではない。病院に数年いると治せない自分が嫌になり、そこから抜け出そうと必死に勉強した。私の場合は解剖から学んだが少し分かるようになって知識が増えていくに従い少しずつ治療成績を上がってきた。次は応用編、しかしその応用編がとてつもなく範囲が広い。オーリングテストを学びEAT(Bスポット療法)を学び、ファシアリリース(筋膜リリース)を学び、現在に至っている。患者さんが病院であまり効果のないリハを受けていても、私の感覚からするとやがてその先生も自分がいかに患者を治せないかを悟る時が来る。患者さんに、「治療してもらった後に悪くなってしまうなら論外ですが、リハビリで害が出ないならちょっと人助けと思ってかかってあげてもらえませんか?我々もそういう道を通ってきて今に至っているのですから。」という話をしたら理解して頂いた。
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