腰痛を制する

長年腰痛で苦しんでいた常連さんが、治療が功を奏し最近は長い時間歩いても腰が痛くないという。腰が痛いときは腰痛に支配されていて、腰の言いなりになってしまう。しかしこれはよく考えるとおかしな話で、身体の持ち主が店子の腰の訴えに屈していることになる。主従関係が逆である。腰痛はご主人である身体がなければ痛みを出せない。こういう場合どう考えたら良いかというと、「腰痛君、君は私の身体であまり暴れると治療しちゃうよ。そうすると君はもう騒げなくなっちゃうよ。それでもいい?君を黙らせることは簡単だよ。」という感覚でいればいい。腰の痛みは我慢するのが1番ダメで、何をすれば楽になるかはほぼ分かっている。治療を重ねる中で腰痛を黙らせる事が大事である。常にご主人様はあなたの身体である。

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