常連さんが少し眼の具合が悪いので、「じゃ、眼医者で調べて」と伝えて、そのままになっていた。今日久しぶりにその話になったとき、「緑内障と言われてショックでショックで・・・」と言う。こういう場合、以前ブログに書いたが、調べれば調べるだけ難病の情報が出てくる。緑内障だとおそらく、「失明」まで読んだであろう。しかし話を聞くと点眼液で眼圧は十分に下がり、月に1度程度の診察で経過観察をするという。これは我々から見たら、病気がないに等しい。将来何が起こるかはわからないが、現段階で薬で下がり問題がないのだから、心配する必要などない。ちゃんと医者に通えば終わる話である。緑内障と診断されて失明を不安がるのは、2日間続いた咳で肺がんかしらと疑う愚かさに似ている。もちろん可能性はゼロではないが、心配しすぎと思ってしまう。患者を診ていて思うのは、「症状に鈍感で病名に敏感」ということだ。この方もコンタクトを入れ、時々目の具合が悪かったが、コンタクト入れているからこんなものだろうと思っていたと言う。症状に対して鈍感である。しかし病名が確定した途端、必要以上に心配して不安が高まる。ちょっと敏感すぎる。我々から見たら、「症状には敏感でちゃんと調べ、病名は確定して管理できるものなら鈍感でいい」と思ってしまう。管理できる病気はなきがごとしである。
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