子宮筋腫や股関節の手術は常に時間との闘いである。子宮筋腫もある程度閉経(50才程)すれば小さくなるケースが多いので、42-3才で筋腫がある程度の大きさの場合に医者は、「あと数年か、極端に大きくならなければ逃げ切れるかなぁ。」と考える。これが35才ぐらいで勢いよく成長している場合は、手術の話になってしまう。股関節の人工関節も同じようなことが言えて、昔は人工関節は10年ももたなかった。50才で初めて手術すると、「死ぬまでにあと3回切るの?」と少し不安になる。しかし金属の性能が良くなり、20年もつとなれば大分話は大分変わる。60才で手術してそのままもたせる。もう死ぬまで手術はしなくてもよくなる。これも逃げ切りである。がんも成長スピードと寿命が話題になる。がんがあっても老衰で死ねば、それは「老衰」である。たまたま身体にがんがあっただけである。あってもなきがごとしである。常に我々は時間を逆算して考えている。
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