身体の暖め方

今年は例年より冷えがきつく、私自身朝、布団から出るのに気合いがいる。患者さんの中にもホカロンを腰に貼ったままの方がよく来る。以前患者さんから、皮膚に直接貼れる「直貼」を教わったが、あまりに便利なので重宝している。今日来た常連さんは、胸元が寒いというので見たら胸にホカロンを貼っていた。本来胸は外気と空気のやりとりをしているので、そんなに温度の高いところではない。暖めること自体悪いことではないが、我々から見るともっと効率的なところがある。それは「大椎 だいつい」という首の後ろのツボである。そして「風門」も効く。風門は名前の通り、「風の門でここから風邪が入る」と言われている。この周辺を暖めるだけで、胸元の寒さは解消する。よくお年寄りが頚に襟巻きやマフラーをしているが、この場所を冷やさないようにしているのである。あと腰に貼るのも悪くはないが、我々から見るとへその下、よく「臍下3寸-丹田」と言われるが、そこを暖めると腰も温まる。腰だけ温めてもお腹は変化しない。ちょっとしたことだが、暖め方にもコツがある。

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