股関節痛と筋トレ

以前常連さんから、「股関節症のブログが少ない」と言われてブログを書いた。手術の成功率が上がり、注射などもあり、あまり我々の出番がない。スポーツ選手はよく股関節や鼠径を傷めるが、専門の所に通っている。一般の患者さんが股関節を痛めるとスポーツ専門の所に行く方は少なく、病院で理学療法士に指導をもらう。そこで言われるのが、「プールで歩行訓練」「筋トレ」「減量」である。股関節に痛みがある場合は歩行訓練を水中以外でやってしまうと痛める事が多い。「プールで歩行訓練」は出来れば週に2回ほどやって頂きたいが、自宅近くに施設がなく実行できる方は少ない。「筋トレ」も毎日30分度続ける方は少ない。「減量」に至っては痛みが続くと食べてしまう。結局中々痛みが治まらず、取り敢えず鍼でも打って少し楽になりたいという方が多い。昨日来た股関節の患者は、一時期より痛みが減ったという。何をやったのか聞いたら、「理学療法士に教わった通りちゃんと自宅で筋トレをやっている」と言う。今までは足を持ち上げることすら出来なかったのが、筋肉がついて最近は出来るという。調べてみたら明らかに筋力がついている。これなら鼠径の痛みは減る。そして最近は「お尻も締めている」と言う。股関節周辺や脚の筋力だけでなく肛門まで閉めて戴ければ、益々股関節には良い影響がある。閉経後の女性なら今後起こるかもしれない「尿漏れ」の予防にもなる。あまりに真面目に筋トレに取り組み、結果までちゃんと出ているのでこちらがビックリしてしまった。長年仕事をやっていると何もやらない患者にこちらが慣れてしまっている。この患者には専門の股関節専門家を紹介しようと思ったが必要がなくなった。このまま続ければプールでの訓練もいらないかもしれない。後は「減量」だけであるが、今まで筋肉が十分つき減量が必要なかった方もいた。だから減量しなくてもいいという事ではないが、それぐらい筋トレは大事と言うことである。この患者には必要はなかったが、股関節専門家が必要な方もいるかもしれないので記載しておく。

■じんどう整骨院アスリート
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