暇な時に差がつく

常連さんでさして身体が辛くないときに来る方がいる。今までは辛い時にしか来なかったが、段々身体の本質がわかるようになり、辛い時に治療していたのでは間に合わないと悟ったのだろう。そこを感じて頂けると我々もアドバイスが変わってくる。大きな会社の社長も、「忙しい時は仕事をこなすだけで精一杯。少し時間のある時に次の準備をしておかないと新たな局面に対応出来ない。」と言っている。我々の仕事もそうであるが、忙しい時は患者をこなすだけで1日が終わってしまう。何も他のことが出来ない。しかし暇な時に今まで出来なかった事や今後の対策を学んでおかないと新しい患者さんに対応出来ない。身体もそうであるが、忙しい時は現状維持で精一杯である。しかし時間のある時に身体のメンテをしておくといざという時に踏ん張れる。中々頭でわかっていても実行できる方は少ない。結局、「将来の予測」と「準備力」の差だと思う。そういう患者は、「今日はどうしました」と聞くと、「メンテ」と言う。こういう会話が出来る方はちゃんと先を見ている。「この腰、何とかして下さい・・・」で治れば来なくなってしまう方は、その場しのぎである。「将来の予測」と「準備力」が十分とは思えない。治療も辛くないときに差がつくのである。

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