腰痛で通っている常連さんが、前回お腹を触ったら少し硬く、腰にも違和感があった。今日2週間ぶりに診たら全く良くなっていない。本人に聞いたら、「前回やってもらったから何とかなると思っていた。最近は気温の寒暖差で春バテだから・・・」と言う。「春バテって何?」と聞いたら、「気温の寒暖差で体調を崩すことを言うらしい。テレビでよく言っている。」と言う。我々から見たらこの患者は長いことうちに通っているのだから、「そうか、少し腰が重いと思ったらお腹か。じゃ少し胃薬と乳酸菌を増やして、次回また診てもらおう。その時にまだ悪かったら理由を聞こう。」位の対応はして頂きたい。お腹が空けば魚をもらうようなに与えられる治療だけではダメで、基本は自立と健康管理が出来るように、つまりお腹が空いた時に自分で魚が釣れるようにならなくては成長がない。後はわからないところだけ専門家に聞けばいい。なんでもお任せはダメである。そんな話をしたら、「そうね、私も長いし、そうならないとね。」とは言っていたが、少し悪い所を指摘されたらピンときて、何をすればいいかという発想になり、わからなければ聞くという姿勢が大事である。この時期だからこちらも、「春バテ?」、夏になれば、「夏バテ?」が通用するかもしれないが、一年中「~バテ」とは言えない。ちなみにこの方のお腹と腰は単に胃腸だけの問題で、春バテとは何の関係もない。基本は具合が悪ければ薬や治療、安静の力を借り、良くなければ当然薬も治療も安静も必要ない。自分の身体に目を向け、今どんな状態なのかを感じ把握することが何よりも大事である。
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