坐骨神経痛で通っている方から、「どうして先生は毎回鍼を打たないのですか?よそでは毎回打たれました。効かなかったけど・・・。」と言われた。こちらにしてみると、「筋肉君が打ってくれと言っていれば打つし、そうでないときは使わない。」としか言いようがない。長年の経験で延べ何万人かはわからないが筋肉を触っていると、筋肉君の気持ちがわかるようになる。もちろん筋肉がしゃべるわけではないが、以前こういう筋肉の時にこの治療をやったらうまくいったとか、いかなかったという経験値があるので、触っただけである程度判断がつく。言葉にしたり教え事にならないのは残念だが、本人が鍼を希望していても、必要がなければ打たない。しかしどうしてもと言われれば仕方なしに打つときもあるが・・・。結局その方の全身を診て、辛い所にどういうアプローチをすれば身体がいい方向に反応するかを見ている。しかし患者さんは患部の痛みだけを考えている。そこさえ楽になれば良い・・・。少し見方は違うが、どんな時も筋肉君の主張を聞く事がいい結果に繋がり、間違いはない。患者に聞くのではなく、患者の筋肉が答えを持っている。
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