講演会を頼まれて

長年仕事をしていると学会でしゃべってくれとか、講演会を時々頼まれる。
専門家相手だと楽なのだが、素人相手では少し勝手が違う。
難しい言葉を使わず、わかりやすく、ちゃんと説明してと思うから、普段と違う神経を使う。
基本は「健康セミナー」なので、どんなタイトルにしたら、皆さんが興味を持ってくれるか考え下記の4つにした。

  1. 難病治療のコツ
  2. 病院では教えない自分の健康を守るコツ
  3. 病院の常識、世間の非常識
  4. がん治療の落とし穴

このタイトルをつけて、「何か難しそうな凄い話をしているなぁ。」と少し自分で驚いてしまった。内容を少し解説したい。

「難病治療のコツ」は「鼻」「歯」「腸」が大事という話で、鼻炎はEAT(Bスポット療法)、歯はマウスピース口腔ケア、腸は乳酸菌や按腹で、当院の患者さんは殆ど知っている。
「病院では教えない自分の健康を守るコツ」は女性の免疫を下げるものの話で、「ブラジャー・寝室のテレビ・黒い下着・化繊の下着・電子レンジ」。これも皆知っている。次にスタマックラインの話で、胃炎の反応は左脚に出るから、左膝痛が胃薬で治る事があるという話である。また腰痛を按腹で治す話も皆知っている。
「病院の常識、世間の非常識」はスクワット禁止で四股を薦めている話、人工股関節手術は成績がいい話など、これも股関節の患者にはしゃべっている。
「がん治療の落とし穴」は「玄米で胃炎人参ジュースについて牛乳禁止」でこれもがんの方にはしゃべっている。

こう考えると当院の常連さんの医学知識の高さに改めて驚いてしまう。おそらく10年以上通っている患者は皆知っているネタばかりである。
今回は完全に一般向けのセミナーなので、少し丁寧に説明しようと思うが、やはり健康維持に知識は必要で、何も学ばないで、「え、そうなの、知らなかった」では済まされないとつくづく感じた。

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