不眠症と首のこり

患者さんの中には不眠症を訴えてくる方は多い。
以前から記事は色々と書いているが、今回は「首のこり」との関係を書いてみたい。
まず下の図には3ヶ所の反応点を示した。

  • 目の疲れ」は目を動かす時にこの部分の筋肉が連動してしまうことにより、目を酷使するとここの筋肉が硬くなり、目の焦点が合わせにくくなるので、書類を読み続けることを嫌がり、すぐに飽きてしまう。
  • 鼻炎の反応点」は当院ではEAT(Bスポット療法)の事は何度も書いているが、本人に鼻炎の自覚がなくても敏感に反応するポイントである。
  • 噛み合わせ異常」は「首のゆがみとマウスピース」でも書いたとおり、ここの部分の硬い筋肉を治そうとしたら、マウスピースを使う以外に方法がない。

どれも首の後ろに反応点が集中している。
実はこの首の後ろに反応点が集中していることが問題なのである。
理由は簡単で、「心臓から脳に血液を送る場合、椎骨動脈と言ってこの硬くなる場所の下を通り抜けて脳に血液を供給している」ので、この周辺の筋肉が硬くなると特に頭の後ろに、血液を送りにくくなってしまう。頭に血が行かなければ、当然不眠症は起こってしまう。
患者さんの中には、「不眠症は薬で治す」と思っている方は多いが、我々から診ると、「まずは首の筋肉を目、鼻、噛み合わせを治して、それだもだめなら投薬をすればいい」と思ってしまうが、その知識がないと、「最近は薬が効かなくなったから、量を増やした」とか、「薬の種類を変えた」と言っているが、骨格を正す方が先ではないかと思っている。
身体の臓器は何でも血液が治す。
血が行かなければ治らない。
脳に血が来ないから、「何とかしろ」と脳に言われて、不眠症を酷くしているのである。
首を治して全員とは言わないが、かなりの投薬の減薬や中止は出来ると思う。
不眠症で悩んでいる方はまず、「目の治療」「EAT(Bスポット療法)」「マウスピース」を試してほしい。

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