自分の線

当院にはスポーツをやって身体を壊している方は多い。そういう方を診ていると、「自分の限界を知らない。人には限界の線があって、それを越えれば壊れるし、越えなければ回復する。」という当たり前のルールが中々守られていない。当然人は限界を超えなければ自分の限界がわからないから、何度かは壊れてしまうのは仕方がない。でも毎回壊れているようでは芸がない。1番理想的なのは自分の限界を知りつつ、ストレスなどで身体がやられた場合、多少限界を越えた程度の運動をすると、身体は筋肉痛に治そうとしてストレスのコリまで治ってしまうことである。これは中々経験がないとできない芸当ではあるが、当院には何人かこれを理解して実践している人がいる。そういう方達の話を聞いていると、「昨日の○○はちょっと多かった。明日、泳いでそのあと断食をすれば元に戻るだろう。」と分析と対策を自分でやっている。こうなると我々は本人の気がつかないところのみを指摘すればいいので楽である。この限界線を知って、毎回限界で生きている人は死ぬときに、「満足した。悔いはない。」と言うだろう。しかし、それを知らない人は、自分を生かし切れていないので、「生き足りない」と言うだろう。「私は生き切った。」と言うために自分の線を知ることはとても大事である。

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