血圧の測り方

今は自宅で簡単に血圧が測れるようになった。今日来た常連のおばあちゃんが、「今朝、血圧を測ったら上が60しかなかった。食べれば治ると思って朝ご飯をいっぱい食べた。」と言う。「それは朝起きてすぐ測ったの?そして何回測ったの?」と聞いたら、「起きてすぐではないが、1回しか測らなかった。」と言う。「今は機械で簡単に測れるがやはりコツはある。血圧計の機械は手の橈骨(とうこつ)動脈といって、よく脈を取るところにセンサーがあって、測定している。そのセンサーの場所がずれると正確に測れない。マンシェットと言って機械のスイッチを入れると段々圧が高くなって、動脈を止める。その後徐々に緩めて脈が拍動し始めたところが最高血圧、脈の拍動を感じないところが最低血圧という仕組み。そして測るときは3回測って、その平均値を取る。朝一で測ると機械エラーが一番多い。だから3回測る。それでも60ならフラフラのはず。機械の特長を知って正確に動脈にセンサーを当てて3回測れば正確。これがコツ。」と説明したら、「知らなかった。じゃこれから3回測って異常なら伝えます。」と言っていた。そして「朝は一番血圧高いですよね。」と言う。「いやいや低いんです。早朝高血圧という人はいますが、普通は低いです。」「え、勘違いしていた。朝高いと思っていて低かったから慌てた。じゃね朝はある程度低くていいんですね。」「そうです。」当分寺子屋の授業は続きそうである。

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