キーワード リハビリ難民

「リハビリ難民」と「手術は成功」

脊柱管狭窄症の手術をした方がここ数年調子が悪いという。手術のあとはリハビリがないので、以前書いたリハビリ難民になってしまっている。手術後に症状が殆ど改善しないので医者に言ったら、「手術は成功」の一点張りで話を聞いてくれないとい。この話は「手術と完治」で書いた。再手術の可能性はと聞いたら、「改善の見込みがないからしない。」と言う。具体的症状を聞いているうちにおかしな事に気がついた。脊柱管狭窄症は必ず…

リハビリ難民について

「がん難民」は最近有名になったが、この仕事をしていると「リハビリ難民」が気になる。昔は病院で手術をしてその後ちゃんとリハビリをして退院させていたが、どうもリハビリに対して風当たりが強い。病院内部では場所は取るし、時間は長いし、人ではいるし、おまけに点数は低い。病院経営上は極めて好ましくない。手術をしてあとは自宅でリハビリなんて事もあると聞く。ちゃんとリハビリをすれは機能が回復するのに、手術のあとほ…

リハビリの効用

以前からリハビリ難民の話は書いている。リハビリをちゃんとしていればこんな事にはならなかったというケースがあまりに多い。今日来た方も腰の手術の後、痛みがなくなり調子が良かったものだから少し無理をしてしまった。我々からすると腰の手術後、数日で野良仕事をするの論外である。しかし本人は手術まで腰が辛かったが、術後楽なものだから嬉しくてやってしまったのであろう。気持ちは分かるが、術後楽だからといって完治して…

整形で通い続けて悪化した膝

70代の女性が膝で整形に通っているのに、どんどん悪化しているという。脚を調べると下肢静脈瘤はあるし、足首が腫れている。話を聞くと昔、足首を折ってリハビリをせずにその後よく腫れるという。そして膝まで最近は痛く、整形で電気やヒアルロン酸、水を抜いてもらっているが一向に良くならないという。診断書を見ると、「下肢静脈瘤は保存治療」と書いてある。この程度なら何もせず様子を見ましょうと言うことだ。超音波診断で…

圧迫骨折とリハビリ

年配の女性が腰の圧迫骨折をして入院しているという。医者の診察では、腰骨にセメントを入れるほどではないという。退院後どのようにしたらいいのか色々とアドバイスをした。まずは自宅に歩行器をレンタルする、介護のショールームに本人を連れて行き、必要な物をケアマネと相談しながら決める。歩行器など必要なのは一時なので購入する必要はない。自宅に手すりをつけられなければ、ベッド、トイレ、風呂に専用の器具を設置する。…

末梢神経障害に関して

神経には脳・脊髄の中枢神経と末梢神経があります。末梢神経は体性神経と自律神経系に別かれ、体性神経はさらに運動神経と感覚神経に別れます。自律神経は交感神経と副交感神経がありお互い拮抗的に作用しています。この末梢神経に何らかの異常が起こった状態を末梢神経障害といいます。首や腰を痛めたり、神経の走行途中での圧迫など、原因は様々ですが元来神経は圧迫に弱く、持続圧迫で神経は機能しなくなってしまいます。神経が…

腰椎圧迫骨折と胃炎

腰椎圧迫骨折後、胃炎が治らないという方が来た。以前から「リハビリ難民」に関しては書いているが、数週間の入院後、レントゲンで問題がなければ例え圧迫骨折でも病院から出されてしまう。我々から診るとそこからリハをして、機能回復させる必要があると思っているが、病院の都合もあり中々そうはいかない。そんな状態が長く続けば痛めた腰をかばおうと背中が硬くなり、その影響で胃の機能低下が起こる。そんな状態でいくら胃薬を…

母なるリハビリについて

最近、アキレス腱や膝の手術をした後、リハビリを十分しないために、坐骨神経痛が起こってしまった患者が続いた。 私が病院勤務の頃は救急指定だと大体、脳卒中か交通事故の患者がほとんどなので、リハビリはかかせない。 しかし最近はリハビリをやっていない病院が増えた。 場所も取る、人手もいる、時間はかかる、保険の点数は高くないと病院の経営にはマイナスだ。 手術をして退院となると治療はそれでおしまいと思ってしま…

患者学

学問として成り立っているのかは知らないが、「患者学」はあると思う。あるC型肝炎の患者が、有名な病院でのインターフェ ロン治療が功を奏して肝炎が治った。が、同時にひどい腰痛持ちだったので、肝臓の先生が同じ病院内の整形外科を紹介してくれて、腰の手術もした。手術前は2m歩くとふくらはぎが辛かったのが、かなり歩けるようになった。しかし腰の痛みは取れていない。整形の先生に聞いても、「手術は成功した。」としか…