キーワード 冷え性

肩こり、冷え性と胃下垂

久しぶりに来た若い女性が、肩こりと冷え性で、「原因は何ですか?」という。身体を診てもさして異常がないし、肩こりは数年来で慢性化している。こちらも原因を聞かれて困ってしまってお腹はどうかと調べてみたら、胃のあるはずの位置に胃がない。こういう場合は胃下垂なので、おへそを触ったら胃があった。「これは慢性胃下垂で、一辺に食べられないでしょう。食べると調子が悪いでしょう。」と聞いたら、「そうです。」と言う。…

冷え性について

前々回、細身の女性の特徴を書いたら、かなりの反響をいただいて同じ悩みを持つ方の多さに驚いた。 今回はこれからの季節を考え、冷え性について書いてみたい。 3年前は寒さのきつい冬で冷え性による坐骨神経痛の方が日に何人も来た。今までは足湯の話をしていたが、水の扱いが大変だったり面倒くさかったりで、薦めてもやる方は殆どいなかった。 そんなあるときpanasonicのスチーム足浴器の話を聞いた。お湯を使わず…

冷え性

夏の冷え性 顔面神経麻痺や坐骨神経痛、冷え性の方は春が危険です。寒かったのが急に暖かくなると、女性は薄着になり油断します。 冷え性も一番多いのは冬ではなく、夏のエアコンです。お出かけ前が暖かくて、急に気温が下がれば簡単に症状は悪化します。 無理なく、無駄なく、油断なくが大切です。 電磁波の影響 身体にいい物を取っていても部屋の中に強い電磁波があるとなかなか良くなりません。一番良くないのはIHクッキ…

突然効き出した胃薬?

冷え性の女性がいつも胃の具合が悪く、「消化器の先生はいつも同じ胃薬しか出さないけど、全然効かない。でも先日、旅行に行く前に頂いたのは効いた。体質が変わったということ?」と聞くので、「何か他に薬は出なかったですか?」と聞いたら、「腸の薬も出た。」と言う。身体を調べたらいつもの胃の反応はそのままあり、腸の反応が殆どない。「これはもしかして、腸の薬がよく効いたので、いつもの胃炎がそんなに気にならなくなっ…

胃腸総まとめ

当院のような鍼灸院で、胃腸に対してどの様なアプローチをしているか、ご存じない方が殆どだと思いますので、少し紹介させて頂きます。 まず胃ですが、症状のある方は内視鏡検査が基本です。それで問題がなければ我々がよくお話するのは、「按腹」「スタマックライン」「左の背中」です。 腸に関しては「按腹」「乳酸菌」「便秘対策」「食生活-フードチェック」「左坐骨神経痛」「太腿の裏」です。 まず「按腹」ですが、これは…

ブログランキング20位~24位

ではブログランキングの続きを書いてみたい。 20位 発汗について 21位 女性の免疫 22位 ぎっくり腰を最短で治す方法 23位 病気は仰山にしろ-我慢弱いこと 24位 誕生日日(たんじょうびび)の話 まず20位の「発汗について」は、20年近く前の冬のある寒い朝、仕事に入ったら身体が冷えていて上手く動かなかった。少し仕事をこなし、昼過ぎからは身体が動くようになったが、これは困ったと思った。翌朝から…

ブログランキング40位~45位

前回、ブログランキングを書いたら思いのほか反響があり、今回は続きを書いてみたい。 40位 小鳥タイプ詳細 41位 時には占い師のように 42位 咳について 43位 真っ黒金平 44位 宴会のコツ 45位 男骨格について まず40位の「小鳥タイプ詳細」だが、典型的なのは冷え性の女性で、腸や喉が弱く、常に温め続けないと体調を維持できない方の特徴を書いた。基本的に関節が弱く、骨格がゆがみ易いのでいつも何…

ブログランキング46位~50位

当院の常連さんには治療中に何か伝えたいことがあると、ブログでLINEを送っている。 あまりに同じ話のブログばかり送るので、送ったブログのランキングを調べれば、皆さんが気をつけなければいけないことや、気がつかないことなどお伝えできると思い、50位から少しずつ解説する。 46位 黒い膝サポーターとズボンの色 47位 腕が硬くなるのは「使い過ぎ」か「ストレス」 48位 牛乳について 49位 乳酸菌で豚が…

足の温度について

この時期、冷え性の人は多い。以前から冷え性の人の足の温度が気になり、測定し続けおおよその基準がわかったのでお知らせしたい。まず体温が36℃台の場合、大抵足の温度は10℃低い26℃である。22℃を切ると症状が出てくる。今まで診た中で1番低かったのは17℃である。解剖教室でご献体を解剖していたときを思い出す。分類すると下記のようになる。 26℃以上-正常 22℃~26℃-多少の症状はあるだろうがおおよ…

膝の内外側の痛み

日舞をやっている方が、膝の内側に痛みを訴え、中々治療効果が上がらないで中敷きを作ってもらった。中敷きが功を奏し、膝の内側の痛みは楽になったが、その後外側に痛みが出るようになったという。膝の内側を過保護にしてしまった。患者さんからすると内側でも外側でも場所が違うだけで、同じ痛みと思うかもしれないが、膝の構造も治療しやすさも全く違う。「外側の痛みなら治療しやすいが、内側の痛みは必ず楽になるとは言えない…

心と身体のずれ

今日来た方は会社を作ってまだ半年しか経っていない方で、極めて心と身体がずれていた。主訴は頭痛で首を診たら極端な左右差がある。腰も痛いというので診たらこれまた極端な足の左右差がある。特に酷いのが首で、左右差の原因は「心と身体のずれ」である。身体は会社を作って緊張が続いているのに、本人は少し心を緩めた。我々はよく「交感神経優位」や「副交感神経優位」という言い方をするが、仕事をしているときは「交感神経優…

ときどき角膜が・・・

常連さんが、「数年に一度角膜がおかしくなり、眼医者で診てもらっている。『コンタクトをしているの?』と聞かれるがしていない。角膜がやられると痛くて仕方がない。原因もわからず辛くなると通っているだけ。前回は『ウィルスが関わることもある。』と言われた。」と言う。この話を聞いて、最近この方は身体が少し激務でゆとりが全くなくなっている。前回など今までで1番悪く、首のゆがみや神経の興奮があったから、「マウスピ…

どこの医者に行ったらいいのか分からない

今日、紹介で来たおばあちゃんは色々と症状があった。右の眼瞼痙攣と右頬のシビレ、右耳鳴りに花粉症、噛み合わせに狭心症、便秘、足の冷え性とバラエティにとんでいた。話を聞くと、「最近は新型コロナウィルスの影響で混んでいる医者には行きたくないので、近くで空いている医者は泌尿器だった。薬のことを色々と相談しても只出すばかりで、一向に症状が改善しない。とにかく便秘が良くならない。市販の薬を飲んだら効いているの…

間違った健康食品選び

長年仕事をしていると、強者の患者が来る。 健康食品にこだわっている方の中には、以前最高で20数種類のサプリを持参し、オーリングテストで診てくれと言う方がいた。 詳しく調べたら、3種類しか身体に合っていなくて、「あとはいらないの?」と聞くので、「今の身体には必要ありません。」と答えた。 では何故こういう事が起こるかであるが、本人に聞いたら、「知り合いが多いので、少し具合が悪いというと必ず何かを勧めら…

手術後のリハと重炭酸入浴剤

最近、ヘルニアやがんなど術後の方が多い。今までは大抵手術後、2週間は安静でそこからリハが始まるのだが、最近は術式の改善、内視鏡を使っての手術など身体に対し低侵襲(身体に負担が少ない)で出来るようになり、入院期間も今までより格段に短くなっている。当院の常連さんだと普段からメンテをしているので、少しの入院生活でも腰が痛いとか、背中が辛いとか訴えてくる。その辛さも手術後となると普段とは違うので、「本当に…

発汗について

最近急激に冷えたせいで、坐骨神経痛や腰痛、不眠症を訴える患者さんが増えた。話を聞くと、「気温が下がったのは分かっているのだが、少し厚着をして乗りきろうと思った。ホカロンも貼っている。」と言う方が多い。身体を診ると完全に血行不良で厚着やホカロンでは全く対応出来ていない。ではどうするかである。「発汗」しかない。風呂で下半身か胸まで入り(心臓が苦しくなければ全身浴)、おでこに軽く汗がにじむまで温める。こ…

小鳥タイプ詳細

小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…

我々には治せない肩こりと首のゆがみ

長年仕事をやっているとどうしても難しい方が多い。最近はネットで検索してくるから、一筋縄でいかない方ばかりである。そんな方達の身体を診ながら、「結局、我々は噛み合わせや鼻炎から来ている方の肩こりや首のゆがみは治せない。」ということを強く感じる。揉んですぐ治る方など殆どいない。そして肩こり以外にも頭痛、胃腸障害、冷え性、喘息と症状は多い。しかし無力ではない。敢えて言えば身体にとって良い環境を作っている…

お相撲さんと細身の女性

時々だがプロのスポーツ選手に治療を頼まれる。しかしスポーツ選手と一般の方の身体は全く別で、治療法も根本的に違い、スポーツ選手には必ずその道の専門家が必ずいるのでお断りしている。昔、病院勤務時代は両国が近かったので何度もお相撲さんの治療をした。大体、足首の捻挫か腰痛なので鍼を使ったか、実によく効いた。問題は治りきらないうちにまたすぐ稽古をしてしまうので、完治しないということであった。時々その話を患者…