肩と腰を揉まない治療
最近、治療しながら殆ど肩と腰を揉まないやり方に変わってきたと感じた。 以前から腰痛にして、腰に原因がないと言い続けてきたが、益々その傾向が強くなってきた。 最近一番治療しているのは、「頭皮」「首のゆがみ」「お腹」「腕」「ふくらはぎ」である。 結局、身体の末端とお腹しかいじっていない。 理由の一つにパソコン病や鬱病、坐骨神経痛、アトピー性皮膚炎など一昔前には少なかったが、最近はそういう人達ばかりであ…
最近、治療しながら殆ど肩と腰を揉まないやり方に変わってきたと感じた。 以前から腰痛にして、腰に原因がないと言い続けてきたが、益々その傾向が強くなってきた。 最近一番治療しているのは、「頭皮」「首のゆがみ」「お腹」「腕」「ふくらはぎ」である。 結局、身体の末端とお腹しかいじっていない。 理由の一つにパソコン病や鬱病、坐骨神経痛、アトピー性皮膚炎など一昔前には少なかったが、最近はそういう人達ばかりであ…
これはN響(NHK交響楽団)の方から聞いた話だが、指揮者の岩城宏之先生が職業病である頸椎後縦靭帯骨化症を患った。 たまたま私もテレビを見ていて、こんなにすごい首のコルセットがあるのかという装具を着けながら、指揮棒を振っていた。 その後も続けざまに3ヶ所ぐらいがんを患った。 後縦靭帯骨化症だけでも難病なのに、がんを患っても必ず復活して指揮をしていた。 ある時、楽団員の方が先生とのお酒の席で、 「先生…
師匠から発明王エジソンの言葉を何度か聞いている。 「未来の医師は薬を用いないで、彼の患者の治療において、人体の骨格構造、栄養、そして病気の原因と予防に注意を払うようになるだろう。」 師匠は消化器が専門だが、長年治療を見ていると現代医学の薬より、漢方薬や乳酸菌、健康食品と食の養生の話ばかり指導している。 投薬に関しても薬を飲むことを内服と言うが、どうして「服」という言葉を使うのだろうか。 それは昔、…
先日めがねの度が合わないので、レンズだけ新しいのに変えたが、ピントが合いすぎて長い時間かけていられないという。 新しいのを作ったのなら元のに戻せばいいのだが、そうもいかない。 原稿書きや書類を見るのが辛くて仕事にならないそうだ。 私自身以前にパソコン病の原稿を書いていたときに、ピントが合わないので新しいメガネを作って懲りた。 ピントが合いすぎていて眼が疲れる。 ちゃんと検眼したのにどうしてそういう…
前回は乳酸菌の事を書きました。 性格が穏やかになるのでしたら、学校給食に入れてもらいたいと思います。 そしてもう一つ入れて頂きたい物があります。 それは食物繊維です。 正月早々、尾籠な話で恐縮ですが、便の量と自殺率が反比例するという研究報告があります。 アフリカなどでは木の実や草など食事に含まれる食物繊維の量が非常に多く、その分便の量も増えます。 先進国はファストフードや西洋食化で食物繊維の量は多…
最近は免疫関係の病気の方が気になります。 がんや鬱病、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などはもちろんのこと、坐骨神経痛なども腸の免疫を上げないとなかなか治らない人がいます。 治りにくい人は殆ど胃腸に問題があります。 胃腸の内視鏡検査で大丈夫と言われても、実際に食べ物を入れて腸がちゃんと働くかはわかりません。 何とか腸に働いてもらうために当院では乳酸菌を薦めています。 ビオフェルミンなどはなじみも…
使って減るのがお金、使う程増えるのが筋肉。 患者さんから教えて頂いて唸ってしまった。 それと同時に病院勤務時代の事を思い出した。今 だから言える話だが、85才以上の方の筋トレはやっても無駄だと思っていた。 病院だと寝たきりの方が多く、元気に動ける方は少ない。 しかし数年前に92才のおばあちゃんの歩行訓練をして、筋肉が付くことを発見した。 その後96才のおばあちゃんも筋トレ効果があることがわかり、死…
次の文章を声を出して読んで下さい。 きうょは いいてきんです。 こしとの なはつ あかつった けどれも さいんきは あきらくしなってまきたし。 少し変な文章ですが、「今日はいい天気です。今年の夏は暑かったけれども最近は秋らしくなってきました。」と読みませんでしたか? 脳は間違っている文章を常に修正しながら、都合の良いように解釈しているのです。 これを文脈効果と言います。 脳は客観的ではないのです。…
先日かなりひどい坐骨神経痛の方が来た。 歩くのも辛いし、寝返りも出来ない。 数日前にゴルフで無理をして右脚を痛めたという。 以前にも同じようなことがあったが、治ったのですこしバカにしていたら歩けなくなってしまったという。 とにかく太腿の痛みが強い。 飲み薬が効かず、座薬で何とか生活できるレベルだという。 夜中にうずくのでよく眠れないという。 見るからに辛そうである。 ほぼ毎日の治療で薄皮を剥ぐ如く…
身体にはいくつかの分類方法があるのでしょうが、我々が身体を触って感じるのはまず筋肉の質です。 ライオンタイプと小鳥タイプがあります。 食事も一辺に食べて後はパタンと寝るだけ、不眠などとは縁がありません。 朝の目覚めはよく、起きてすぐに仕事が出来ます。 瞬発力に向き、いかにも筋肉質の方はライオンタイプです。 スポーツで言えば、100m走やダッシュが得意です。 こういう方は特別に訓練をしなくても早く走…
この時期、坐骨神経痛の方はよく診ます。 最近数人かなりひどい方がきて、これこそ「坐骨神経痛治療の決定打」というものを掴みましたのでお伝えします。 昔、坐骨神経痛の勉強をしていたときに、おおよそ8回の治療で治まると書いてありました。 臨床でやってみると確かに正確な数字で、殆どの方が8回以内の治療で治まります。 しかし医者が手術を検討している腰椎椎間板ヘルニアのひどい方や、坐骨神経の炎症がひどい方など…
段々寒くなると鼻炎の方は増える。ある程度ひどくなれば耳鼻科に通うだろう。 どうも日本の医療は、悪くなったら行くところというのがしみついていて、予防のため病院通いをしている方は殆どいないと思う。 私などは以前に歯の痛みで地獄の苦しみを味わったので、歯医者には悪くなくても行く。 歯医者もまた来たの、何処を治療するの?、やることないよといった感じだか、無理矢理でも見つけて治療してほしいとこちらが言うので…
仕事をしていると、痛みのひどい人などこんな事になるとは思わなかったとよく聞く。 我慢強いのは結構だが、そういう方を診ていると身体にセンサーがあるのかと疑ってしまう。 では身体にどんなセンサーがあればいいのだろうか? 私は3つセンサーが必要だと思う。 まず第1に筋肉や関節のセンサー。 腰が痛いとか、肩関節が動かないとか、背中が張ってきたとか・・・。 これはわかりやすいと思う。 第2に腸のセンサー。 …
きつい仕事をこなした後、頭痛で来た方がいた。 普通、頭痛というとこめかみか首の後ろが多いが、その方はおでこが痛いという。 場所から言うと少し嫌なところである。 真っ赤な顔をしていたので、「血圧は?」と聞いたら高いという。 「脳の病気をした先祖は?」と聞いたら、殆どが脳卒中で倒れて短命だという。 そして最近、眼圧も高いし太ってきたという。 我々から見ると早くポックリ逝きたいといっているようなものであ…
これは私が言ったことではなく、10年以上前からBi-Digital O-Ring Testの大村恵昭教授から教えて戴いた。 漢方には「望診-ぼうしん」といって患者が入室してから席につくまで、表情や顔色、生気などを観察する。 そして顔や手足、お腹などを観察する。 よく舌診といって舌を見るがこれも望診である。 現代風に言えば、視診である。 ちょっと見ただけで病気を推測しなさいということだ。 東洋医学に…
先日新聞で2020年には認知症患者が300万人近くになるという。 あまりの数の多さに驚いてしまった。 血管障害が日本の認知症の特徴だが、アルツハイマー病も増えているという。 東洋医学に何かアプローチは出来ないだろうか。 数年前からBi-Digital O-Ring Testを使い、「物忘れ」と「鬱病」の治療はおこなっている。 頭の神経伝達物質を測り、重金属沈着を調べ、ウィルス感染の程度を数値化する…
以前に「身体は借り物と思えばいい」という話をしましたが、身体の何処かが痛む場合、痛みには理由があります。 例えば腰が痛い場合、足が硬いとか背中に負担がかかりすぎたとか、右と左脚が極端に違うとか、明確に理由があって身体は腰に痛みを出す。 だから体の要求をちゃんと聞いてあげないと、やがて体は反乱を起こす。 特にこの傾向が強いのは体力に自信のある方。 我慢強い方。 すぐに根を上げない方。 挑戦や達成を生…
男性も還暦を越えると生き方が難しくなってくる。 生涯現役の方や趣味を持ち続けている方はそのままでいいと思うが、定年と同時に毎日家にいると奥様から嫌われてしまう。 さっき朝ご飯食べたのに、またお昼も食べるの? 人が外から帰って来た瞬間に、「お茶入れて。」とは何事。自分で入れなさい。 外の空気でも吸ってきたら? 私の視界に入らないで・・・。 どうも段々、邪魔な存在になってくるようだ。 そんな話をよく聞…
以前でしたら頭痛は緊張型頭痛が多く肩こりと連動していましたから、肩の治療で殆どが良くなっていました。 しかし最近は頭痛の原因は「セロトニン説」が有力になり、血管拡張型頭痛で数十年悩んでいる方も多く来ます。 いわゆる片頭痛で赤ワインやチョコレート、グルタミン酸などに反応する方も多く、我々が肩の治療だけでは改善しません。 私の師匠はこの頭痛を混合感染として治療していますが、効果を上げています。 我々が…
前回は日本の大家・水野南北の話でしたが、今回は医学の父・ヒポクラテスの格言を紹介します。 「満腹が原因の病気は空腹によって治る」 「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」 「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」 「人間は誰でも体の中に百人の名医を持っている」 「人間がありのままの自然体で、自然の中で生活をすれば120歳まで生きられる」 「病人に食べさせると、病気を養う事になる。一方、食事を与…