水野南北について

最近は食事療法に関して色々と調べているが、興味深い話があるので披露したい。 水野南北という方は江戸時代中期の観相学の大家である。 水野南北の先祖は遠く人皇三十代敏達天皇にさかのぼり、その家系である小野家からは小野篁、小野道風、小野小町などが出ている。小野妹子から数えて六十七代目が小野文章で、水野南北の父である。南北の代に水野姓に変り、名は勝三郎忠良。 水野南北は、大坂阿波座(大阪市西区)に生まれた…

違う場所の痛みを増強

いつもの腰痛の方が今までと同じ治療をしても良くならない。 痛み方が今までと違うわけでもないのに、よい結果が出ないことがあります。 そんな時は身体のどこかに炎症があります。 例えば転んで足首を捻ったり、膝が悪くなったりした場合は、腰でも肩でも治療効果が下がります。 もしくは筋肉が硬くないのに痛がります。 初めの頃は理由はわかりませんでしたが、最近は神経の感受性が高くなっていることに気がつきました。 …

乳酸菌について

前回、がんの補助療法で乳酸菌の事を書いたら、もう少し詳しく説明して欲しいという声があり、良い機会なのでまとめてお話します。 まず当院で使っている乳酸菌関係は下記の5つです。 1.新ビオフェルミンS 2.わかもとの整腸薬ロロンS 3.アレルケア 4.エビオス 5.ORT-乳酸菌 新ビオフェルミンSはなじみがあると思います。 ビオフェルミンは大正時代にまだ乳酸菌の事が知られてない時代に整腸剤として作ら…

がんの補助療法

これだけがんの患者さんが増えると、今は一昔前の暗いイメージとはかなり違う。 芸能界などでも誰々ががん発表となっても殆ど驚かないぐらいがんの方は多い。 そんな中、当院に通っている人は何か東洋医学的にアプローチはないかと求めてくる。 良い機会なのでまとめてみたいと思う。 1.乳酸菌を使った腸管免疫のレベルアップ 2.食品の選択(アレルギー対策やがんが喜ばない食べ物の選択) 3.生活環境(着る物・寝室・…

病気になったら喜べ

これはあまり一般の方にはあてはまらないかもしれませんが、私自身スタッフには、「病気になったら喜べ」と言っています。 理由は簡単です。 体験できるからです。 何事も味わうということが大事で、全ての病気は味わえませんが、せめてその中のいくつかだけでも体験すると見えないものが見えてくるからです。 以前父が痔持ちでよく、ウォシュレットにしてから調子がいいと言っていました。 ご多分に漏れず、私も痔持ちでひど…

食物アレルギーについて

Bi-Digital O-Ring Testを勉強してから、食物アレルギーに対してとても興味を持つようになった。 昔は皆同じ給食を食べていたが、最近はアレルギーの子供を持っている親は大変である。 病院でなかなか治療がうまくいかないケースに、普段の食事が大きく関わっている実態を段々知るようになってきた。 以前、前立腺がんの方が子供の頃貧乏で、大人になったら和食ではなく洋食を食べ尽くしたいと言って、6…

頭の治療

頭を治療しますというと驚く方がいます。 我々はマッサージや鍼をよくやる所なのですが、頭に鍼を打って大丈夫ですかと疑問に思う気持ちもわかります。 頭も実は関節で出来ていて、矢状縫合・冠状縫合・ラムダ縫合といくつかの骨がつなぎ合わさって出来ています。 関節ですから、ゆがんだり当然あるわけです。 あと頭のてっぺんはいくつも穴が空いていて脳の中から静脈が出てくる所なので、治療ポイントとしてはとても大切な場…

休むことを仕事とせよ

20年程前に公開会社の社長から、休むことを仕事とせよという教えを戴いた。 当時はまだ私自身が駆け出しで、休むなんてとんでもないと考えていたが、最近その本意がわかりだしてきた。 仕事柄かなりお忙しい方を治療するが、お忙しい方程この話をすると、「本当にそうだ。」とおっしゃる。 休むことを仕事ととするということは、どんなことがあっても休むということで、休みだから仕事を入れるなんてとんでもないということだ…

あっちもこっちも痛い方へ

ある程度の年齢になってくると痛いところが1つということは少ない。 腰や膝、首も痛いし、眠れないし、便秘もある。 以前にいくら治療時間を取ってもいいから、痛い所を全部まとめて治してくれと頼まれたが、結果は良くなかった。 当時理由はよくわからなかったが、今になればなんと愚かなことをしたのか感じる。 身体は5ヶ所痛いところがあっても、1番ひどい所しか感じない。 他の悪い所を感じない仕組みが身体にはある。…

新米ママの日曜日2時間

去年から妊娠ラッシュで新米ママが多い。 子供がお腹にいる時は早く出てこないかと思うが、産まれるとお腹の中にいた方が楽だという。 いくら子供が可愛くても子育てが辛いという方は多い。 理由は24時間年中無休だからである。 最近、妊娠中や子供が生まれてから母親が鬱病になるケースが多い。 マタニティブルーと育児ブルーである。 そんな新米ママには、「日曜日2時間」の話をしている。 週に1度、2時間だけ子供か…

空腹の薦め

「空腹」が人を健康にする(南雲吉則先生著)が売れているという。 興味を持って読んでみたら、1日1食で空腹を薦めている。 全くもって同感である。 私自身が現在、1.5食である。 昼はもりそばのみ。夜はサラダと豆腐と魚程度。少々晩酌。 白米は食べず、刺身に醤油はつけない。刺激物も取らない。 おそらく私の食生活を見て、お気の毒と言われる方も多いのではないだろうか。 以前、脊柱管狭窄症のひどい方を治療した…

治療の分かれ道

ゴルフなどをよくされる方が最近調子が良いという。 初診時はかなり坐骨神経痛がひどく、まめに手入れをしたり摂生をして戴いた部分が大きい。 最近は治療をしていても悪いところが殆ど見つからない。 仕事柄いかに辛い症状を早く取るかばかり考えてしまうが、何処も辛くないと言われると少し気が抜けてしまう。 しかし皆さんが病院で言われるように、悪くなってからの治療では手間もお金もかかるのです。 治療は基本的にマイ…

左の背中と感情

東洋医学では内蔵体壁反射と言って、内蔵の異変が体表に出るという考え方があります。 たとえば胃が悪い場合にお腹や背中の胃に関係するツボに反応が出るわけです。 我々はそのツボを刺激して、内蔵を治そうとしているわけです。 直接内蔵に鍼を打っているわけではありませんので、この反射が頼りで体表から内臓の治療が出来るのです。 時々仕事がきつくて、左の背中に反応が出る方がいますが、これは心臓の反応です。 正確に…

大往生について

先日の11日は東日本大震災一周年の追悼式が各所で行われた。 いまだに行方不明な方もいらっしゃり、心から哀悼の意を表したい。 この災害を機に命に関して考えた方も多いのではないだろうか。 先日、「大往生したければ医療とかかわるな」を読んだ。 自然死について書かれていて、納得してしまった。 大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書) 中村 仁一 (著) この業界30年以上いるが何とも核心を突いたお…

減量について

現在当院で数人の方が減量に取り組んでいる。 単に太っているだけならいいが、血液などに異常データが出るとやはり真剣に取り組んだ方がいい。 以前に白米を食べない話や刺身に醤油をつけない話しをしたが、これも減量につながる。 しかしどうしても白米をやめられないとか、醤油をつけないと食べられないという方は多いので、他の方法をお話したい。 まず第一に食事の前にコップに水を2杯飲むことである。 これが効き、簡単…

いつまでも残る古傷

年配の方を治療していると古傷をこちらが発見することがある。 5年ぐらい前までは35年前の古傷を治療していた人が一番だった。 20才の時にアキレス腱を痛めて55才で坐骨神経痛の治療をしていた。 ところがあるおばちゃんがあっさりその記録を抜いた。 85才で通院していたおばあちゃんは、20才で農家に嫁にいき腰を痛めた。 当時のことだから舅・姑の目もあり治療など十分受けられない。 腰を痛めたまま時間だけ過…

病気はいくつあっても同じ

前回、「意外な患者の反応」ということで書いたら反響があった。 賛成の意見やあり得ないといった意見など様々だが、もう一つ患者さんから教えてもらったことを書いてみたい。 それは、「病気はいくつあっても同じ」という考え方だ。 それを教えてくれた方は確か4つぐらい病気があって、色々と指導を戴いていたが、あまり真剣に医者の話を聞いていない。 理由は、「人間は複数の病気で死ねない。死ぬ病気は一つ。だから死なな…

意外な患者の反応

長年治療の世界に関わっていると時には強者の患者に出会うことがある。 がんを宣告されて医者に、「身体を治すのは先生の仕事、私の仕事ではない。」と言い切る方がいた。 本来は落ち込むところだろうが、自分には関係ないといった感じてある。 無責任のような感じもするが、いい一面もある。 それは心が病まないことだ。 病気はあるらしいが、身体のことは医者に任せてあるから今までと同じ生活をしよう。 病気は読んで字の…

がん予防に関して

当院は毎年、年賀状にワンポイント健康アドバイスを書いている。 今年はがんの予防に関して書いたら、反響があって今までがんに関して感じていることを書いてみたい。 15年ぐらい前だが、私がよく治療している人の中にがんが少ないことに気がついた。 その時は我々の治療は保険は効かないし、やはり経済的に豊かな方は食べ物が違うのだろうぐらいにしか考えていなかった。 数年前にBi-Digital O-Ring Te…

腕のこりに関して

今までパソコン病やストレスの所で腕のこりに関して書いてきました。 パソコン病はマウスを使うクリック病、ストレスは心臓が末端の血管を締めるため血行不良。 使い過ぎと血行不良で原因は違いますが、腕が硬くなる事は同じです。 しかしこの腕、つらくなったら自覚症状が出てくれれば治療はとても楽なのですが、つらくても感じないのです。 腕のこりから肩甲骨の動きが悪くなり、肩がこり、首がゆがみ、首肩に症状が出る頃に…