カルテを見ただけでわかる病気の原因
今日紹介で来た方はカルテに、「首のこり、肩こり、腰痛、頭痛」と書いてあり、何時から症状があるのかの問いには、「長く」と書いてあった。これを見ただけで、「あなた、鼻炎があるでしょう。」と言ったら驚いて、「はい、あります。でもどうしてわかるのですか?」と聞かれたので、少し解説をした。まず長い間、首・肩・腰の関節が全てに痛みが続くのはおかしい。そして頭痛まで訴えているというのは、かなり体が反乱を起こして…
今日紹介で来た方はカルテに、「首のこり、肩こり、腰痛、頭痛」と書いてあり、何時から症状があるのかの問いには、「長く」と書いてあった。これを見ただけで、「あなた、鼻炎があるでしょう。」と言ったら驚いて、「はい、あります。でもどうしてわかるのですか?」と聞かれたので、少し解説をした。まず長い間、首・肩・腰の関節が全てに痛みが続くのはおかしい。そして頭痛まで訴えているというのは、かなり体が反乱を起こして…
病院勤務時代に交通事故で足を骨折をした方が、手術後、足の長さが3cm違ってしまった。当然装具を作る我々がリハをやるわけだが、初めは3cmを補う装具を作ったら患者から苦情がきた。「3cm補うのはわかるけど、実際履いてみると、歩きにくいし腰は痛いし、あれはダメだ。」と言う。それならということで2cm、1.5cmと実験をして結局、体調に合わせてこの2つを使い分けるという結論になった。機械なら左右差をなく…
頚を痛めて通っている常連さんが、今までの処方が効かなかったので、薬を漢方に代えたという。処方の内容を聞いて、「ちょっといまいち」と思っていたら、薬をもらうときに薬剤師からも、「効かなくても飲み続けてください」と言われて疑問を持ったという。強い痛み止めが出ているので胃薬は頂いてはいるが、胃薬が効いている感じがしない。こういう場合、優等生患者だと、「まだ飲み始めたばかりであまり効果は感じません。」と言…
最近、また新型コロナウィルスが流行しだし、後遺症の訴えが多い。特に後遺症で気になるのは、疲労倦怠感、関節・筋肉痛、咳、息切れ、記憶障害、集中力低下、頭痛、嗅覚・味覚障害、下痢であるが、ワクチンを打って後遺症も注射したところの痛み、発熱、頭痛、疲労倦怠感、頭痛、関節・筋肉痛、下痢があり、かなり症状がかぶる。基本的に新型コロナウィルスは呼吸器疾患なので風邪の症状が殆どだが、ブレインフォグなど集中力低下…
こういう仕事をしていると色々な病気の方は、病気毎に身体の中で起こっていることが皆違うと考えていましたが、意外とそうではありませんでした。 身体はまず、「胃から崩れる」のです。 胃が壊れるので腸の不具合が起こり腹圧が上がり、足に血が行きにくくなり腰が痛くなります。 腸の働きが不十分なので、免疫系は下がり感染を起こしやすくなります。 また腹圧が上がると横隔膜が上に上がり心臓のスペースが狭くなるので、心…
うちは新米ママが多いので、よく「産後の骨盤矯正をお願いします。」と言われる。妊娠すると、リラキシンというホルモンが増え、このホルモンは出産時に赤ちゃんが産道を通りやすくするために、骨盤の周辺の関節や靱帯を緩める作用がある。おそらくこの事が雑誌に書かれていて、お母さん同士の会話によく出てくるのだろう。そしてこの「骨盤矯正」と言えば共感しあえるのだろう。「私初産で産んだ後から、腰が痛い。」「あら、それ…
このタイトルは、「どうして腸を治さないと手の痛みが取れないのですか?」と聞かれそうである。まず腸が動かなくなると身体が交感神経優位になり、心臓が速くなり末端を硬くする。いつも言っている「ストレスと末端のこり」である。そうなれば当然、腕は硬くなる。腕は自覚が出ないから、硬くなったことがわからない。そんな時に少しでも腕を使いすぎるとすぐに痛くなる。腸が悪くなければ腕はちゃんと回復するのに、腸がそのまま…
これは当院では、色々と気になる事をしゃべった方が情報が得られるという意味です。 こちらはもう40年以上治療の仕事をしているので、人が日々の生活の中で感じる身体の違和感に関しては殆ど、答えを持っているのです。 もちろん私が全て治すわけではありませんが、こんな病気の時はどこへ行けば良いのか、何を調べれば良いのか、患者さんの悩みは殆どそこですから、それは指導できます。 専門の整形領域でしたら、ほぼ日本で…
これは大分前の話だが、家を建て替えられた老夫婦のご主人が、「俺は最近、朝起きると鼻水と咳が出る。リビングに行くと咳が止まる。家内は何ともないのに・・・。」と言われ、寝室を調べてみた。まず寝室の何が原因なのか一つずつ調べてみたら壁紙にご主人の鼻と喉がBi-Digital O-Ring Testで反応する。同じ壁紙で奥様の鼻と喉を調べても何ともない。次にリビングに行くと寝室とは全く違う壁紙で、2人とも…
今日来た常連さんは、そこそこ体調が良くなっていたのに、最近は胸が苦しいと言う。話を聞いていたら、「最近は暑いので、寝室の温度を28度に設定している。今までは主人が暑がりなので26度だったが、流石に耐えられないので28度にしてもらった。」と言う。最近の猛暑では確かにエアコンがないと寝られない。私も何度か実験をしているので、感じている事を書いてみたい。まず寝室のエアコンの温度設定が28度はきついと思う…
時々患者さんから、「先生のところは鍼灸なのに、何で色々な病気の患者が来るの?」と言われることがある。確かに鍼灸なのだから、腰や膝ばかりと思っている方は多いだろう。しかし実際は鬱病、アトピー性皮膚炎、鼻炎、がんと整形領域以外で通っている方は多い。これには理由があって、私が全て治せるわけではないが、長年の経験と人脈でその道のプロの先生と交流があるからである。 詳細は「近郊医療機関一覧」をご覧頂きたい。…
これは去年の話だが、年老いた母が具合が悪くなり、地元の知り合いの先生に治療をお願いした。治療後、先生から連絡があり、「炎症値(CRP)が高いから、ちゃんと調べてもらったら」とアドバイスを戴き、近くの整形外科に入院検査となった。その病院で色々と調べても原因がわからないから、日赤で精密検査となり検査結果を聞いたら、「原因不明」だと言う。こうなると殆どの方は、「病名もつかないぐらい悪いのか」となるのでは…
常連さんのお兄さんが緊急でお腹の手術をした。一命は取り留めたが、妹としてそばにいてあげるだけで何も出来ない。今日常連さんの身体を診たら、前腕のこり(ストレス性)とハムストリング(下腹部の反応点)が硬く、腸が全く動いていない。いかに付き添っていただけとは言え、心と身体に負担がかかったのが良くわかる。お兄さんもまだ退院までには少し時間がかかるという。常連さんの心労は察するが、我々から見たら、無事に手術…
常連さんが少し首と肩が辛いと言って症状を聞いたら、普通の首肩の症状と少し違うことを言っていた。気になったので調べたら、首の横の筋肉が異常に硬い。これは胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と言って、「不眠」「ストレス」「周辺の環境(喉が痛い)」が原因で硬くなる。話を聞いたら、「喉の違和感が続いている。」と言う。「医者に行ったのか?」と聞いたら、「行っていない。」と言う。これで胸鎖乳突筋が硬くなった理…
これは女性の便秘の最大の原因が、「今はちょっといいや」にあることから、作った言葉です。 朝の忙しい時間にトイレに行きたくても、「今はちょっといいや」と排便のタイミングを逃してしまうと、その後はトイレに行きたい気持ちがなくなってしまいます。 排便欲求はある程度、自分の意志でコントロールできるので、身体が欲求を出した時に無視をすると、やがて身体は要求を出さなくなります。 これが怖いのです。 特に女性は…
数年前に熊本城の石垣が地震で崩壊した時に、「秀吉は小田原城を攻め落とした後、石垣にナンバリングをしていた」と患者さんから聞いた。専門家でないので真偽の程はわからないが、この話を聞きながら、「流石秀吉、壊れることを初めから想定していて、またすぐに作り直せる凄い知恵」と思った。これを我々の仕事に当てはめると、医者に突然病名を告げられた時に、「え、がん。想定していました。」「狭心症、なることは覚悟してい…
病院勤務時代に都立の病院にとても優秀な整形外科の先生がいて、月に一度特別診察のために来て下さった。その先生が来るまでに難しい患者を貯め、その特別診察時に一気に問題を解決して頂くことが恒例となっていた。だから普段難しい患者が来ても、「もう少しで特別診察があるから」と少し気が楽であった。その後病院を辞め、ある時に家内が肩を痛め、その先生のことを数年ぶりに思い出した。恐る恐る診察に伺うとこちらのことを覚…
最近は回転寿司で社会性のない若者が、醤油瓶をなめたり、皿を戻した動画がアップされ、話題になっている。社長が訴えると言っているが、これは当然のことである。この問題は一体どこから来るのか、昔聞いた話が参考になるのではないかと思い披露したい。私も若い頃は社会性のない事をやった記憶はあるのでそのギリギリがワクワクする気持ちは分からないでもないが、最大のポイントは、「山で誰もいないところで、『火事だ』という…
頚を痛めている方が医者から、「今の薬が効かなければ、麻薬を使ってみますか?」と言われ、「とんでもありません。いやです。」と答えたという。患者心理として、「麻薬」と言われれば、拒否したくなる気持ちは分からないでもないが、我々は少し違う感覚を持っている。まず鍼の効果は麻薬である。鍼を打つとエンドルフィンという脳内麻薬が分泌される。これが実に高性能で、効きはよく、副作用はなく、持続時間が長い。いいこと尽…
昨日来た患者さんについてスタッフから質問があった。症状は「腕の使いすぎ」「ストレス」「甘い物取りすぎ」で、頑張って勉強をしているという。勉強を頑張れば、当然腕を酷使する。腕は自覚症状が出ないからそれは頚や肩に悪影響を及ぼす。勉強がきつければ「ストレス」がたまり、心臓が収縮して肘下や膝下の末端を硬くする。腕は使うかストレスしか硬くならないから、腕がガチガチでどうにもならなくなる。そうなると甘い物で心…