症例

宥座の器(ゆうざのき)

夏休みを利用して以前から気になっていた、広島の世界遺産の厳島神社へ行ってきました。 見事なまでに潮の干満を計算しつくした大鳥居と鮮やかな朱色の回廊には思わず息をのみました。 周辺を観光していて宝物館の中に目を留めるものがありました。 宥座の器(ゆうざのき)です。 壺状の器が左右を紐でつるしてぶら下がっています。 器に水が入っていない時は傾き、ほどよく入れると真っ直ぐに立ち、入れすぎるとひっくり返っ…

T型人間とπ型人間

これは以前に聞いた話だが、横棒を一般常識、縦棒を専門職とするとT型になる。 一般常識だけでは社会で戦えないから、専門職を持ったT型人間になれという。 しか最近はこの専門職をもう一つ持ったπ型人間になれという。 この考え方は治療に活かせる。 横棒は体力や免疫などの基礎回復能力。 横棒は専門治療。それも2つ。 AがだめでもBがある。 言われてみれば当たり前のことだが、治療の現場ではここは気がつきにくい…

按摩泣かせ

細身の方から、「太った方は大変ですね。」と言われて、「とんでもない。太った方の治療は一番楽です。」と答えました。 いわゆる按摩泣かせは痩せた方で、特に下記の条件を満たした方は大変です。 太ったことがない 喉が弱い 鼻炎がある 風邪をひきやすい 噛み合わせが悪い 時々耳鳴りがする 頭痛持ちである 眠れない 精神的に安定しない アトピー性皮膚炎がある 胃腸が重い 便秘か下痢をしている 生理痛がある 足…

ミスコンではなく子供1人コン

世の中では未婚の女性が1番美しいとミスコンをやっていますが、仕事をしていますと1番女性が美しいのは子供を1人産んだ後です。 肌のつやと潤い、皮下脂肪のつき方、身体の線、満面の笑み、安定した精神状態、夢と希望に満ちた気持ち、必要とされている満足感・達成感、子供の寝顔を見て最高の至福感など・・・・。 どれをとっても1番きれいです。 子供の数も2人3人となってきますと、色々と体型的に崩れてくるので1人目…

鎖骨の痛みを荏胡麻と乳酸菌で治す話

当院では月に1度、Bi-Digital O-Ring Testの先生向けのセミナーを開催している。 たまたま前回の勉強会で海老名市から来られた先生から、 「患者の鎖骨の痛みが取れなくて困っている。何か知恵はないか?」 と相談を受けた。 患部の写真があり、確かに赤く腫れている。 経験上こういう場合は荏胡麻と乳酸菌が効くので勧めた。 質問された先生は「荏胡麻と乳酸菌?効くの?」といった感じだったが、今…

今のままでは今のまま

この言葉は以前、痩せるテレビコマーシャルか何かで、患者さんから教えてもらった。 何もしなければ痩せるわけがないという話だ。 先日がんのセミナーでゲルソン療法など食事に関する話が多かった。 ゲルソン先生は頭痛持ちで、肉、脂肪、塩分などを控えたら治ったという体験がある。 ナトリウムを摂るな、カリウムを摂れ、動物性タンパク質の禁止、糖分制限に、コーヒー浣腸と厳密にするのは大変かもしれない。 しかし今の身…

子供を花粉症にしないための9カ条

アトピー性皮膚炎や花粉症の子供を持つ親にアレルギーに関して色々とアドバイスをした。 最近、子供の衛生環境が良すぎるとアレルギー疾患の罹患率が高くなるという「衛生仮説」を裏付ける研究報告がなされている。 昔は青っぱなの子供がいて、学生服などは鼻をすすってテカテカであった。 我々の上の世代では蟯虫・回虫検査が当たり前だった。 そんな時代にもスギは飛んでいたが、花粉症などいなかった。 花粉症の季節に、都…

長患いの方の落とし穴

先日めまいと頭のフラフラ感が取れないという方が来た。 話を聞くと今まで耳鼻科と脳外、心療内科など15ヶ所ぐらい回って、それなりに病名はついているのだが全然改善しないという。 もうここまでくると、今まで診て頂いていない別のところに原因があると思ってしまう。 Bi-Digital O-Ring Testを使って身体の臓器の反応点や感染の具合を調べたら、子宮と喉の異常を見つけた。 聞いてみたら生理前は症…

時々は風邪ひくことの勧め

先日テレビを見ていたら、免疫学で有名な安保徹先生が、「インフルエンザなどひいた方が白血球が戦うから免疫は元気になっていい。」という話をされていた。 世界の中で日本は薬を使いすぎている。 諸外国の3倍である。 胃が痛ければ薬、熱が出れば薬、腰が痛ければ薬・・・。 私など滅多に風邪をひかないが、数年前に1度だけ高熱が出た。 測ったら39度台だったので、どうなるか様子を見ていた。 頭だけ冷やしてあとは絶…

妊婦治療のコツ

妊婦治療は「腰痛」と「足の浮腫」が主な症状だ。 しかし意外と妊婦治療は知られていない。 我々からするとこの2つしか症状を聞かない。 まず体重増加による重心の移動で、腰が痛くなる。 増える方は15kgぐらい体重が増える。 赤ちゃんは羊水を入れても5-6kgぐらいだから、少し食べ過ぎとは思うが、あれだけ後ろにふんぞり返れば腰も痛くなると思う。 次は浮腫だ。 これには理由があって、赤ちゃんは腎臓が機能し…

骨盤も人生も曲がる

仕事柄、「私の骨盤はずれていませんか?」とはよく聞かれる。 昔だったら正直に、何処何処がどうでここがこうなっていると馬鹿丁寧に答えていたが、最近は「骨盤も人生も曲がっている。」と答えることにしている。 これはある時、お花の先生の写真集を見ていたら、虫食いの葉っぱが生けてあった。 これは何かの間違いだろうと思って、先生に聞いたら、 「ただ美しい花ばかりでは面白くない。人は年をとると人生が虫食いみたい…

内圧について

身体から外に出るものは全て快感を伴います。 汗、眼に入った異物が取れたとき、鼻をかむ、涙、奥歯に物が挟まった時、喉に詰まった物、咳、痰、膿、尿、便、母乳、精液・・・。 この理由の一つは内圧が下がるからです。 脚が浮腫んだが汗や尿が出て楽になった。 赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれた。 ようやくトイレに入れた。 膿んでいたが膿が出た。 この内圧の考え方は大事で、食べ過ぎて胃が苦しいとき吐けば楽になりま…

胃腸を鍛える

トライアスロンをやっている方や企業のオーナーで、胃腸さえ強ければもっと色々と出来るのにと思ってしまう方が結構いる。 慢性腰痛で胃が原因の場合は多く、中々整形外科で胃腸の問題を指摘しないので、治らず困っている方がよく来る。 そういう場合、胃を治すと嘘みたいに腰の痛みがなくなるので東洋医学にはまる。 しかし胃を治しても少し無理をすればまたおかしくなる。 マイナスの胃をゼロにしただけで、負担をかければま…

五感治療院

以前に女社長から聞いた話だが、ストレスがきついときに、どうやったら立ち直れるか色々と実験したという。 結論的には最大限のオシャレをして、ロールスロイスの送り迎えで最高のレストランで食事をすると癒えるという。 当時はそういうものかと感じていたが、10数年前、仕事がきつくて私自身色々と実験してみた。 まず仕事が終わって感じるのは、美味しいものが食べたいということだ。 次に床屋さんに行きたくなる。 別に…

身体の中の監視役

昔なら、三叉神経痛の治療で8割は取れたが、中々完治しないと言われれば、残り2割をどうしようかと考えていたが、最近はそのままがいいですと言うことにしている。 もちろん病気は完治した方がいいのだが、その方の性格によっては少し痛みが残っていたぐらいの方がいい方がいる。 何でも挑戦、達成という性格の方は、体力のレベルが10の時、治療して13になると15の無理をする。 今度は18のレベルに持ってくると20の…

ピラニアと金魚

金魚やうなぎなど海外へ輸送する場合、そのまま水槽に入れて送ると死んでしまうという。 そこで業者は色々と考え、実験した結果、水槽にピラニアを入れると殆ど死なないという。 当然何匹かは食べられてしまうだろうが、全部食べるわけではない。 ピラニアがいることで神経がピリッとして、輸送のストレスが消えてしまうのだろう。 人間にもこれがあてはまる。 会社や何か人間関係で、イエスマンに囲まれているといごごちは良…

引越と草むしり

昔から年を取ってから引越をすると寿命を縮めると言われるが、本当にその通りである。 以前70代の方が引越をして小さい荷物は業者に頼まず、自分で色々とやったものだから、身体が回復するのに2ヶ月以上かかった。 その間週に1~2回治療を受けていたので、かなり高いものについたと思う。 これなら業者に任せた方が良かったのではないだろうか。 口は出すが一切手を出さない。 箸一つ持たないぐらいの気持ちでやらないと…

金星の話

これは教えて戴いた話だが、金星を天体望遠鏡で見ると全て明るくないそうだ。宵の明星・明けの明星と言われ日の出・日の入りには目立つがほんの一部しか明るくない。 暗いところがかなりあるという。 しかし遠くから見ると金星全体が輝いて見える。 これを見て真理を教えて下さった。 近くから見ると欠点があっても、一部分の強い輝きで、遠くから見ると欠点が消えてしまう。 だからいかにその光を強くすることが大切かという…

真っ黒金平

一病息災ではなく、年を取り多病息災になると、便秘ぐらいでも中々薬を使いたいくないのが本音だ。 乳酸菌や食物繊維ぐらいで便秘が解消されれば楽だが、そうはいかない方も多い。 そういう場合にお薦めの一品がある。 「真っ黒金平」である。 普通金平を作る時はごぼうを水に浸し、灰汁を抜く。 ごぼうは線維だけでなく、この灰汁が下剤である。 折角の下剤を捨ててはもったいない。 灰汁を抜かずそのまま金平を作って戴き…

骨格、乳酸菌、断食の3段階治療

治療にもレベルがあっておおよそ3段階で考えている。 第1段階は身体のゆがみを治す治療。 首肩腰はもちろんのこと、顎関節や仙腸関節などあらゆる関節を治すことで治癒に導こうとする。 これには基本的に食生活などの環境は変えない。 ゆがみだけ治して身体の回復力を上げる方法である。 第2段階は乳酸菌を使う方法。 これはがんやアトピー性皮膚炎、花粉症などの粘膜や免疫などを上げることによって、治癒に導こうとする…