すぐに来なければいけないときの判断
腰痛もちの常連さんが、「前回お腹を診てもらったときに、すぐ来なければダメだと言われたので、今日は辛い所は腰ですが、すぐに来ました。」と言う。腰を調べたら、これはとばっちりというか、2次的な反応だったので、「これは放っておいても治りました。」と言ったら、「前回来いと言われたので来たのですが、何が違うのですか?」と聞くので、「お腹は腰痛のメインの原因、この腰(仙骨)はメインでなくサブ。サブは周りの環境…
腰痛もちの常連さんが、「前回お腹を診てもらったときに、すぐ来なければダメだと言われたので、今日は辛い所は腰ですが、すぐに来ました。」と言う。腰を調べたら、これはとばっちりというか、2次的な反応だったので、「これは放っておいても治りました。」と言ったら、「前回来いと言われたので来たのですが、何が違うのですか?」と聞くので、「お腹は腰痛のメインの原因、この腰(仙骨)はメインでなくサブ。サブは周りの環境…
今日来た方は身体を腕を触っただけで、「タフな方」「根を上げない」「パパ似」「厳しく躾けられた」「腕のこり30年」「鬱病」「姉がいない」と解った。詳細は割愛するが、特にこの「姉がいない」は特徴的で歯医者に聞くと、「長女は皆噛みしめて生きているからすぐわかる。」という。まず腕は「使う」か「ストレス」しか硬くならない。この方は経理の仕事で日に13時間パソコンを使っているという。我慢強いこともあってそんな…
常連さんが、「全然、腰に負担をかけていないのに腰が痛くなった。納得がいかない。しかし昨日たっぷり寝たら極端に楽なった。全くどうなっているのかわからない。」と言う。これは皆さんよく経験すると思う。こんな時は、「閾値(いきち)」の話をする。身体の器をコップに例え、98%まで入っていても本人は気がつかない。70%でも35%でも身体は何にも感じない。しかし100%を超えた途端、騒ぎ出す。閾値を超えたわけだ…
新型コロナウィルスの影響で旅行業界がダメージを受けている。 Go To Travelで多少の盛り返しはあるものの、厳しい状況は続きそうである。 そんな中、旅行に行ったときによく腰を痛める方がいるが、その方達の特徴が皆同じなので少しお話したい。 まず長時間の移動、新幹線でも飛行機でも4-5時間以上になるときつい。 出来れば1時間おきぐらいにトイレに立ったり、通路をウロウロすると腰はそれだけでも楽であ…
常連さんが股関節痛を訴え、専門病院を紹介した。診断の結果、「あなたが受けたいときに手術(人工関節)をどうぞ。」というものでパンフレットを渡されたという。患者の本音としては、「出来るものなら手術を受けたくない。」だろうが、我々から見ると少し違う感覚を持っている。では手術を回避したとする。何が必要かというと「減量(標準体重まで)」「筋トレ(1回90分、水中での歩行、週3回)」である。こればどれだけ大変…
常連さんが中々腰が治らないという。詳しく聞いてみると、「腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」と「前屈で楽になる脊柱管狭窄症」の両方の症状を言っている。ここまで来るともう病院で調べなくてはならない。結果を聞いたら、「腰椎椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」の両方あるという。「先生の言うとおりでした。」と感謝はされたが、問題はそのあと医者から出された薬(リリカ)をちゃんと飲んでいない。我々からするとまず…
常連さんが腰が中々良くならないという。太腿を触った途端硬さから、「胃炎が数ヶ月か階段の上り下り・サッカーなどをやったかのどちらかが原因です。」と言ったら、「サッカーと階段はやっていません。」と言うので、「では胃炎でしょうね。」と言って他の所を調べても、「胃腸炎」の反応しか出ていない。胃の内視鏡はと言ったら、「この間やって問題なしです。逆流性食道炎の薬が出ています。」というので、本人は検査と治療はち…
仕事柄、交通事故などで肩関節を痛めて通っている方は多い。肩の場合は少し注意することがある。それは三角筋と言って肩を覆っている筋肉の低下を診なければいけないことである。脳梗塞の片麻痺でも起こるが、肩を安静にしている間に三角筋が衰えてしまって、腕を支えられなくなることである。腕も5kgぐらいの重さがあり、三角筋が働いてくれるからぶら下げられるのだが、痛めてしまうと肩関節にまで悪い影響が起こる。リハビリ…
私が子供の頃は女の子は親から、「お腹を冷やさないように毛糸のパンツと腹巻きをしなさい。」と言われ、何故か皆赤い毛糸のパンツをはいていた。最近は女性が薄着になり、へそを出したり、そこにピアスをしたりと昔の方が見たら、さぞかしお小言をもらうのではないだろうか。仕事をしていてもお腹の問題、特に便秘の方は多いので、つい「腹巻きはしないの?」と言ってしまう。気になって聞いたら、イオンやイトーヨーカドーの肌着…
年配の常連さんが、「昨日は左の背中が痛くて困ってしまった。少し寒かったので、お風呂に入ったら治った。何の病気?」と聞くので、「おそらく肋間神経痛です。只、左の場合は心臓との絡みもあるので注意が必要です。息が吸いにくかったり、温めても楽にならなければ心臓を調べてももらった方がいいです。右側だと心臓の可能性は殆どないのでいいのですが、左は注意が必要です。肋間神経痛は普通、暖めたり鎮痛剤で楽になりますが…
最近は新型コロナウィルスの影響で学会が全てZoomになってしまった。 会場に行かなくてもいいのとラフな格好で受講できたり、会費も安いのでこれに慣れてしまうと今までのようにまめに会場に行くのか少し不安を感じている。 学会は本来2つの目的がある。 一つは学び、もう一つは先生方との交流(懇親会)である。 学びに関してはZoomで全く問題がなく、交流だけ出来ないので少し寂しい思いをしている。 講義を聴けな…
時々、未婚の女性から、「やはり彼はグイグイ引っ張ってくれる人が良い。デートの時にはちゃんとレストランなどちゃんと調べてくれる人でないと・・・。」と言う声を聞く。気持ちは分かるが長続きしている夫婦を見ているとこういうタイプのご主人はほとんどいない。何となく頼りなさそうに見えるご主人のほうがうまくいっている。以前、「結婚相手はおとなしい人が良い」でも書いたが、つき合っているときは積極的にやってくれる人…
もちろん、全ての病気が伝染病ということはあり得ない。何故そう言うかというと、同じ患者が立て続けに来るからである。「捻挫」「五十肩」「帯状疱疹」「乳がん」と嘘みたいに同じ患者が続く。こちらは経験的に分かっているので、1人そういう患者が来ると瞬間的に次の患者のために健康食品やブログや専門的な資料など準備をする。何故来るのか色々と考えるが、諺で「類は友を呼ぶ」というが、何か患者が独特な波動を出しているの…
思い起こすと今まで6人ほどシステムエンジニアの方を転職させた。酷い方は銀行のシステムで携帯電話を2つ持たされ、風呂もトイレでも身体から離すなと言う。夜中の2時頃に電話が鳴り、「システムが動かない。8時半までには完璧に治して欲しい。」と言われ、すぐ現場に着くとあとからシステムの事を知らない部長が、「○○君、何がなんでも治せ。」と言われ、またプレッシャーをかけられるという。内心、「部長はシステムの事知…
常連さんが鼻炎で原因の一つは「ハウスダスト」だという。鼻炎はEAT(Bスポット療法)で治せば良いが、いくつかコツがある。まずハウスダストを鼻に入れない工夫で花粉症の季節に皆マスクをしているが、辛いのは鼻水と目の痒みで口の症状はない。鼻と目だけ花粉をブロックすれば良いのである。しかし鼻だけのマスクなどないから、普通のマスクという話になってしまう。しかし鼻マスクは開発されている。次に空気清浄機は「プラ…
常連さんが指がこわばるというと言う。リウマチでは大変だから病院で調べてもらったら、全く問題がないという。まずはやれやれだが、ではどうするかである。大体、指のこわばりは朝が殆どである。夜間、人間の身体は殆ど肺と心臓ぐらいしか活動していないから、心臓が頑張って全身に血液を大量に送る必要がない。朝起きたときが1番血流が悪い。起きて少し体を使えばこわばりは楽になるのが通例だが、出来れば朝起きたときに症状が…
最近、我々の業界では「握力が低下すると病気になりやすい」ということがここ数年言われている。初めてその資料を見たときは半信半疑だったが、徐々に大規模実験の結果や詳細が発表されるに従って納得して信じるようになってきた。では何故握力と関係しているのかだが、全身の筋肉を使うと体の中で筋肉を合成する物質が作られる。特に「IGF-Ⅰ」は、血中で全身に届き、筋肉をどんどん作ることがわかってきた。つまり全身の筋肉…
常連さんが、「何となく腕がだるくやる気が出ない。腕を揉めばいいことは分かっているが自分で出来る方法はないか?近所に行ったが中々いい先生と出会えない。」と言う。さすが常連、何が原因で何をすればいいかが分かっている。まず自分で腕を揉む方法だが殆どない。以前ハンディマッサージャーを紹介したことはあるが、それぐらいしか思いつかない。いい先生は普通、10人に1人である。しかし腕の治療となると、何故腕を揉むの…
色々な方の体を診ていると「病気がしっかりくっつく方」「殆どくっつかない方」に明確に分かれる。分かりやすい話で言えば、床に牛乳をこぼしたとする。下がフローリングならさっと拭けて綺麗さっぱりである。しかし絨毯の上にこぼしたら大変である。湿らせた雑巾で何度叩いても完璧に綺麗になるかは分からない。牛乳をこぼす(病気になること)ことは同じなのだが、結果がまるで違う。患者さん毎に持ってうまれたものがあるので、…
鬱病で通っている常連さんが、珍しく腕にこりがある。本人は気にして、「原因は何ですか?」と聞いてくる。前回、背中が酷かったのでその影響なのか、何か腕を使ったのか色々と想像するが分からない。患者さんが原因を知りたがる気持ちは分かるが、こちらにしてみると原因を特定するだけの材料がないので、はっきりしたことが言えない。こういう場合は経験がものを言う。今まで何度も同じ体験をしているので、「おそらくこれは一過…