一気にまとめて治療
股関節の手術をした方が、膝痛で通っている。少しずつ回復してきて最近は頚が痛いという。調べてみると首のゆがみがあり、これはマウスピースを作るしか方法がありません。我々から診ると股関節のOPEをして、膝も直に治るでしょう。しかし首のゆがみの問題をほったらかしにしておくと、その神経の興奮で又膝や股関節までおかしく感じるものなのです。身体は繋がっていて、他の悪い部分が全身の神経に影響を与えます。しかし患者…
股関節の手術をした方が、膝痛で通っている。少しずつ回復してきて最近は頚が痛いという。調べてみると首のゆがみがあり、これはマウスピースを作るしか方法がありません。我々から診ると股関節のOPEをして、膝も直に治るでしょう。しかし首のゆがみの問題をほったらかしにしておくと、その神経の興奮で又膝や股関節までおかしく感じるものなのです。身体は繋がっていて、他の悪い部分が全身の神経に影響を与えます。しかし患者…
これは人生の師匠から大分昔に教わった言葉です。よく「この仕事は自分に合っていない」という声を若い方から聞きます。合っていないから探す、そしてどんどん時間が経ってしまい、60才ぐらいになっても、「まだ自分に合った仕事が見つかっていない」と言う。もしこれを結婚で考えたらどうでしょうか。「色々な人とつき合ったけど自分に合った人と巡り会えない。4回結婚して4回離婚、又探し求めている」それでもいいのかも知れ…
仕事柄、上場企業の社長を診ることがよくある。 そういう社長に必ずと言っても良いほど共通項がある。 それはライオンタイプで推進力はブルドーザー並みである。 もちろん緻密に色々なことを考えてるのだろうが、思考の内容より身体の素晴らしさばかりを感じてしまう。 まず基本、身体ががっちりしている。 次に腕がしっかりして、いかにもストレスに負けない感じである。 大抵そういう身体は強い遺伝子バッテンでもらうから…
以前ブログで旅行に行く時の準備は書いた。たまたま常連さんがフランスに留学に行くというので、今までの経験で気がつく範囲で話をした。何人か患者がフランスにいて、LINEやZoomでのやりとりでこれがないために何度も歯がゆい思いをしているので、まとめてみたいと思う。 鍼(患者さんに自分で打つようやり方を教えている。頭痛の時に便利)、皮内鍼(絆創膏で止める鍼) メス(取り扱いが楽で深く広く切れない仕組みの…
以前から耳鳴りは難しいと言っている。 通っている患者さんに、「出してもらっている漢方薬は効いているの?」と聞いたら、「効いていると思います」と言う。 我々から見ると効いていかどうかは「感じるもの」で、「思うもの」ではない。 こういう言葉が患者から出ると、すぐに「効いていないのだろうなぁ」と思ってしまう。 では何故こういう言葉になるかであるが、「専門の先生に診て頂き、あまり悪い事は先生の前では言いに…
常連さんが出産後仕事に復帰したら、今まで出来ていたことが全く出来ずに困ってしまったという。特に女性の場合は妊娠、出産で最低でも1年や2年は仕事を空ける。そして出産後は子供のこと以外考えられなくなる。仕事のことなど殆ど考えられない。そんな状況で、久しぶりの仕事復帰である。普通に考えれば、「ある程度は仕方がない」と誰も思うが、本人にしてみると、「こんなに頭が回らないとは思わなかった」と言う。こういう感…
ある常連さんが肩を痛がっている。肩の専門病院を紹介したが、超音波で診てそんなに大きな問題はないだろうと言われ、注射を打ってもらったが全く効かなかったと言う。 患者の話を詳しく聞くと、これはもしかしたら肩関節の中の情報がないとダメかもしれないと、MRIを撮りなさいと伝え調べたら、「関節唇損傷」だった。 場合によっては手術が必要な事もあるという話になった。 関節唇は聞き慣れないだろうが、関節のまわりに…
以前ボイトレの先生から、「発声は身体全体が楽器になる。正しい身体の使い方をしないといい声は出ない。そのために詳しく解剖を勉強しないと指導できない。」と教えて戴き、その先生の本を見たらほとんど我々が使う解剖書と遜色がなかった。歌い手さんは身体の使い方の本はあるが、では料理人はどうであろうか?詳しくは知らないがあまり見かけたことはない。当院の常連さんに飲食の方が何人かいて、皆訴えてくる内容が同じである…
色々な方の身体を診ていると、「仕事で毒を飲んでいる人が多い」と感じてしまう。若い頃は仕事を覚えるまでに苦労するから仕方がない部分はあるとは思うが、ある程度ベテランになっても毒を飲み続けている方もいる。私も病院勤務時代に月に一度ぐらいは朝全く起きられず、時々休んでいたが最近は全くそういうことがない。少し偉そうに言うと仕事が道楽か趣味になってしまった。これは突然なった訳ではなく、難しい患者をこなしなが…
少し難しい腰痛で通っている患者さんが、少し無理をして違う場所の痛みを訴えてきた。新しい痛みの治療はそんなに難しくはないのだが、治療しながら少し考えてしまった。新しい痛みを訴えている時は今までの痛みは訴えない。身体は癖のものだから、新しい痛みが続けば今までの痛みは少し鎮まるのではないかと思った。中々患者には、「新しい痛みを長引かせますから・・・」とは言いにくいが、試す価値はある。以前、酷い頭痛の方が…
私は高校生ぐらいからメガネをかけるようになり、車の運転では「眼鏡等」になっている。数年前に眼科へいったら、「視力に左右差があり、新しいメガネを作りなさい」と指導され、出来たメガネでパソコン仕事をしたら2時間もしないうちに頭が痛くなった。こんなに綺麗に見えなくてもいいのにと思い、メガネを外したら4時間ぐらいやっても頭が痛くならない。試しに昔に作った少しピントが甘いメガネにしたら、何時間でもつけていら…
常連さんの腰痛があまり良くならない。新しいスタッフの具合が悪かったり、最後まできちんと仕事をこなさないと気が済まない性格で、本人は真面目でちゃんと仕事をしているのに、腰が治らず困っている。この方には、「あなたはちゃんとやっているのに腰が治らず被害者だと思っていると思いますが、実はあなたは加害者なのです。」と言ったら、「え、私が加害者?」と不思議な顔をしていた。理由は簡単で、以前から身体の中の2人と…
長年仕事をしていて、腰痛治療のポイントは「足をほぐす」「肩や背中を緩める」「お腹の治療」「頭をいじる」「精神面」と言ってきた。 「患部が問題ならそこをいじれば良いが、長患いの腰痛は患部を触らない」という話である。 最近数多くセミナーを聞いていると、こちらは長年の経験だけで掴んだことが効くには明確な理由が解剖学的にあり、そのかなりの部分が解明されてきた。 当院では腰が痛い時に按腹と言ってお腹をよく触…
若いけど常連さんで身体のメンテをきちんとしている人がいる。その人が、39度の熱が2日間出てそのあとすっと下がったという。発熱している時も咳は軽くしか出ず、喉も痛くなかったという。この話を聞きながら、「身体が次にジャンプするために準備してくれたなぁ」と感じた。どういうことかというと、人は熱が出れば、「運が悪いなぁ。こんな時に発熱して。」と言うのでないだろうか。しかし本当に運が悪いのだろうか?もしかし…
以前常連さんの娘さんが結婚をすることになったが、お父様を亡くされていたので、バージンロードばどうしたものかという話をしていた。話を聞きながら、娘さんのそのお爺ちゃんもうちに通っていたので、「あのお爺ちゃんに頼んだら?」とアドバイスしたら、「先生、よくそんな事思いつくわね。」と言われたが、私自身はそんなに突拍子もない話だとは思わなかった。しかし母親にしてみると、そこには気がつかなかったらしい。実際の…
常連さんが新しい部署に行き、気合を入れて仕事をスタートさせたらスタッフから少し倦厭されてしまったと言う。これを聞きながら思い出した話がある。ある有名な講演家が話し始めには気を使うと言う。それは絶対に大きな声でしゃべり始めないという事だ。理由は大きな声で威圧的にしゃべってしまうと、観衆は身を引いてしまい話が耳に入らないという。しかし小さな声でしゃべり始めると、観衆は耳をステージの方に近づけ、身を乗り…
常連さんで、長年足の痛みが取れない方がいる。 私が治療してもダメで、足の専門家に回しても、「この程度だと手術をしてもあまり楽にならないかもしれない。あなたが希望すれば開けますが・・・」と同じ内容のことを数人の先生に言われ、それなら手術はしないとあきらめてしまった。 日本でトップの足の専門家が新潟にいるので何かあればそこに送ろうと思っていたが、本人もそんなに乗り気ではない。 しかし先日ひょんな事から…
5月末から院内耐震工事が始まり、皆様にはご不自由をおかけしてしまいました。 現場の大工さんの話を聞きながら感じたことがあります。 耐震工事では構造的に弱い窓ガラスを外し、新たに柱を建て、耐力壁で補強をします。 窓ガラスを外してみたら、経年劣化と雨漏り、シロアリで一部柱に弱いところがありました。 それを見ながら、「いまやって本当に良かった」と思いました。 外からは中の状態が分かりません。 開けてみて…
最近は耳鳴りの方が多く、その治療をどう考えているか少しお話します。耳鳴りに関しては以前にも書いたとおり、「死ぬまでに何とか仇を取りたい」と思っています。 これはどういうことかというと、本音を言えば治せないのです。 耳鳴りも昔中耳炎をやったとか、糖尿病や脳神経に異常があればそちらの治療で改善するかもしれないが、現実問題、耳鳴りの原因を特定することは極めて難しいのが現実です。音が何処で鳴っているかもわ…
時々患者さんに、「靴屋さんには木型があり、洋服屋さんには型紙があるでしょう。靴や服を作ってもらう時にこの型は余り変わらないでしょう。しかし我々の仕事は『○○さんはいつも坐骨神経痛』と思ってやっていたら、必ず見落としが出てしまいます。目の前の患者さんはどうなっているか全くわからない。だからくまなく診よう。と思っていないとダメで先入観念だけで治療してしまうと大変な事になってしまいます。敢えて言えば、ス…