複雑にした右肩痛
常連さんがインフルエンザにかかり、咳が止まらず困ったが、少し楽になってきたという。右肩を診るとガチガチで殆どほぐれない。そして最近マラソンをしているという。脛を診ると異常に硬いので、「月に100kmぐらい走っているのでは?」と聞いたらそうだという。あまりに脛が硬いのでこれは少しやり過ぎで、毎日寒い中大変だと思ったら、ジムに行ってトレッドミルというランニングマシンで走っているという。このトレッドミル…
常連さんがインフルエンザにかかり、咳が止まらず困ったが、少し楽になってきたという。右肩を診るとガチガチで殆どほぐれない。そして最近マラソンをしているという。脛を診ると異常に硬いので、「月に100kmぐらい走っているのでは?」と聞いたらそうだという。あまりに脛が硬いのでこれは少しやり過ぎで、毎日寒い中大変だと思ったら、ジムに行ってトレッドミルというランニングマシンで走っているという。このトレッドミル…
先日休みの日に「東京ドイツ村」に初めて行った。気温が低く外のアトラクションは楽しめず、夜のイルミネーションまで時間があったので、少し園内を見ていたら小さな動物園があった。入ってすぐの所に「老モルハウス」と書いてある。今まで仕事をして年老いたモルモットに余生を穏やかに過ごしてもらうための家だそうで、何か郷愁を誘った。横に餌のキャベツがあったので、思わず買ってあげていると現役ではないかと思うぐらい皆元…
踵骨痛(しょうこつつう)の方が来た。踵骨とはかかとのことである。この踵骨痛、病院時代に何人も苦労した。ある程度の年になるとトゲ(踵骨棘-しょうこつきょく)が出来てしまい、中々痛みが取れない。足底腱膜炎なども起こす。酷い方だと数年ほったらかしで、どうにも歩けなくなってくる方もいる。病院時代は救急だったので、交通事故で踵骨骨折が来る。いずれにしても踵骨痛の治療は楽ではない。荷重がかかる分、安静に出来な…
普段あまり風邪を引かない方が咳で悩んでいる。小鳥タイプならいつも喉が辛いと言われてアドバイスをしているが、元気な方は当院の咳に関する話を殆ど知らない。少しまとめたので、箇条書きにしたい。 まず呼吸器の反応は「定喘 ていぜん」によく出る。(図参照) 喘息の方などは聞かなくても触っただけでわかる。ここをマッサージで治療しただけでも楽になるがやはり鍼灸刺激をしたほうが効果は高い。ここに直貼りなどのホカロ…
うちの息子が今臨床心理士の勉強をしていて、不眠に関して面白いビデオを教えてくれた。まずは見て欲しい。 仕事柄、不眠症の方は多い。明日のことを考えてはいけないというのはわかっていて、それを考えないようにするのもダメとわかっている。無にしなさいといっても出来ない。私も興味があって実験してみたら、単語が殆ど出ず、考えているうちに驚くほどすぐに眠気が来る。 科学的根拠に基づいた睡眠方法、カナダのリュック・…
常連さんが突然目がいたくなり、角膜炎と言われたという。おそらく目を擦ったのだと思い聞いても全くそんな事はやっていないという。それ以外の炎症となると感染症しかない。困る感染症もあるから、大事にならなければいいと思っていて、医者から点眼の抗生剤で治まってきたという。こうなるとやはり擦ったとか思えないのでもまた聞いても、擦っていないという。突然こういう事は起こらないのでひつこく聞いたら、「そう言えば少し…
長年仕事をしているせいか、患者さんの症状がこじれて一筋縄ではいかない方が多い。 喉に鼻炎、歯周病や心臓の動悸、胃腸は悪いし、婦人科もいまいち、アトピー性皮膚炎はあるし、坐骨神経痛は慢性、脚は冷えるし膝まで痛い。集中力の低下と物忘れ、不眠が続くと頭痛が出るし最近は鬱病ではないかと思っている。 これが一人の方の症状である。 一体何処から手をつけていいのか悩む。 大抵こう言う方は、「粘膜症状」が治療の鍵…
仕事や悩み事で神経が興奮している方は多い。身体に出る特徴は「心臓から遠いところが硬くなる。」である。肘下や膝下、頭皮も硬くなり、その後で胃腸障害を起こし、腰が重いという。これは定番である。人間の身体は交感神経と副交感神経がスイッチが入れ替わり、バランスがとれている方はいいが、緊張しているときは胃腸は動かない。仕事が終わりリラックスモードになると途端にお腹が空き、胃腸が動き出す。食べれば眠くなり十分…
後鼻漏の患者さんは多い。詳細は下記を見て頂くとして、何が問題か少し書いて子みたい。 https://www.ginzaclinic.com/s-koubirou/ まず慢性的に咳をしている。喉が絡む感じで派手な咳ではないが、いつも喉の調子が悪そうである。次に慢性的に喉の違和感を訴えてくる。風邪を引きやすかったり、酷くなると肺炎まで出てくる。次にいつも鼻水を飲み込んでいるので食道や胃腸炎を訴えてくる…
「医学は科学、医療は物語」この言葉はがんのセミナーで患者さんから教わった。 病気を研究するのが医学なので、がんなどはどうやって殺すか取るか、叩くかという話になる。 患者の死は西洋医学においては敗北を意味する。 だから新しい治療法が出るまで延命すれば、負けていないことになる。 よく聞く話で抗がん剤を使い続け、がんは大きくならなかったが、免疫不全の肺炎で亡くなれば負けたことにはならない。 そしてがんが…
心が病みパニック障害などで外出も出来ず、電車に乗れない方は多い。治療をしていく中で改善するとまず外出が出来るようになる。次に恐る恐る電車に乗る。一駅毎に降りたりはするが、何とかこなせるようになれば大分回復している。日に1-2時間、散歩が出来れば大分改善したと言える。そんな時いつも思うのが、「散歩しながら何かを見つけて欲しい。」ということである。散歩だけで改善するわけではなく、普段と違った環境で人に…
常連さんがお尻が痛く鍼をやったが効かない。「これは痔かも知れませんから専門医に診てもらってください。」ということになり、診てもらったのだが納得のいく診断と治療の話しが出なかったという。自分で色々と調べて痔の手術の術式や考え方、肛門科の経緯や歴史、英語の医学論文まですべて読み、一人だけ納得出来る先生を見つけたという。地方の肛門科の院長だったので会いに行って少し無理を言い診てもらったら、「君は医者?」…
大病の後などお通じが中々という声はよく聞く。腰を痛めても内臓を手術しても腹圧が上げられなかったり、脚が踏ん張れなかったり、腸が動かなかったりで便秘の問題は奥が深い。場合によってはそのまま将来便漏れの可能性もあるので、早い内から手を打ちたいと思っている方は多いが、何をしたらいいか分からないという。少し治療法を列記したい。 1.四股を踏んで股関節や内転筋などを鍛える。腸も筋肉なので筋力低下は避けたい。…
患者さんの中に治らない肘痛の方がいる。何をやっているのか聞いたら全員釣り好きである。我々が治療しても効果がないので医者でステロイドを打ってもらい、少し楽になったら我々がリハビリをしようと思ってたら、「注射で少し楽になったので、すぐに釣りに行ったらまた痛みが出てきた。」と言う。本来ならある程度の安静がどうしても必要で、そこからリハビリなのだが、釣り好きの方には伝わらない。釣りも釣り竿を土に立てておい…
年をとるとどうしても医者通いになる。介護保険も保険を使わないとこんなに高いのかと言う声をよく聞く。これでは介護保険が持たないわけだと実感しているという。医療費も毎年うなぎ登りで以前厚生大臣から、「国家予算の1/3は社会保障だよ。」と言われて、そんなにお金がかかるのかと驚いた。学会などで先生方と酒を飲んでいると、「糖尿病や高血圧、高脂血症で診察や薬が安いものだから体重を落とそうともせず、薬だけ増える…
常連さんの女性が、「親戚から連絡で妻が圧迫骨折をして緊急入院をした。」と言う。常連さんも焦って、これは他人事ではないし、さぞかし大変なことが起こったのだと思ったという。しかし我々から見ると圧迫骨折はどうも言葉が一人歩きしている感じがある。「人間の身体を支える大黒柱が折れた。」「背骨がつぶれて機能しなくなった。」「神経を圧迫して寝たきりになってしまう。」などのイメージがあるらしい。確かにそういう一面…
お正月にぎっくり腰をやった方が昨日治療に来た。治療後は快調だったという。今朝起きると少し痛みがあったが午後には楽になったという。これはぎっくり腰に限らず、殆どの症状は朝は調子が悪い。理由は自律神経の調整がうまくいかないのと血行不良である。だから目が覚めて少し動いている間に楽になる。時々、「昨晩、治療してもらった楽になったが、今朝痛かった。どうしたら良いのか?」と言われるが、「それは朝だけで午後には…
時々、「巻き爪なんだけどどうしたら良いの?」と相談を受ける。昔は爪に貼り付けたりするのがあったが、爪の丸まる力が強いと外れてしまう。酷ければ皮膚科か外科で爪を一部切るか剥ぐかだが、そこまでしたくないという方は多い。最近はワイヤーを使って治療する方法がある。このワイヤー患者さんの爪が薄かったりすると引っかけにくく、適応がない方もたまにいるが確実に治せる。爪だと最悪、感染を起こすとやっかいなので病院で…
日本人の半分ががんにかかり、かかった方の半分が亡くなる現実を見ていて、誰もがもっと簡単にがんを早期に見つけたいと思っている。 昔に比べ胃カメラも細くなったし、鼻からも入れられるし、寝ている間にもやってくれる。 大腸も昔は注腸検査と言ってお尻からバリウムを入れるきつい検査をやっていたが、今では3Dで簡単に調べられる。 男性は肺がん・胃がん・大腸がんと死亡原因が続くが、消化器のがん受診率は低く、中々早…
こういう仕事をしていると医者の噂は多い。「あの先生はすぐに薬を出してくれるからいい先生。」「風邪の予防で何かくださいといった薬をくれなかった。あういう先生にはかかりたくない。」「何を相談してももうすこし様子を見ようと言われる。もう15年も様子を見ている。」患者さんも色々なことを感じながら診察を受けている。仕事柄我々は治療時間が長いので、こういう話題は尽きない。先日も常連さんが、「少しコレステロール…