症例

女の38才説?

以前から、男の38才説は言っている。40才近くになると二十歳との身体の違いと40才を目前にして自分の人生が半分終わってしまったと感じる。今日常連の女性が、「男の38才説は聞いたけど女にはないのですか?」と言う。「特に女性の場合は38才は子育て真っ直中の方が多い。振り返って入れない状況。40歳を前にしても人生半分と感じる方はいるだろうが男みたいに二十歳と比べない。一番わかりやすいのが恋愛の話。男は過…

血圧の測り方

今は自宅で簡単に血圧が測れるようになった。今日来た常連のおばあちゃんが、「今朝、血圧を測ったら上が60しかなかった。食べれば治ると思って朝ご飯をいっぱい食べた。」と言う。「それは朝起きてすぐ測ったの?そして何回測ったの?」と聞いたら、「起きてすぐではないが、1回しか測らなかった。」と言う。「今は機械で簡単に測れるがやはりコツはある。血圧計の機械は手の橈骨(とうこつ)動脈といって、よく脈を取るところ…

医者の処方の腹づもり

通っている女優さんに喘息の反応が出ていたので、「いつもの先生に喉を診てもらいなさい。」と言った。内視鏡の結果はやはり声帯に少し炎症があって、吸入(副腎皮質入り)と咳止め、去痰剤が出されたという。我々から見るとちゃんと吸入だけやってくれれば治ると思うのに、咳止めと去痰剤だけ真面目に飲んで吸入は殆どやらなかったという。これでは何にもならない。今日来てまったく喘息の反応が良くなっていないので聞いたら、そ…

今までと全く違う腰痛治療

以前から胃が悪く腰の治療をしていた方が、久しぶりにぎっくり腰で来て、「今年、心筋梗塞をやってステントを入れた。」と言う。身体を診ると67kgから60kgに痩せて体幹の筋力が極端に落ちている。本人は今までと同じように胃の治療をすれば治ると思っているが、身体に全く胃炎の反応がない。ステントのあとは当然食事療法をして、胃に全く負担をかけていないだろうから、これでは胃炎の治療をしても腰は良くならない。結局…

治りにくい手足の皮膚炎の患者を診て感じること

Bi-Digital O-Ring Testをやっているとアトピー性皮膚炎や難治性の皮膚炎の方は多い。 特に「掌蹠膿疱症 しょうせきのうほうしょう」と言って、手足にだけ出る皮膚炎は難しい。 「鼻」「歯」「腸」と原因を疑い、以前は歯の詰め物、特に異種金属を疑っていたが実際やってみると、思ったほど治らないことが分かってきた。 この皮膚炎はかなりの部分が慢性咽頭炎に起因していて、EAT(Bスポット療法)…

常連さんは骨折の治りも早い

常連さんの経理の先生が以前は肩こりが相当酷くならないと来なかったのが、最近は月に一度定期的に治療を受けているので調子が良いという。その先生と、「年を取れば転ぶのは仕方がないが、骨折など気をつけないといけない。」という話をしていた。「先生、確かに転ぶのは避けられないですが、万が一骨を折ったときでも常連さんは回復がとても早いです。理由は簡単で、肩こりも我慢して我慢して限界でマッサージにかかると、身体と…

GOTが高いと言われて・・・

昔は肝機能をGOT・GPTと言っていた。今は少し変わって「AST(GOT)」と「ALT(GPT)」と言うようになった。今日来た患者がGOTが49と正常値を超えたという。正常値が40だからほんの少し頭が出た。どうしても気になるようなら2週間後に測って、問題なければそれで終わり。我々からすると全く気にする話ではない。普通問題視するのは大体100を越えてから。採血毎に上がっていくようなら、肝臓が壊れたか…

職業別の身体の使い方

お花の先生が、「最近65才を超えて身体が辛くなってきた。今までは75才ぐらいまで仕事が出来ると思っていたが、このままでは70才まで出来るか危ない。先生は連続で仕事をしてくたびれないの?」と聞いてきた。これは以前、「○道と身体の使い方」でネタを書いたことがある。道にはそれぞれ独特の身体の使い方があり、それは端から見てとても美しいものだという事を書いた。我々の仕事も力仕事と思われている部分がある。「長…

少し足らないぐらいで丁度良い

最近は、「人生100年」という言葉をよく聞く。 以前は、「人生50年」だったから大変な変わりようである。 60才ぐらいで定年してその後40年、どうやって生きたらいいのだろうか。 経済的な計画も狂ってしまう。 仕事柄、生涯現役の方や余生を楽しんでいる方など色々と診るが、いつも感じるのは「少し足らないぐらいで丁度良い。」ということだ。 現役の方ならいつも仕事で何かを追いかけていて、満足するということは…

乳がんについて

最近、乳がんが多い。 Bi-Digital O-Ring Testの師匠ががんばかり診ているので、おこぼれで患者さんが来る。 また他の先生からの紹介も多い。 そういう方達を診ていて感じるのは、「基本を押さえていない。」ということだ。 何の本で読んだかは知らないが、「乳がんが切ったらダメ。」「抗がん剤は最悪。」「がんは玄米菜食だけで大丈夫。」を信じて、「切らないで治る方法を探しているのです。」とか、…

和食に凝る

減量や定年後太る話などをよく書いていると、「結局、美食を止める話ですね。」と必ず言われる。粗食は勧めているが不味い物を食べろと言っているわけではない。そんな時勧めているのが、「和食に凝る」である。どういうことかというと例えば「お茶」、家内の実家が静岡なので美味しいお茶をいつも頂く。「川根」というのが高いけど美味しいらしい。以前お茶のことを全く知らない私が飲み比べをして、こんなにも高いお茶は違うのか…

定年後、ゴム付きスカートを買ったら痩せない

定年後の話は色々と書いている。 「定年すると治療は増える」「定年後の過食」「定年した男性が注意すべき事」 特に女性で、定年後時間を持て余し、食べ物のことしか考えなくなると必ず太る。仕事があれば色々と気を使うが、朝起きて、「何を食べようかしら。」昼近くには、「もっと美味しい物が食べたい。」夕飯時には、「今日はご褒美で特別に美味しい物を食べたい。」と食べ物のことしか考えていない。そういう人を何人も見て…

別荘の話

患者さんで別荘を持っている方は多い。ハワイ、オーストラリア、軽井沢、熱海、蓼科と大体店番の所である。仕事が現役の50代、60代に買って外国なら夏休みや正月、ゴールデンウィークに必ず行く。現地で日本人と仲良くなると、「今度のお正月はまた会いましょう。」となる。しかし定年後長期間行くようになると、相手の仕事の都合など日程が合わなくなり、現役の時みたいには顔が合わなくなる。寂しい思いをしながら、段々今度…

中高年の旅行を楽しみ方

中高年の女性が旅行を友達と楽しむ場合にコツがある。それは夜寝るときに個室にすることである。観光で何処かを回ったり、食事やお酒の席は一緒で良いが、ある程度の時間になったら各々個室で休むのが一番いい。学生時代なら大部屋で枕を投げれば良いが、ある程度の社会経験を積むと色々な場面で気を使い出す。4人グループで行って寝るときに大部屋では、2-3人がずーっとしゃべっていて残りの方は寝られない。話を聞いてもらい…

足の痛みを乳酸菌で良くする話

脚に力が入らず色々と整形外科で治療したがうまくいかず、ネットで当院を調べ通っている方がいる。腰椎椎間板ヘルニアはあるし、脚の筋力低下と麻痺や痛みも強い。アキレス腱も硬く足関節がうまく動かない。これだけあると、腰椎椎間板ヘルニアの痛みを鎮め、筋力低下は筋トレ、麻痺は鍼灸、アキレス腱はストレッチとやる事が多い。治療をしながら腰やハムストリング(太腿の裏)の痛みか取れないことがわかり、調べてみたら下腹部…

いっぱい食べて痩せる話

仕事柄、減量指導している方は何人かいる。 「白米を止めなさい」「醤油、ソース禁止」「ケーキ禁止」など止める話ばかりで、患者も我慢している。 しかし1つだけ、食べると痩せるものがある。 それは、「ゴーヤ」である。 ゴーヤは数年前に長寿に良いことがわかり、健康雑誌などでブームになった。 しかし調べてみると成分に「チャランチン」というのがあり、インスリンと構造式が似ていることから、やせ薬として効果が認め…

少々の怒りが元気の素

以前テレビを観ていたら梅沢富美男さんがワイドショウで何をしゃべったら良いか悩んでいたときに、義理のお母さんがテレビを見てブツブツ文句を言っていたという。その姿を見て、「あ、これでいいんだ。一般国民はテレビを観ながら色々と怒りを感じている。それを義理の母みたいにしゃべれば良い。」と気がついたという。だから梅沢さんのコメントは怒りが多い。おばちゃんの怒りを代弁している。仕事柄、元気なおばちゃんはこのタ…

薬はどれくらい様子を見たら良いのですか?

よく、「漢方薬は効きが穏やかで結果が出るまでに時間がかかる。」と言われるが、我々はそんな感覚を持っていない。長い歴史の中で結果が出たものだけ残っているのが本当に話で、風邪の初期に葛根湯を飲めばカーッと熱くなり風邪が抜けてしまったり、咳や鼻水の時に小青龍湯を飲めば咳や鼻水が止まったり、足の浮腫の時に五苓散を飲めばおしっこで水分が出てスッキリしたり、関節が痛いときに疎経活血湯を飲めばすぐに効いたりと即…

組織作りと社長の体調

社会的に地位が高く、普段なら逢えない方を仕事の特権で治療することがある。殆どは社長だが、お話を伺っているとなるほどと唸ってしまうことが多い。以前も組織作りの話を伺ったときは唸ってしまった。例えば今100人の組織を作ったとする。レベルを上げるために500人の組織を作る場合、今までの100人を基準にするとうまく出来ないという。ゼロベースで物を考え、今まで作った物を壊すことが大事だと教えて戴いた。世間で…

治りにくい皮膚病について

患者さんの中には皮膚病が治らない方が結構いる。一番悪いパターンが薬を飲んだり塗ったりすると良くなるが、その後必ず再発するケースである。これでは臭い物に蓋をしただけで全く治療になっていない。薬の種類を変えていく度にどうも効きが悪くなる話をよく聞く。では何処から手をつければ良いのだろうか。少し列記したい。 まずは鼻炎-EAT(Bスポット療法)(上咽頭炎)で鼻を治す。 歯周病や歯の詰め物-重金属沈着を調…