症例

格好悪い親の方が子供は育つ

以前、娘の運動会で父親が怪我をする話を書いた。気持ちは分からないでもないが、子供と一緒に行って親の格好悪いところを見せる方が、子供のためになるのではないかという考え方を持っている。よく反面教師と言うが、親が大酒飲みで父親が暴れる環境で育った子供は大酒飲みにならないのと同じで、色々な家庭を見ていると親が格好悪い方が子供がのびのび育つように思う。親が立派すぎると子供は萎縮してしまうのではないだろうか。…

自分の身体を実験台にしてわかったこと

仕事柄、自分の体調が悪い時はすぐに治さないで少し病気をとっておくことにしている。 私自身が父親譲りの痔持ちなので大きな手術はしたが、その後も切れ痔が少々ある。 真面目に医者に通ってしまえばすぐに治ってしまうので、通わずに大切に持っている。 少々の切れ痔自体で何か問題が起こるわけではないので不安はない。 以前は痔の患者には大酒は止めなさいと指導していたが、いざ自分が大酒を飲んでみても痔は悪化しない。…

中性脂肪を下げるために

常連さんが血液を調べてもらったら中性脂肪が高いといわれ動揺している。数値を聞いたら350mg/dlだという。正常値が150mg/dlだから高いと言えば高いが、我々からするとほんの少しの過食程度の話である。私自信、酷いときに中性脂肪が600mg/dlまで上がりさすがに夜食とお酒を控えた。肝臓のエコーも見せられて、「こんなに脂肪がたまっている。」と医者に言われたという。まず中性脂肪というが高くなる原因…

新米看護師に一言

もうすぐ看護師になるという女子が来た。病院勤務時代の経験から、看護師を長く続けるとどういうことが起こるかという話をした。まず第一に物事に動揺しなくなる。勤務先が救急やがん、難病センターだと朝から晩まで病気の話ばかり、かなりの度胸がないとやっていられない。私なども月に一度だが、病院研修で朝から晩まで、「がん、がん、がん、転移、抗がん剤、放射線、がんが大きくなった、消えた、がん、がん、がん・・・。」と…

股関節の手術の際に聞いておくべき事

患者さんのお父さんが股関節の手術を受けるという。担当の先生に何を聞けばいいのかという質問が来た。 輸血に関してはどうなりますか? どんな金属を使うのですか? 手術後のリハビリはどうなりますか? これぐらいを聞くといいという話をした。輸血に関しては手術時、出血を伴うとどうしても輸血が必要になるが病院によっては自分の血液を初めから貯めておく方法がある。自己血と言うが、すべての病院がやっているわけではな…

年をとると中々断捨離は出来ない

田舎の母が、「そろそろ年だし、断捨離でもしなくちゃ。」と言って、応接セットを一つ身内にあげてしまった。これで部屋がスッキリしたと思って行ってみたら、新しい家具を買っていた。どうして買ったのか聞いてみたら、「殺風景で寂しいから。」というのが答えだった。指輪ももうしていくところがないから売ったと言うが、話を聞いたら売ったお金で又新しいのを買ってしまったという。箪笥も一竿処分したが、今度は小さい箪笥を又…

鬱病一歩手前

数年ぶりに来た方が何となくスッキリしないという。試しに「鼻炎」「噛み合わせ」「胃腸炎」はないか聞いたら、すべてあるという。それでは病気は治らず、一つずつ医者に行って治療してもらわなければならないと説明をした。そして身体を診ると末端の腕や足が硬い。これはストレスを意味するので、心臓も診たら「ヤダモン君」がいる。硬さから2-3年経っているので、話を聞いたら、お父様を亡くし心が癒えないという。そして首を…

修行するところと医者に連れて行く話

新米ママが子供の歩行が遅いと言ってきた。話を聞くと特別に低体重や低身長ではなく、生活の中に色々と工夫をするだけで良くなりそうな感じなのでそれは自分の修行と思って色々と取り組みなさいという話をした。その後で子供の鼻炎が続いて医者から数年同じ薬が出続けているという話になった。まだ4才なのにそれはおかしいという話になり、医者を変えなさいと指導した。この新米ママも喉が弱く、昔から耳鼻科通いで自分の子供が少…

毒にまみれた現代人の1日

ネットで見つけました。 ———-<引用開始>———- 朝、けたたましい目覚ましの音で一日がスタート。 朝は食欲がないけれど、とりあえず ハム(発ガン性の添加物たっぷり)エッグ(抗生物質入り)と 食パン(ポストハーベスト小麦粉入り)に マーガリン(トランス脂肪酸(アメリカでは全面禁止)、ガンのもと)を付けて。 飲み物…

何を作るかではなく、何処を削るかが大事

先日テレビを観ていたら、ソフトバンクのペッパー君を開発した方と大仏師の方が対談をしていた。会話の中で、「木から彫っていくわけですが、鼻を作るのではありません。頬を削れば鼻が自然に出来るのです。木が私にここを削れというのです。」という内容のことを話していた。この言葉にはハッとした。我々も治療の際に膝を治そうとして、膝ばかりに目を向けるとあまりうまくいかない。周りの環境を整えて膝本来が自由になるように…

自分のスケジュール帳が真っ黒でないと気が済まない方へ

「休むことを仕事とせよ。」は今まで何度も言ってきた。今日来た40代の方が去年から大きな仕事や不慣れな仕事で走り続け、最近ふぬけになってしまったという。身体を診ても全く異常がない。「あなたの頭の中はまだ仕事が回っているでしょう。気持ちは分かるが、気持ちだけ焦っていてはアイドリングしているみたいで、体も休まらない。僕みたいな仕事をしていると、オフの使い方の下手な方は仕事の結果が変わっているように思いま…

定年後の過食

先日、定年した男性が注意すべき事で定年後食欲が出るという話をした。これは今まで男性特有かと思っていたら女性にも同じようなことが起こっているようだ。女性も仕事から開放され時間が出来るとまず、朝起きてどんな美味しいものを食べるかを考える。仕事をしていたときはただ急いで食べる事しか考えなかった方が、○○もいいし、△△も悪くない、たまには□□も食べてみたいと頭の中が美味しい食べ物で一杯になる。食事の時間も…

日頃のメンテの効能

ある女優さんが日舞の稽古をしている。 あまり日舞が得意な方ではないが、稽古の最終日に思いっきり本気で踊ったらかなり身体を痛めた。 治療もすぐに効果を現さず、こんなになってしまうのかと思った。 この方には次の話をした。 「あなたは普段からメンテをしているので、思いっきり日舞をすると身体がこうなると理解している。しかしメンテをしていない方は、こういう状況がわからないから本番で大ポカをする。そして必ず『…

定年した男性が注意すべき事

60代後半である男性が仕事を止めた。今まで忙しく動いてきて急に定年となるとすこし時間の使い方が難しい。この方には次のことを話した。 すこし時間が経って仕事を再開するにしても2年後が良い。これは「どんなに辛いことでも体は2年で回復」で書いたが、心身共にリフレッシュするのに2年が丁度いい時間という事がわかっている。 定年後は以前より頻繁に当院に通うようになる。これは、今までは忙しそうにしていたから何も…

温めれば治まる症状

昨日来た方は年配の女性は病名だけ挙げるとすごい。腎不全で人工透析、高血圧、心臓のバイパス術、脊柱管狭窄症で体重が35kg、胃腸は動かないし、階段は上れないし異常な冷え性。薬は嫌いだし、透析以外では医者に行かないという。まず35kgでは体力が全くない。透析で20kg痩せて冷え性も酷く靴下3枚履いてもダメで眠れないという。湯たんぽは使っているが寒くて寝られないという。こういう場合は温熱療法しかないが、…

転んでわかった耳の病気

年配の方がここ数日4回も転んで、娘から脳波を調べてもらった方がいいと言われたという。話を聞きながら転ぶ理由が足なのか、血行不良なのか、脳の病気なのかBi-Digital O-Ring Testで調べてみることにした。調べてびっくり耳が(-12)と飛び抜けて悪い。これは今までに何か既往歴があるはずなので聞いたら、10年前に突発性難聴、それから5年前にメニエール病をやったという。「右でしょう。」と言っ…

減量すると友達が変わる

20才の時より15kg位増えた女性が減量に取り組んでいる。まずは「白米」「醤油」の制限から取り組み、少しずつ成果が出てきた。家庭でもご主人から、白米を勧められなくなったという。こうなると公にして友達にも知らせた方がいい結果が出る。「あなた、もうケーキ食べないのよね。」「食べ放題もう誘わないから。」と太っていたときは皆友達が、食べる話題ばかりだったのが、減量し始めて段々効果が出てくると初めはうらやま…

義理の父の肺炎

常連さんの義理のお父さんが肺炎で入院したという。年は92才、一時期は危なかったそうだが、何とか退院出来たという。嫁の立場で、担当医に「肺炎の原因は何ですか?」と聞いたら、「この年になると菌の特定がうまく出来ません。おそらくこの抗生剤でいいと思いますが、熱が下がらなければ変えます。絶対大丈夫とは言いませんが、ダメならまた変えます。おそらく大丈夫だとは思います。」と少し頼りがないという。医者も原因が特…

不眠症と首のこり

大分前の話だが、男性の不眠症治療がうまくいかず当時お世話になっていた先生に送ったら、簡単に治ってしまった。気になって先生に聞いたら、「お前に言ってもわかるわけがない。ヒントだけやるが首の7番の回りだ。」と教えて戴いた。その後何年かしてこの謎が解けた。首の7番というのは首を前屈させたときに、恐竜の背中みたいに真ん中に骨が出る。丁度肩の高さで一番出ている骨が7番である。不眠症の方はここが硬く柔軟性がな…

がんと血管、肺炎は大丈夫でも、頭が・・・

年配の常連さんには死因のがん、血管、肺炎の話を良くしている。がんは食生活や乳酸菌、血管は血圧計と医者で管理、肺炎は食生活や按腹で腸を元気にして鼻炎対策の話などをしている。もちろんすべて防げるわけではないが、確率は減らせる。知識を持つことによって意識も変わる。しかし今日来た方にはすべて上記の対策を打っているのだが、「年を取ったせいか外に出るのがイヤ。買い物も最低限。後片付けもイヤ。主人と一日中テレビ…