身体のことを考える時期
色々な方を診ていると、一つの症状が出たときに身体の事を学んだ方がいいという方がいる。 例えば糖尿病と膝痛があり、当院に通っている場合、大抵膝が治ると来なくなる。 しかし膝痛の原因が過食による体重増加で膵臓に負担をかけている場合は、一時的に膝を治しても再発する。 我々から見ると膝痛と同時に、食生活や内臓への負担の事など色々と学ぶことがある。 そしてそれが身につくと自分の周囲の人(家族、友人、孫)にも…
色々な方を診ていると、一つの症状が出たときに身体の事を学んだ方がいいという方がいる。 例えば糖尿病と膝痛があり、当院に通っている場合、大抵膝が治ると来なくなる。 しかし膝痛の原因が過食による体重増加で膵臓に負担をかけている場合は、一時的に膝を治しても再発する。 我々から見ると膝痛と同時に、食生活や内臓への負担の事など色々と学ぶことがある。 そしてそれが身につくと自分の周囲の人(家族、友人、孫)にも…
常連さんの息子さんが腰痛で来た。身体を診るとがっちりしていて筋肉の質が良い。見るからにスポーツ万能という感じである。先ずはじめに足を診たら、硬さに10年程の歴史を感じた。社会に出て何年か聞いたら11年だという。以前に男の38才説を書いたが、どう見てもドツボ組である。体重を聞いたら学生時代が70kg、今が約10kg増えている。なぜ太ったのか聞いたら、お酒が好きだという。膵臓の反応を診たら、余裕たっぷ…
懐かしい言葉だが、この時期クーラー病の方は多い。山登りがしたくて膝治療で通っている方が、仕事場のエアコンがきつく、膝の筋肉の刺激を与えても痛みは楽になっても、筋肉が今一つ反応しない。完全にクーラー病になっていた。こういう場合は必ず発汗をさせるのだが、どうしてもシャワーで済ませてしまう方が多い。筋肉を診ると「死に体」の様に反応しない。刺激に対して反応しない。これでは我々やりようがない。人によっては夜…
胃腸障害で腰を悪くする方は多い。この時期、巨峰、メロン、桃、スイカは鬼門である。まず巨峰だが、あんなに甘い巨峰は世界にないそうである。日本の巨峰は特別甘い。私も時々頂くが3粒程度である。食べる方は一房食べると言うからどれだけの糖分か分からない。次にメロンだが残留農薬などの話を以前に書いた。桃も糖分が高い。頂き物などで毎日食べるとすぐに背中の膵臓の反応点が硬くなる。スイカも同様である。我々が勧めてい…
30代の女性で初診時から身体を診て、「あなたは立ち仕事に身体が向いていない。結婚して3人ぐらい子供を作ると身体が強くなる。早くいい人を見つけなさい。」と指導した人がいる。その後仕事をデスクワークに変えたがやはり身体がついていかない。兎に角仕事に身体が向いていない。これはもう結婚しかないと思って、「若い頃はグイグイ引っ張っていってくれる男性がいいと思うだろうが、こういう仕事をしているとおとなしい人が…
鬱病の方を治療をしていると必ず出てくる言葉に、「もし、良くないことが起こったらどうしよう。」があります。 内容的には殆どが取り越し苦労です。 そういう話が出ると必ずこう聞きます。 「では昔、将来の自分を描いたことはあったでしょう。良いことも悪いこともその通りになりましたか?もしなっていないのなら、あまり考えすぎでも意味はありません。それどころか『思うことは実現する』で悪いことを考える良くない方向に…
以前、膝痛の苦い思い出で書いたが、膝治療の最終手段の一つにタルクを使っている。普通の生活ではこの治療で問題ないのだが、何かスポーツをやったり、山に登ったりする場合はこの治療に落とし穴が出来る。タルクだけで治療をすると深いところの筋肉に刺激が行かない。特に太腿の前面(大腿四頭筋)は注意が必要だ。この筋肉は浅いところに大腿直筋と深いところに中間広筋がある。この深いところにある筋肉にはタルクでは刺激が行…
趣味で釣りをする方は多い。船を出して遠くまで行き、10時間も竿を垂らしているというから身体への負担は大きい。まず日焼け対策、こりは何重にもUVクリームを塗らないと火傷を起こしてしまうと言う。確かに船の上では直射日光がすごいだろう。次にルアーを何十mも落として、それを上げるという。それを何回もやる。ただ待っていれば良いというものではなさそうである。これは腕や足に負担がかかる。趣味とは言え、身体には悪…
化学物質や電磁波過敏症の方が通っている。どちらもBi-Digital O-Ring Testを使わないと答えが中々出せない。こういう方達は少し体に不調を訴えると、関節が硬くなる。化学物質過敏症の方が五十肩で通っているが、少し過敏症の症状が出ただけで、肩のリハビリがうまくいかない。痛がってリハが出来ない。こんなに体調によって肩の痛みが変わるのかと思ってしまう。これは一般の方の胃腸障害にも言える。胃腸…
歩くことを競う社長から、「では何を競えば良いのか?」と聞かれた。「私ならBMI(身長と体重の関係)を正常化するとか、太っている方ならウエストや体重の減り具合とか、お酒の飲む量とか、断食をしたとか、甘い物を食べなかったとか、発汗をしたとか、深呼吸をしたとか・・・」と言ったら、つまらなそうな顔をしていた。確かに何か競うというのは身体にダメージがあるものという先入観がある。少し視点を変えてそんな競技もあ…
常連の社長がいつもより脛が硬い。話を聞いたら、社内で歩く歩数を争っているという。若い社員1万歩歩けば負けたくないので、最近は2万歩ぐらい歩いているという。それも毎日。これでは脛はほぐれない。これは解剖してみると分かるのだが、脛の筋肉(前脛骨筋)は非常に深みというか厚みのある筋肉で、人が何時間でも歩行出来るように創られている。だからかなり無理が出来る。社長曰く、「どうして毎日歩いているのに慣れないの…
キューピーコーワは、“Quality”“Perfect”というコンセプトをもとに、栄養不足の社会背景からビタミンの補給を目的として1954年に発売されました。とホームページに書いてありました。確かに実験すると朝の目覚めが違います。しかしこれはいいといって毎日服用すると効果を感じません。こういうものは、「ここ一番」という時に飲むと効果を感じるものだと思います。 チョコラBBは肌あれ・にきび・口内炎な…
これだけ猛暑が続くと夏バテと言ってくる患者が多い。この夏バテという言葉は我々にとってとても便利である。体調が悪い原因を探らなくて済むし、何となくこの言葉だけで納得してしまう。「先生、腰や肩は痛いし胃腸も調子悪い。夜は眠れないし、だるくて仕方がない。」「この天気では夏バテでしょうね。」「私もそう思います。」で話が完結してしまう。他の症状なら、「原因は何ですか?どういう治療法があるのですか?他にはない…
常連さんが永年勤続で17日間の連休をもらったという。連休前が仕事がきつく、坐骨神経痛を起こしていたが、もう少しで休みと思い我慢したという。当院に来られたときは過去最悪な状態だった。3回ほどの治療で和らいだが、明日からまた勤務なので少し不安だという。確かに腰は半分程度しか改善していない。我々から見るとこういう場面で人の運命が分かれる。今まで通り仕事に復帰して、バタバタやっているうちに治るだろうと思う…
病院勤務時代にレントゲン技師が東南アジアに行って、怪しげなマッサージを受けたという。 何をするか見ていたら10円玉みたいなコインを出して皮膚を擦り始めたという。 それもかなり強く。 数分して止めてもらおうと思ったが、断りにくくなり全身1時間半ぐらい擦られたという。 皮膚を見るとミミズ腫れ、これは大丈夫かなぁと思って翌朝まで様子を見ると、かつてないぐらい身体が軽くスッキリしていたという。 その後そう…
心臓の反応を当院では「ヤダモン君」と言っている。左の背中に出るのだが、とてもよく人の心を表している。嫌なことがある硬くなるし、問題が解決するとヤダモン君は消える。我々から見ると心が裸の状態である。明日、ゴルフに行くと言われて、接待か趣味がすぐ分かる。交渉事があるといわれて、うまく行っているかどうかもわかる。今日来た方はヤダモン君はあるのだが、何とも初々しい。まるで初恋をしたときの初々しさを感じた。…
仕事柄、年配の方は多い。 長年そういう方達と話をしていると若い方とは幸福感が違うと感じる。 若い時みたいにあれが欲しい、これが食べたい、あそこへ行きたいがなくなってくる。 必要な物は全てあるし、ご飯もあまりこってりしたものは食べられない。 毎日天ぷら、うなぎ、中トロなど無理である。 美味しいお新香とお茶漬け、梅干しでもあれば十分である。 旅行へ行くと言っても毎月海外などへは行けない。 月に一度の国…
以前お世話になった先生が、患者が何を言っても「それも修行」「いい思い出」と言う。骨折しようが胃を取ろうが、がんになろうが、全て答えは同じである。当時は私自身若く、そんな返答ではどうかなぁと思っていたが、今になると名答である。患者は今起こっている自分の症状だけ言う癖があるが、この世に生を受け、長い人生の中で怪我や病気はほんの一瞬である。そう思えば「それも修行」「いい思い出」と言えるかも知れない。この…
夏になると毎回このブログを印刷して渡す。 https://489891.com/%E5%86%B7%E3%81%9F%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A7%E5%B7%A6%E5%9D%90%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%97%9B-2/ もう2…
以前はよく、「ここに鍼を打ってくれ。」「前回の治療では○○が足らなかったから、○○を足してくれ。」「○○のツボを探してくれ。」「もう少しその周辺を診てくれ。」「先生は○○という考え方だろうがいつも刺激が足らない。少し周辺にツボを探してくれ。」「治療してもらうと○○だが、何かスッキリしない。別の方法はないのか。」「毎回同じ刺激では効かなくなっている。別の方法はないのか?」とよく言われた。最近はアドバ…