症例

滑らない靴について

転倒して背骨を折った患者さんから、滑らない靴に関しての情報を頂いた。 http://www.nisshinrubber.co.jp/hyperV/ このビデオを観るとすごい。鉄板を斜めにして油を引いても滑らない。こういう靴があればお年寄りは転ぶことを警戒して外出を控えたりしているので、もっと外に出られる。自宅でもトイレ、玄関、風呂、階段などは危険箇所だが、この靴があれば転倒事故を減らせる。あまり知…

掌蹠膿疱症について

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは聞き慣れない病名だろうが、臨床ではよくある症状である。手足の末端の皮膚炎だが、皮膚科で治せない。完全にお手上げである。この皮膚炎の原因が一昔前は口腔内の異種金属と言われていた。歯の詰め物が原因していたのである。その後、鼻炎も絡むことがわかりEAT(Bスポット療法)の適応症である。歯と鼻を治さないと治らない皮膚炎である。皮膚科が薬を変えて少し楽になっても必ず…

この時期、太腿と坐骨神経痛

以前から暑い季節になると左坐骨神経痛が増えると書いた。冷たいものの摂取で胃腸に負担がかかり、その反応が左腰に出て、エアコンなどで左坐骨神経痛を発症する。この時期、腰痛の殆どがこれである。だから必ず胃腸の状態を聞いて、お腹を触る。へその上にしこりがあれば胃炎、臍周辺が硬ければ腸に負担がかかっている。しかしこの反応、お腹だけでは治まらない。太腿の前面にまで反応が出る。あまりに多い数を治療しているもので…

日本バイディジタルOリングテスト医学会および市民公開講座の御案内

今月29日(土)、30日(日)に日本バイディジタルOリングテスト医学会および市民公開講座が行われます。 市民公開講座のみ一般公開ですが、今年は医学会のうち30日午前中の部分も市民公開講座として一般公開されます。午前中は日本バイディジタルOリングテスト医学会会長の下津浦康裕先生、アーユルベーダ医学の第一人者である上馬塲和夫先生、マラソンファンなら知らない人はいない宗茂先生(現在は気功師としてご活躍中…

「治療が大胆になった。」と言われて

腰の手術が終わりリハビリで通っていた方が久しぶりに来て、「あれ、ちょっと治療方針変えた?以前より大胆になったんじゃない?」と言う。私からすれば何も変わっていない。何が違うかと言えば、手術の跡は神経症状や炎症が残っていて、やたら触れなかった。下手に触ると治療後に痛くなってしまう。それを恐れて周りから徐々に出来る範囲で治療していたが、術後大分時間が経ったので、神経症状は殆どなくなり、炎症も問題ないレベ…

常識が大きく変わるとき

Bi-Digital O-Ring Testを勉強して20年が経つ。 身体の中の見えない情報を知りたくて学んだ。 学んでわかったことは現代医学の検査に引っかからないレベルで、簡単に病気が起こるということだ。 ウィルスや菌の感染、血行不良や内臓の機能障害に至るのでBi-Digital O-Ring Testで見える。また数値化も出来る。 だから何処に問題があって何をやったらいいかがすぐ分かる。 これ…

ささみしか食べず寒がるアスリート

マラソンをやっている方が関節痛で通っている。以前より改善して完走できたり関節痛も減ってきたので、通院回数が減った。久しぶりに来たら少し痩せていたので聞いてみた。「BMIはいくつ?」「17なんです。全然太れなくて・・・。」「エアコンきつくない?まさかささみしか食べていないということはないよね?」「はい、エアコンがきつく感じて家内に切ってくれと言っています。会社でもささみ定食しか目が行きません。」これ…

人の面倒を見て良くなる患者

この仕事をしていると自分が腰痛があるのに、人の世話ばかりやいている人がいる。我々から見ると自分が治ったあとでやればいいと思ってしまうが、どういうわけかそういう人は病状が悪化しない。何か人に施していながら自分が浄化されているように感じる。一番長引いているのは自分が辛い辛いと言い続けている方である。理由はわからないが何か使命感みたいなものが働くのではないだろうか。人は使命感を感じると途端に強くなる。母…

年をとると幸福度が上がる

これは実感がある。若い頃は仕事がないとか、お金に困ったとか、恋人と喧嘩したとか、悩みの連続である。先日テレビをみていたら、若いとは悩むことなりと言っていたが、的を得ている。人は還暦近くになるとある程度ゆとりができる。時間はあるし、元気な中高年である。しかし欲しいものはないし、食べ過ぎれば医者に怒られる。行きたいところも思うように行けない。毎月海外旅行などとても出来ない。休みの日も行くところがなく、…

何故か今回は治りにくいぎっくり腰

ぎっくり腰を毎年やっている方が今回はいつもより治りか悪いという。治療をしながら、腰が痛いときはへその位置がずれるというので見たら、確かに少し右にずれていた。しかし腰が治るとへその位置も治るという。本人は腰がずれているせいで起こっていると思っていたようだが、これは腹圧がからむ。今回特に治りが悪いので、理由を聞いたら海外の仕事が続き、お通じがだめになってしまったという。外国にウォシュレットはないし、困…

諦めない気持ちとこのままでもいいやという気持ち

脳梗塞のリハビリで通っている方が、新しい治療が出ると試す。諦めない気持ちはとても大事だが、ほぼ毎回挫折する。終いには山中先生にiPS細胞でなんとか急いでもらうよう頼んでくれという。リハビリをしていると諦めない気持ちともう一つ大事な気持ちがある。それはこのままでもいいやという気持ちである。それでは諦めていることになるではないかといわれそうだか、少し違う。現状を受け入れ、あるがままに生きることである。…

夫婦円満と身体のこり

以前、争いが身体に一番悪いと書いた。仕事でかかわる場合も出来ればあまり夫婦仲の悪い方とは密に接しない方がいい。私自身、仕事をしてしても夫婦仲の悪い方の体は兎に角、筋肉がほぐれない。解決策はないかと色々と考えるが、仕事で疲れて帰ってきて家が一番緊張するのだから、中々解決法は見つからない。できる限り遅く帰るとか、出張ばかりにするとか・・・・。これは以前大きな会社の社長が言っていたが、「家庭がうまくいっ…

透析後の不眠症

人工透析を始めた後で体調は回復したものの、不眠症の方が来ている。話を聞くと透析前に調子が悪く、仕事が滞っていたので、透析後に仕事で根を詰めたという。デザイン関係の方なので一日中座り仕事で足は冷えるし腰は痛いという。こういう場合は頭に血が行きすぎていて神経の興奮が落ちていないので、運動をすると解決する。散歩出来れば早歩き程度がいい。時速10kgぐらい、競歩ぐらいがいい。40-60分程度歩いて額から軽…

受け身の治療の現界

以前、高身長と血流で書いたが背の高い男性で頭が回らないという方は多い。乳酸菌にEAT(Bスポット療法)、マウスピースや按腹、温熱など色々とやるのだが、初めのうちは効果を上げても段々効かなくなることを経験する。そういう方にBi-Digital O-Ring Testを使って心臓を調べるとわずかだが血行不良が反応する。こういう場合は発汗を指導するのだが、お風呂だけでは足りないケースが多い。自ら運動をし…

アルコール依存症について

こういう仕事をしていると時々、大酒飲みの方に出会う。殆どは胃か肝臓、膵臓などがやられるのであまり我々の出番はないが、それが原因で腰や足が痛いと言って来る方は多い。何とか酒の量を減らそうと思うがこれが中々うまくいかない。仕事の付き合いやストレスを酒で紛らわそうとしているので止められない。飲む量も段々と増え、親が大酒飲みだと拍車がかかる。休肝日と言われても中々守れない。夕方からお酒のことばかり頭に浮か…

植物はモーツァルトが好き

以前読んだ本の中に下記のような実験の事が書かれていた。 「ある植物に真上から光を当て、何もしなければ葉は真っ直ぐ上に伸びる。しかし右側からベートーベン、左側からモーツァルトを聴かせると葉が皆左側に向いてしまう。右左を逆にしてもモーツァルト側に行ってしまう。どうも植物は音を聞いていてモーツァルトが好きなようだ。ベートーベンの中でも特に第九の運命は嫌われている。」 嘘みたいな話しだが本当である。 おそ…

良かれと思ってやったストレッチで坐骨神経痛悪化

日舞をやっている方が膝痛で通っている。太腿をほぐしたり、鍼をやったり、キネシオを巻いたりで何とかしのいでいる。ストレッチに関してはスクワットを禁止し、四股を踏むよう指導したら、今日になって四股を踏んだ坐骨神経が痛いという。話を聞いたら、四股だけに飽き足らず、足を伸ばして股関節までストレッチしたという。やりながらに坐骨神経がよく伸びたので効くに違いないと確信したという。四股は指導したが、そんなにきつ…

勉強熱心で素直ながん患者

がんになると色々な方からアドバイスが来る。「○○のお茶がいい。」「○○サプリで治った方がいる。」素直な方だと、全て真に受けて、「○○さんの紹介だから間違いはない。」とサプリを10数種類飲んでいる方が結構いる。そして勉強熱心だと拍車がかかる。「○○セミナーで水素がいいと言っていた。」「遠赤外線はがんを小さくする。」「ブロッコリーががんを死滅させる。」1ヶ月に2-3回セミナーに出て勉強している。そうな…

心配性のご婦人

うちのお袋もそうだが、年配女性で心配性の方は多い。よく話を聞いてみると心配だ心配だと言いながら、しゃべり続けて安心しているので心配するなと言う方が本人の身体に悪い。好きなだけ心配すればいいと思ってしまう。先日来た方も自分の身体やご主人、子供や孫のことまで、心配のオンパレードである。家族のことはともかく身体に関しては下記のような話をした。 「健康診断で指摘されたことを守れば寿命が延びると思っている方…

全然良くならない足のつり

年配の女性が足がつって困るといって通っている。以前足がつることに関してツムラの68番が良いことは書いたが、毎晩飲んでいるが効かないという。詳しく調べてみると両足つるという。そして左足首の違和感があり、左坐骨神経痛もある。左右のふくらはぎには明確に拘縮(こうしゅく-筋肉が硬いところ)があり、ほぐしても全然ほぐれない。足首が気になって足のクリニックを勧めた。そして少し治療法を変えて左ふくらはぎだけにキ…