症例

履いて実験していなかった

女優さんが足首を痛め、スポーターを3つ取り寄せた。ちゃんとサイズを測って頼んだのだが、1つのサポーターが足に入らないという。元々足首の細い方なので、これでは他に買った方からも苦情が来ていると思って業者に問い合わせたら、「今数名から苦情を頂いて対応を協議中です。」とのこと。このメーカーある時から急に品揃えが増えた。足首のひな形を作って素材だけ変えて作ったのであろう。ある程度の伸び縮みがあればサポータ…

忘れた頃に良くなる

急性脊髄炎をやった方がリハビリで通っている。足の温感がなくステロイドで治療して経過が良いので、退院してしまった。しかし病院のリハビリが少し足らないので通っている。神経損傷やウィルス感染による脊髄炎は簡単には感覚は戻らない。年の単位かかる。だから1年前、3年前と比べてどうかということが問診される。しかし患者心理としては日々良くならない症状に短気を起こし、何とかならないのかという気持ちになる。担当の先…

がんが自然に治る生き方

T. ケリー・ターナー著『がんが自然に治る生き方』は「がん関連」書籍ベストセラーになっている。 西洋医学な治療だけでなく、現実に良くなった方達の徹底した調査をもとに、「劇的な寛解」に至った人たちが実践している「9つのこと」が書かれている。 「劇的な寛解」とは、がん患者において以下のいずれかが起こったこととする。 ■医学の標準治療(手術、抗がん剤、放射線)を一切用いずに、がんが検知できなくなった場合…

学ぶ場がない

親指が突然痛くなった方が、整形外科に行って塗り薬をもらったが全く効かないので不安を訴えてきた。それは医者でばね指(弾発指)と言われ、お薦めの治療はステロイドの注射、それが効かなければ手術がいいい。昔は一生懸命、患部に鍼をやっていたが、注射にはかなわない。どうしても注射や手術が嫌な方は24時間氷で連続冷やす方法もあるが、皆が出来るわけではない。塗り薬で効いたという方はあまり聞かないので、注射から試す…

積極的なこりと消極的なこり

慢性頭痛の方の頚を診ていて、筋肉の凝りには積極的なこりと消極的なこりがあることに気がついた。首のゆがみが原因で頭痛が起こる場合は積極的な首のこり。噛み合わせや耳の病気、他の原因で首がゆがんだ場合は消極的なこり。長年筋肉の状態を診ていると判断がつく。消極的なこりの場合は原因を探さなくてはならないので、一つずつあたっていくのだが、大体は鼻か噛み合わせでけりがつく。そういう場合は首の矯正をしなくても頭痛…

オール家電と乳がん

数年ぶりに来た方が、乳がんの手術をしたという。以前診たときに粘膜が弱く、皮膚炎を起こしていたので、乳酸菌を勧めていたがその後来なくなってしまった。話を聞いたら3年前に自宅をオール電化にリフォームしたという。自分の母親、姉妹が全員乳がんをやっているのだが、自分だけ大丈夫だと思っていたがそうはうまくいかなかったという。念のため寝室のテレビや牛乳、スプリングベッドはどうかと聞いたら、「全てやっている。」…

筋トレとダメージ

以前、ボディビルをやっていた方が、トレーニングのあとに筋肉痛を味わわないとやった気がしないと言っていた。当時はそんなものかと聞いていたが、よく考えるとそれは筋肉にダメージを与えているだけではないだろうかと考えるようになった。筋トレのあと、筋力アップが図れれば筋トレだが、痛みに耐えることこそが筋トレの極意のような考え方の方が結構いる。1番わかりやすいのがスクワットである。今までに突然始めて体を壊した…

砂糖は麻薬

今まで何度となく、「砂糖は麻薬」と言ってきたが、Facebookにいい記事を見つけたので掲載します。 子どもに甘いものをとらせること 子どもに甘いものを与えてはいけません。おそらくこれが最も親たちにとっては難しいものであり、親たちが最も洗脳されている事柄でしょう。甘いものを与えてはいけないのは、砂糖や甘味料が体に悪いという意味も込められていますが、溺愛することによって結局はいい加減な大人になるとい…

高血圧治療のコツ

先祖が高血圧でなにか予防策はないかという質問を受けた。 次の3つが大事だという話をした。 1.精製塩をヒマラヤ岩塩に変えること。 これは精製塩の取り過ぎで高血圧はよく知っていると思うが、ミネラルたっぷりのヒマラヤ岩塩は血圧を上げないという。 昔ヒマラヤは海の中で大陸移動などの地殻変動で山になった。 海底の豊富な栄養素がたっぷりである。 ヒマラヤ岩塩の免疫に関する研究論文も多い。 2.抗ウィルス剤を…

甘い物取りすぎで肘痛が治らない話

手を使う職人さんが前立腺がんを手術した。経過は順調だが、少し食生活に問題がある。乳製品と甘い物取りすぎである。両方ともがんの促進因子なので制限をかけたくて、「甘い物取りすぎで左腰痛」の話はしているが、この方中々甘い物がやめられず左腰痛が慢性化している。年末に仕事が忙しく、手を使う分、肘痛が全く治らないという。「この肘痛は甘い物をやめれば楽になります。」と言ったら、怪訝な顔をしていた。理由は簡単で、…

正月は断食を

以前はお正月にお店がやっていないので、元旦は家族で過ごすというのが定番だった。 年末には年越しそばを食べ、新年を迎えておせちは何処にでもある光景である。 おせちは特に女性が正月の三が日ぐらいは御三どんを休むという意味もある。 しかし時代は変わり、正月からお店はいくらでもやっているし、中食などでおかずはいくらでも買える。 世の中がメタボメタボと騒いでいるのだから、お正月ぐらいは断食をしたらどうだろう…

極楽浄土

年配の方でいつも痛みを訴えてくる方は多い。しかし時々痛くない時があり、まさに極楽である。人は年をとると死に対して色々と考えるようになり、少しずつ心を準備していく。これは個人的な意見だが、いつも痛みを訴えている方が痛くないときにこの世で極楽浄土を味わい、憧れるのではないだろうか。若い方は身体はいつも痛くはないので、そんな時に極楽浄土を味わえるわけがない。いつもつらい方だけが、極楽浄土を有り難く感じ、…

「鼻」「歯」「腸」で難病治療

仕事柄中々症状の改善しない方達を抱えている。 そういう方達の共通の特徴はないか調べてみると「鼻」「歯」「腸」が悪い。 以前は鼻に関しては耳鼻科で問題がないか調べて戴いた程度だったが、EAT(Bスポット療法)のことを勉強してからは鼻洗浄と口テープ(優肌絆)による鼻呼吸まで指導している。 とにかく鼻が治らないとその影響力は大きく、頭の治療など殆どうまくいかない。 次に歯であるが、これは口内炎にしても歯…

手術のあとの食べ過ぎに注意

痔の手術をした方が腰痛で来た。てっきり術後の問題かと思って身体を触ったら、食べ過ぎの反応である。話を聞くと術後は安静第一ということで、家でゴロゴロ暇なので、食べてしまったという。普段より極端に動かないので、腸の動きも止まり便が出ないという。腸の働きが悪い所に食べ過ぎなので余計に悪い。私自身、昔膝を怪我した時に同じ体験をした。切った膝を縫ってもらったあとに、自宅でゴロゴロしている。ご飯が出てくるから…

場所毎にやることが違う膝痛

1年ぶりできた患者さんがここ半年ぐらい左膝が痛いという。調べてみると面白い事がわかった。まず痛い左膝の太腿は硬い。これは膝を治療してこなかったことを意味する。反対側の太腿は筋力がない。これは使わなかったことを意味する。脛は両側硬い。これはよく歩いたことを意味する。結局場所毎に治療法が変わる。筋力がないところは鍛え、硬いところは治療して、よく使ったところはほぐす。なぜこういう事が起こったかは簡単であ…

古傷を治療して過去を思い出す

8年程パソコンを使いすぎ、具合が悪くなった方が来た。調べると腕のこりがひどく、典型的なパソコン病である。今まで肩や首は治療して頂いていたが、腕は治療してもらったことがないというので、少し驚いていたが治療しながらぐんぐんほぐれていくのが分かる。そして今日2回目の治療で前回の治療の後、昔の自分の症状を思い出したという。この方は喘息持ちで体質的にも弱く、いつも下痢をしていたという。初めの治療のと、軽い喘…

正しい医療のための10か条

これはある病院が掲示した「正しい医療のための10か条」である。 1.常識を疑ってかかること。 2.テレビや新聞の言う事は信じないこと。 3.情報やネットや書籍で幅広く収集すること。 4.自分の感覚を大切にして直感を信じること。 5.症状は治るための免疫反応と心得ること。 6.病気は体からのメッセージと心得ること。 7.日本にも世界にも伝統医学があり、高い効果があることを知ること。 8.西洋医学は緊…

M-Testについて

以前、学会でM-Testの話しが出てとても興味を持った。 M-Testとは「身体の動きに伴って引き起こされる様々な症状を指標にして診断および治療を行うメソッドです。」(身体の動きと先人が遺してくれた東洋の知恵を組み合わせることで、簡便でありながら個々人の抱える異常を的確に診断し、治療を効果的に組み立てることが可能です。) ■M-Test http://m-test.org/m-test%E3%81…

中高年男性に家事を勧める理由

以前、メルマガ配信で「還暦を越えた男性は家事がお薦め」を書いた。これには理由があって、中年男子がジムに行って筋トレするときに以前よりウエイトを上げたと言うと何とも格好がいい。「この間までバーベルは60kgだっだが、今は65kgだ。」と言われると頑張っているんだなぁと感じる。「最近はスクワットの回数も増やしてね・・・・。」まさに中年男性のヒーローである。しかし私は職業柄、筋トレで身体をおかしくした方…