2005年1月23日 第12回発表資料

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村田「肩甲上部のこりと棘下筋」
花田「関節拘縮」
田中「腸と体」

 


 

肩甲上部のコリと棘下筋             2005.1.23   ムラタ

なぜか『あまり手の届きにくい棘下筋』という印象があります。また、指圧されて痛みが前面に出ることが多いためか、スタンダードな手技の中にも入っていないのではないかと思います。

注目した理由は一言で『困った』からです。

#a1 上肢で(尺側もしくは外側優位で)

#a2 下肢(特に前脛骨筋)

#a3 側頭部(側頭筋の場合と、前側の場合と)

#a4

#a5

#a6 棘下筋 ←いまさら・・・という気がしますが・・・

なぜか・・・

→よく分からない・・・が、そのままでは良くないので想定

#1 肩甲上神経とその根であるC5

#2 上腕骨外旋運動の主動作筋であることから、肩甲挙筋が作動した時の関節窩を下に向ける動きが制限されて・・・

#3 栄養血管である肩甲回旋動(静)脈の(肩甲動脈吻合)血行促進が他の部分に比べて良くなりやすい(体表解剖から 皮膚→皮下軟部組織→棘下筋→肩甲骨)

#4-1

#4-2

大椎穴で督脈と合わさり体の表側にまわり、缺盆穴に入り心臓と連絡、食道を沿って横隔を通過し、上穴、中穴で任脈と合わさって胃部に達して小腸に属する。

まとめ

#1・#2・#3は妥当なところと思いますが、同時に面白味に欠ける部分があるように思います。

経絡の名前「手の太陽小腸経」を別名『  』という様なので、前腕の    を一つ観察対象にします。

また、#a1~#a5を全て治療したとして反応が著しく悪かったために『棘下筋』と行き着いたわけだから、

ストレスによる肩こりにはまだまだ違うパターンの緊張の入り方があるのかも知れません。

 

課題

  • 1.   穴の観察
  • 2.「前脛骨筋」とか「脛」と大雑把に認識していた下腿前面のコリに対する目をもっと細かいモノにする。

具体的には「    」の観察

 


 

関節拘縮      はなだ

脳血管障害等において二次的に発生してくる関節拘縮への対策あれこれの中から一つを。

 

関節拘縮とは筋肉の萎縮によって関節可動域が極端に制限されている状態なわけですが、

神経~筋に伝達する過程の異常によって筋が硬直し、縮んで伸ばせない状態が続いて起こる麻痺など。

 

関節拘縮が進行すると・・・

血管障害→浮腫み や 体重不均衡→集中圧迫→褥瘡 (寝たきりの場合) などの弊害も発生。

 

★ 治療

スタートはこれまで習得した技術から入るわけですが、それでは全く歯が立たない強度の拘縮の場合や、

圧刺激や運動法の痛みに耐えられない場合、違った方面からのアプローチを模索せざるをえない。

 

そこで発想を変えた関節リラクゼーションテクニックを試みます。  押しても駄目なら引いてみよう。

 

→ 他動的な関節運動により筋肉を動かし、関節構成組織全体を緩めていく(リラクゼーション)方法。

 

萎縮する筋を緩めることができれば、無理なく関節も開いてくるはず。

必要最小限度の刺激によって関節構成組織全体に効果を及ぼすだろう。

萎縮筋が緩むと血管も緩み循環改善が図れるのでは。

 

■ 関節の微細な運動で、付着する筋の 萎縮→弛緩→萎縮→弛緩 を繰り返し、徐々に可動範囲を広げていく(狙い)。

筋繊維に対して縦方向の軽い伸縮刺激とでも表現しておきます。いわゆるストレッチングとは距離があるでしょう。

■ 筋腹に強い刺激を与えない というのがポイントとなる。←刺激が強いと筋収縮となるおそれ

絶対に行なわないというわけではない。状況・反応に応じて圧刺激も取り入れる。

■ 主に関節運動による筋の運動と腱(筋腱移行部)への刺激が中心の方法となる。

■ 関節の可動範囲(あそび)内において。

 

ある程度まで可動域がひろがってくると、筋力強化運動なども行うことができるようになるし、

通常の指圧マッサージ系の刺激も許容できるようにもっていく。

即効的な治療効果は難しいが、継続的定期的に施術することにより効果を上げることを狙います。

また、通常一般の施術にも組み合わせるのも面白い。

見た目は非常に地味です。 せっかちな人には向いていない技術だと感じます。

MP   足関節

 


 

腸と体調    東洋鍼灸院 田中俊男

問題提起: 「今日は体調がいい。」とか「今日は体調を崩している。」一体何を基準にしているのでしようか?
以前に自分の体で実験したときの様子と多くの方の言葉の中にそのヒントを捜す。

お話: ある野球選手は「朝起きてトイレに行くこと以外考えない。スッキリするとその日は勝つが、
便秘だと負ける。」のだそうです。
体調がいいと言うのは、長年の経験から、「腸の調子」なのではないかと思います。
ある作曲家は「腸の調子が良いとトイレで曲が浮かぶ。」といい、あるホテルマンは
「朝からお客様にいい顔を見せるために、夜のおつきあいはしない。」と言い、

いかに朝、腸をスッキリさせるかがポイントのようです。
私の場合、仕事柄治療中に失礼してトイレに行くというのはとても困るので、
何を食べたら体調がよく、集中出来るか実験してみたところ、
「そば・ごぼう・コーヒー・バナナ」 でした。

考え方: 一日一回は便秘です。
体調のいい人の聞き取り調査をしたところ、「朝だけでも2回は出る。起きたらすぐと朝食後。
それ以外、昼夜で食後に一回ずつ。食後10分以内。」
「こんな状態なので友達と食事に行くとカッコワルイ。」 しかし、これが本来の腸の働きです。
口の中で食べ物を噛むと胃腸も消化のための準備をしています。
食事と腸の関係を注意深く観察していると「今これをこれだけ食べたら、何時間後には
こんな状態で腸が反応する。」ということが分かります。さあ、実験してみて下さい。

出ないから食べる?
よく便秘をしていて、「ところてん方式で食べれば出る。」とお思いの方がいらっしゃいます。
これは逆で、基本的に便秘は腸の働きが悪くなっている状態なので、「仕事をさせない。
胃腸を休ませる。食べない。」というのが正解。では、解決法は・・・
1.便秘薬は-腸を動かしたり、水分を多くしたり、便を軟らかくしたりと便秘薬も色々。
2.運動不足-歩くだけで便秘は解消するように出来ていますが、左脚だけの片足の
ジャンプで股関節の刺激を与えましょう。
3.でもだめ-病院の大腸内視鏡でねじれとか長さ、炎症の有無を見ていただきましょう。

治療法: 1.按腹

2.左足ジャンプ(左股関節、直腸・S字結腸への刺激)

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便秘薬: ■刺激性下剤
腸を動かす
ダイオウ、センナ、アロエなどやフェノバリン、ビサコジルなど。
■浸透圧下剤
腸内の水分を増やし下痢を起こさせる
硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、酸化マグネシウムなど(塩類)。
■膨張性下剤
水分を吸収して大容積で大腸を刺激
■浸潤性下剤
大腸内の固い便の塊を柔らかくする
浣腸と座薬・直腸を直接刺激して排便を促す
浣腸にはグリセリンや薬用石鹸を使い、効果は即効的。
雑録: 「不食」山田鷹夫著について

 

 

 

 

 

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