村田「前頚部のこりを落とす一考察(つづき)」
花田「こむら返り 面白対処法」
田中「円形脱毛症の治療」
前頸部のコリを落とす一考察 (つづき) ムラタ
前回、前腕のコリに対する治療方法で、以前から目をつけていた【前頸部】に注目してみたが、今回は後頸から側頸部に対するアプローチで著効のあった治療例があったので紹介してみたい。
頭痛・めまい・耳鳴り・顔面部 の痙攣・顔面神経麻痺などの患者さんを治療する機会が大変多かった時期がある。この時、効果があろうがあるまいが必ず用いていたのがいわゆる「天柱・風 池・完骨」の三穴で、あまりにもベタな選穴だが当時はそれを許して頂ける環境があり、とにかく何の症状であれ患者さんに許して頂ければ、必ず刺鍼し、 10~15分の置鍼をしていたていた…。
前回、今回と治療目的にしてい る前・側頸部のコリに関して、当時から明らかな緊張の低下、コリの緩解は見られなかったように覚えている。又、前・側頸部のコリを標的にした治療もしてい なかったと思う。そこでしばらく前から少しずつ試していることは、「自分が今まで診ようともしていなかった部分」「鍼を刺そうとも考えなかった部分」に可 能性はないだろうか? ということで探っていった際、思った以上に結果が良かったPointがあったので報告したい。
単純に『頸肩のコリ』という患者さんからの訴えに対して、鍼を用いた治療でその訴えに答えようとする際に
こむら返り 面白対処法 はなだ
筋肉が縮んで伸びなくなった状態のこと(痙攣の一種)。ふくらはぎに多い。
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原因
血行 筋疲労 ニューロパチー 血液成分(Ca Mg) 肝機能 糖尿病性 など
筋疲労の場合、神経系統との連携がとれずに起こる場合が多い(ゴルジ腱器官のトラブルで筋収縮機能の変調。一回伸ばすとゴルジ腱器官の機能が戻るので症状が消える)とされる。
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対処法
一般的には、温める、ゆっくり伸ばす・・など。
漢方的には芍薬甘草湯。
治療家的には、
・ 腓腹筋のキネシオテーピング
・ 承筋,承山の圧刺激
この二つはスタンダードで有効。
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最近入手した、非常にユニークな方法。
____への_______ 色は__のみ。材質は普通の______で可
かなり ? な方法だが、じっさいに効果あり。ただし今のところ二例のみで、確実性を謳うには数が乏しい。
ナゼ?というところが全く不明なので、関係ありそうなものを考えてはいるが・・・。
____は肝経で、按腹的にも、やはり肝の反応ライン上。 (やはり肝の状態となんらかの関連がある?)
(運N)外側足底神経 (知N)深腓骨神経 ・・・____は腰治療にも頻用される事から、その関連性。
五行からは
木 火土金水
青 赤黄白黒 ← 色
肝 心脾肺腎
などなど。ちょっとこじつけっぽい。
形の謎
貼る方向があるという事は、なんらかの流れの調整効果によるものとも考えられそう。
結論 : 今のところさっぱりわからないが、危険性は無いのでどんどん試してみるとよいだろう。
あくまで対処法なので、根本的な解決とは離れている感がある。
円形脱毛症の治療 東洋鍼灸院 田中俊男
初めに: 以前より、時々円形脱毛症の方を診ることがあるが、軽い方なら保存的に治るが、
ある程度進んだ方の場合は、生活環境まで整えないと治癒しない
男性型脱毛と円形脱毛が併発したケース
どんな点に留意しながら考えたらいいのか、発表したい。
原因: 1.ストレス説
2.末梢神経異常説(感染症)
3.自己免疫説(膠原病その他)
4.腫瘍説
5.薬物中毒説
分類:
1.単発型(一ヶ所に出来るタイプ)
2.多発型(二ヶ所以上)
3.多発融合型(病巣部が融合)
発生部位:
ほとんどは毛髪だが、稀に眉毛、あごひげ、腋毛、陰毛
一般治療法:
血管拡張剤
ビタミン剤
ステロイド剤
漢方薬(柴胡剤入り)
ドライアイス療法
温熱療法
紫外線療法
参考:
毛髪分析なども治療の一助になると思う。
東洋医学的治療: 東洋医学的には、「局所の血流改善と環境改善、全身調整」をします。
先ず、鍼灸を使う場合は、患部への「散鍼」がメインですが、麻痺がある場合は、
施灸で軽いやけどを起こし、患部を活性化します。
それ以外に内臓や部分的な血行障害を治療します。
環境に関しては「身につける物-下着、帽子、化粧品」「口に入れる物」「寝室の環境」
「電磁波の影響」などをBi-Digital O-Ring Testで確認し、最適な環境にします。
fish oilや乳酸菌、中国パセリなども合わせます。
中指の先端が頭の臓器代表領域ですから、そこへの刺激もしていただきます。
円形脱毛症はストレス性が高いので、「末端の治療」は有効である。
特に頭皮のマッサージははずせない。
考察:
アトピー性皮膚炎や甲状腺機能異常などが関与している場合は、専門医の指導が必要になる。
全頭脱毛などには、「気功」で効果を上げているケースもある。
鍼灸院に来るケースはかなり何件も廻ってきているケースが多いので、
的確に治療しないと信頼関係は保てない。
その場合、トロンボキサンB2やアセチルコリンをO-リングテストで測り、
治療効果の判定をすると患者といい関係が出来るのでお勧めしたい。