2005年7月10日 第16回発表資料

印刷する

村田「前頚部のこりを落とす一考察」
田中「膝治療のバリエーション」


 

前頸部のコリを落とす一考察                ムラタ

 

側頸部のコリに手こずることはとても多い。それは単純に胸鎖乳突筋が刺激に反応しにくいこともあるし、他部位よりの緊張で鍵がかかっている時もあると思う。

胸鎖乳突筋の硬さは『こっている人ではこんなもの』との考え方もあり、他覚的に著しい筋緊張の緩解がみられなくとも、自覚症状の軽減を目的として前頸部への刺激を以前から試みていたが、今回少しだけ前進があったと思う。

 

*                  コリのタイプは(おそらく)ストレス性

*                  遠隔からの操作が全くといって良いほど変化なし

*                  局所:胸鎖乳突筋への直接刺激は効果なし

*前胸部へのアプローチ(上部胸椎へのアジャストも含む)でも変わらず…

 

上記のパターンに非常に手こずっている

ここまで頑迷でなくとも、似たようなケースはそこそこ多いと思う

そんな時のアプローチとして自分は『前頸部』特に「肩甲舌骨筋」を意識してアプローチ

し、いくらかの手応えを得てきたつもりだったが、もう少し応用がある様子。

 

#1:*****とほぼ同義だが、*****、*****も意識してアプローチ

#2:****、****、*******へのアプローチ

#3:中・後斜角筋

 

 

「#3」に関しては鍼での治療でないと難しいと思われるが、その他は十分可能と思っている。

ただし、個人的な感想では『鍼での治療がBEST!』と思っている。

 

 

他覚的な筋緊張の軽減に関しては、「すっかりゆるみました」といった感覚は残念ながら得られ

ないが、治療家としての触診からは充分手応えがあると思う。

 

患者さんの自覚は人それぞれだが「首が軽くなった」の他に「のどが通った」「痰の切れがよいよ

うだ」という反応がすぐにある。


 

 

膝治療のバリエーション              東洋鍼灸院 田中俊男

初めに: 最近は膝や足などが腫れて治療を求めにくる方が多い。

今までの膝治療の基礎から少し応用例までお話ししたいと思う。
前十字靭帯や後十字靭帯の引き出し検査や、大腿四頭筋筋力検査、
内外側側副靭帯の確認、X-PやMRI、関節鏡の結果などを事前に調べておく。

基本治療:
1.大腿四頭筋の強化(大腿四頭筋筋膜が膝蓋骨を包み、膝蓋靭帯についている。)
初期であれば、大腿四頭筋を治療するだけでも治癒するケースが多い。
プールでの訓練の仕方考察
2.大腿四頭筋のキネシオ(前十字靭帯の症状に有効)
足らない場合は2-3本使う。
内外側側副靭帯の補強
3.鍼治療
感染などで炎症のある場合の考え方。
血腫や水がたまった場合。
4.サポーターなどによる補強
横にワイヤーの入った物。
注意事項(補強しすぎない。変化について)
5.アルツ注射について
関節液と混ざると、ゼリー状になって軟骨の役目
回数について
6.グルコサミンとコンドロイチン
初期に有効、論文より
7.中敷きによる矯正
アルカ参照
8.漢方薬による治療
防已黄耆湯
八味地黄丸
五苓散
牛車腎気丸
9.氷を使うやり方
spotで冷やす。
10.膝窩の痛みに関して
後脛骨筋について

考察:
膝治療でまずやらねばならないことは「熱や炎症を鎮める。」ことである。
いろいろためしてみてもこの炎症がある限り、痛みが取れない。

膝と同時に足背の腫れることがあるが、こういう場合は
漢方薬がよく効く。
変形性膝関節症も気長にアルツや大腿四頭筋の
治療で改善する例が多い。
一番気をつけなくてはならないのは膝が感染して
炎症を起こしているのに鍼を使うことである。
感染が広がり、手がつけられなくなる。
特に感染に関して知識が乏しい鍼灸師は注意が必要である。
以上10通りの治療の組み合わせをどうするかは
治療家の技術にかかっている。

 

2005年7月10日 | カテゴリー :