村田「上腕二頭筋に対する考察」
花田「腰部のしつこい凝りをとりたい!」
田中「まぶたと肩こり治療」
上腕二頭筋に対する考察
前回の「肩関節周囲炎と上腕二頭筋長頭腱炎」の続き。
二関節筋である“上腕二頭筋”の電気刺激を用いた鍼治療で『前腕部の筋緊張が素晴らしく緩解するかも』というヒントをもう少し追ってみました。
印象としては、『上腕二頭筋が硬い』
∥
『前腕の筋緊張のほぐれにくい理由』
手技(マッサージ)で試してみると
前腕へのアプローチ→上腕への影響ナシ(限りなく少ない?)
上腕へのアプローチ→上腕と同じくらい前腕がほぐれる
- * 問題点は:上腕二頭筋はやや痛みが出やすい・・・
試したこと
#1 結節間溝-前腕外側:長頭狙い
#2 烏口突起-前腕内側:短頭狙い
#3 烏口突起-前腕外側:両方一度にいける(?)
*結節間溝-前腕内側:結節間溝への鍼が少し嫌(個人的に)
結 果
#1 **********************
#2 ***は動くことがあるが、二頭筋へのアピールはイマイチかな・・・
#3 何か、メリットがナイ感じ
考察:上腕二頭筋が二関節筋だからか、上腕二頭筋はきわめて動きにくいように思う。
刺激が入れば通電時の動きは必要無いのかも・・・。すべてのパターンで二頭筋の動 きはあまり見られなかった(******************)。前腕部の緊張緩和はどれもさほどの差はないと思う。やはりこの場合、上腕二頭筋に対 する刺激量がある程度必要であると推測される。
腰部のしつこい凝りをとりたい! はなだ
腰部のしつこい凝りをとるのは難しい。
なかでも脊柱起立筋外側に触れることができるゴリゴリとした固さは、なかなかとりにくい。
部位は腰腸肋筋外側(感触としては広背筋や腸腰筋膜よりも下層)の辺りで、経穴では志室の辺り(感触としてはやや前側)に出現する凝り。線の細い女性やストレス蓄積タイプで、肩こりがちな人に目立つような印象。
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1.ひたすら直接刺激あれこれ
2.KINESIO TAPING
3.腹からのアプローチ
4.足からのアプローチ
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1 → 普通に指圧刺激を加えたりゴリゴリと弾くように揉んだりしても、なかなかとれてくれない。
2 → 腰背部の動きはよくなり、一定の効果はあるが、ゴリゴリ解消は・・・? いまひとつ。
3 → 継続的に______への按腹を続けると良い感じだが・・・
4 → ______への刺激
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この箇所の凝りについては、下肢や頚肩の状態からの影響もあるので、上記で全て解決というわけではない。これだけでゴリゴリ凝りが消失とは至っていないが、治療の流れの中に組み込むと手応えある感触。
志室辺りに出現する凝りについては、この凝 りが辛いという自覚意識はあまり聞かないので、通過してしまいがち。しかし起立筋の胸や頚にかけての連なりや体幹部の動きを考慮すると、落としておきた い。それに加えて単に腰の凝りをとるという考えでもなく、「腎(≒精)」「胃腸」の反応が重なっている面もあると考えており(深さや位置は微妙に変わって くるが)、疲労やストレスタイプの肩凝りの状態確認の指標にもなっている。
まぶたと肩こり治療 東洋鍼灸院 田中俊男
初めに:
なかなか治らない肩こりは「まぶた」に原因があることが、信州大学医学部形成外科の松尾清教授の
研究でわかってきました。眼を酷使したり、まぶたをこすり続けると細い筋肉を痛めたり、切ったり・・・。
眼を開け続けるためにその痛めた筋肉に刺激が加わると、常に交感神経が興奮した状態になり、
慢性的な肩こりを引き起こします。
もし慢性的で頑固な肩こりに悩まされているようなら、一度下記のような実験をしていただきたい。
接着剤やテープで簡単に二重まぶたを作るものを薬局で買っていただき、ご自宅で試していただきたい。
肩こりが変化するようなら、「まぶたからくる肩こり」の可能性がきわめて高いといえます。
当院でも「ちょっとこの方の肩は普通ではない。」という方を数人、専門医に調べていただいたところ、
まぶたに原因があり、そこからくる肩こりであることがわかりました。
単純な眼の疲れでしたら、「頭皮のマッサージ」や「こめかみの鍼」で軽くなりますが、
まぶたが原因しているものは普通の治療では楽になりません。
原因:
眼瞼下垂とはまぶたを持ち上げる筋肉が伸びてしまい目が開けにくくなってしまった状態をいいます。
原因としては、コンタクトレンズ・加齢・逆さまつ毛・アトピー性皮膚炎やよく泣く・こするなどです。
その結果として、頭皮や肩の方の筋肉まで使って肩こりが治りにくくなってしまいます。
もう一つはまぶたの奥にあるミューラー筋が関与している場合です。
ミューラー筋は交感神経と密接な関係にあり、これの刺激により交感神経にスイッチが入ってしまうと
頭痛やめまい・不安感などを起こしてしまうのです。
治療法:
瞼板から外れてしまった腱膜(挙筋と隣接している組織)をしっかりと結合。


http://park23.wakwak.com/~kikuna/newpage1.htmlより参照
代替的治療:
編集関係の方やパソコンを酷使する方の場合、鍼で有効な治療法がある。
眼球の周辺への鍼である。
眼の断面図を見れば分かるとおり、ある角度で打つと眼球への影響はなく、きわめて安全に治療できる。
ただし経験上、20回に1度程度は出血する。
眼が青あざになり、1週間ほど消えるのに時間がかかる。
職業柄、困る方もいるだろうから注意が必要である。
<実技指導>

考察:
腕のこりもなく、首のゆがみもない。内臓も異常がなく、どうして肩がこるのかわからない方がいる。
肩こりの原因を治療しても肩が変化しない場合はまぶたを疑う。
今まて゜当院でも数人この症状の方がおり、転院して症状が軽快もしくは治癒している。
このまぶたが原因の場合、一つ言えることは頭皮のこりである。
眼のfocusを合わせようとして、頭皮まで使い、そして肩がこるので頭皮の治療が軽症の方には有効である。
