胃重要

胃炎で2年間、膝痛治らず

今日来た方は2年間、膝痛が治らないという。CT、MRIとすべて検査をして異常が出ないという。膝痛がひどく、数ヶ月休むことがあっても検査で異常は出なかったという。ここまでくると考えられるのは下記の3つである。 1.神経や骨ではなく筋膜(ファシア)に問題があるケース 2.血管に問題があるケース 3.お腹からの関連痛(特に胃腸か婦人科) まず超音波診断装置で膝を診たら膝の周りは水だらけ。これは水抜きで良…

鎮痛剤を1回に6錠日に3回、飲んでも治まらない頭痛とぎっくり腰

久々に凄い人が来た。主訴はぎっくり腰なのだが、身体を触りながらあまりに強い身体なので、「他にも何か具合の悪い所があるでしょう?」と聞いたら、「頭痛が長い。昔は2錠市販のを飲んで良くなったが、最近は錠数が増え6錠一辺に飲まないと駄目。それも日に3回。市販の鎮痛剤がすぐなくなる。」「噛み合わせか鼻炎は?」「両方ある。噛み合わせは酷く歯が割れる。歯医者に『病巣感染の治療をしなくてはならない。』と言われて…

子供と競って食べて坐骨神経痛

常連さんが久しぶりに来て、「最近仕事を楽にしたので身体は絶好調なんだけど、右坐骨神経痛が出ちゃった。」と言う。身体を調べると、顔が少しふっくらして、胃酸過多のスタマックラインに反応が出ている。「最近ご飯が美味しいでしょう。」と言ったら、「そんなに変わったわけではないが、仕事を減らし夜の宴会がなくなったから子供と夕食を食べる機会が増えた。なんと競って食べてしまう。勢いに負けてしまう。」という。育ち盛…

食欲を抑えるコツ-2

過食が止まらず困っている方が時々来る。そういう方達の特徴は仕事が終わってまずビール、辛いものや脂っこい物が大好き、気がつくとお腹がはち切れんばかりになっている。お酒や辛いものはすべて食欲増進剤。だから食欲増進剤を飲みながら食べ過ぎと言っていることになる。そういう方にはまず食前にコップ2杯の水を飲むことを勧めている。飲むと少し胃が重くなり、食欲が落ちる。次にサルやオラウータンの話をする。人間が進化し…

右足の痛みの原因が胃炎?

女性で常連さんが右の鼠径が痛いという。考えられるのは鼠径ヘルニアか大腿神経痛である。鼠径ヘルニアなら立つと飛び出るから触るとわかる。大腿神経痛は神経の経路にそって痛みが出る。後は股関節の問題である。これはMRIを撮らないとわからない。全身を診ていくうちにスタマックラインの反応(左脚に反応)を見つけた。胃炎である。話を聞いたら少し前に腸炎もやっているという。Bi-Digital O-Ring Tes…

転倒事故の後遺症で実は胃炎が原因だった背中の痛み

数ヶ月前に転んで尻もちをついた方が背中が痛いという。誰が考えてもその事故が原因だと思うだろうが、色々と身体を調べても転倒による痛みの反応がない。おかしいと思い話を聞いたら、「転倒のあと医者から出た痛み止めを少量飲んでからその後ずーっと胃が痛い。だから痛み止めは飲みたくはない。その胃が治っていないので市販のガスターを時々飲んでいるが胃が治らない。」と言う。背中の痛みの場所はまさに胃の反応点、左足に出…

仕事で胃が痛いとき

中学生から診ている子が、社会に出て不動産の仕事をしている。月末になると独特の雰囲気で皆ピリピリして胃が痛くなると言う。酷いときは2日ほど食事が喉を通らないという。4月入社で5・6・7・8月末と4回も月末を体験したのだから少しは慣れたと思うのだが、本人は相変わらず辛いという。こんな時は、「昔から『馬人参』と言って、何かご褒美を考えるといい。この月末が終わったら鰻だとか、スーツを買うとか、旅行に行くと…

「食べ物の通り道」と「空気の通り道」

Bi-Digital O-Ring Testをやっているとどうしても難しい方がよく来る。 「EAT(Bスポット療法)」「マウスピース」「乳酸菌」などは定番でよく指導しているが、鍼灸院に来てどうしてそんな指導を受けるのか疑問に思っている方がいるようである。 こちらが考えていることは、どうやったら「食べ物の通り道」と「空気の通り道」を整えられるかということである。 まず「食べ物の通り道」だが、歯で噛ん…

腹八分について

昔の方は「腹八分」といういい言葉を残してくれた。しかしよく考えると昔人生50年だった頃はそれで良かったが、今みたいに30年も寿命が延びると80才になっても腹八分というのは少し食べ過ぎだと思う。亡くなられた聖路加病院の日野原先生も晩年、「10才年をとるごとに一分落としなさい。70代で七分、80代で六分、90代で五分・・・。」というような事を言っておられた。しかし患者さんに腹八分と言うと九分五厘食べて…

胃炎とお粥

以前から胃の治療をしていた方が久しぶりに来て顔を見たら痩せていた。話を聞いたら、「胃は大丈夫だと思うのですが、最近お粥を食べています。」と言う。胃腸炎の時にお粥ならお腹に優しいだろうが、あまりお粥ばかり食べていると力が出ない。お粥は飲み込めるので噛むことも唾液も出にくい。しっかり噛んで顎を使って唾液を出すと胃が動く。胃が動いて胃酸が出れば腸も動く。お粥ばかりでは下腹に力が入らず、根がなくなってしま…

3食ちゃんと食べて腰痛

今日来た常連さんは全く原因が見当たらないのに腰が治らないという。太腿とお腹を触って胃腸とわかったので、「3週間ぐらい調子が悪いでしょう?お腹の調子が悪くて腰痛が治らないのです。何かあったのですか?」と聞いたら、「懐かしい人に会ったりが続いて、何かバタバタして落ち着かなかった。元気でいなくちゃと思って3食ちゃんと食べた。」と言う。お腹はいつもより深いところに痛みを伴うこりがある。これは機能障害である…

食後のデザートと胃炎

常連さんが久しぶりに来て腰が痛いという。身体を診たら完全に過食である。現在仕事で現役を離れ、悠々自適なのは結構なのだが、どうしても食べ過ぎてしまうと言う。せめて夕食後のデザートは控えて欲しいと言ったら、今日1ヶ月ぶりに来てあれからデザートを止めたら、体重が1.5kg落ちたという。それ以外にも良いことがあって、今までは夜間にゲップが上がり胃薬を飲んでいたが、デザートを止めたらゲップが上がらず、胃薬が…

過食で治らない膝痛

以前に「過食と膝痛」で記事を書いた。今日来た方はまた同じようなパターン。昨年から膝痛を訴えていたので、MRIで調べてもらったら、炎症はあるものの医者で処置をするほどでもないという。その後安静を保ったが、改善せず、最近調子が悪いという。身体を診ると脚に出る胃腸の反応点がすべて悪い。太腿の前面は胃腸の反応が出るが、今までにないぐらい硬い。脛も過去最悪。ここは胃酸過多で反応が出る。左脚のスタマックライン…

過食とセンサー

正月は次から次へと過食の方が来る。朝から晩まで過食過食と言っていると少し飽きてくる。ある方から、「先生はどうして過食をしないのですか?」と聞かれて、「過食をするのは簡単です。今食べている量の2倍は食べられます。しかし食べた後に何が起こるかというと、僕自身の指のセンサーが働かないのです。何処に問題があってどの角度でどれだけの刺激を与えるかは殆ど勘でやっていますが、それがわからなくなるのです。だから患…

過食と膝痛

膝痛で通っている保育士さんが、年末年始に膝が悪化して冷湿布を貼ったが良くならなかったという。普段は子供相手に動き回っていて、ご飯もろくに食べられないぐらい忙しいらしいが、正月は自分の子供達とゆっくり出来て良かったという。しかし身体を診たら完全に過食である。太腿の内側や胃の反応点、すべて悪い反応が出ている。「今回の悪化は過食と安静です。動き回って膝に熱を持っているときは冷たい湿布はいいですが、今回は…

仕事3割増、食事3割減

女性のキャリアの方で忙しく仕事をしている方を診ると、「仕事3割増、食事3割減」と言いたくなってしまう。本来忙しくなればなるだけ、休みが必要なのに、休みの日まで予定を入れるから自分の身体の管理が疎かになる。休むことを仕事とせよは何度も言っているが、殆どの方は「仕事3割増、食事3割増」になってしまう。特に女性の場合は心の安心なのか、エネルギー源なのかわからないが、忙しくなって胃腸を休ませることがほとん…

腹筋の筋トレと炭酸水

常連さんが腹筋の筋トレをした後でゲップが続くのでどうしたら良いかと言う。これだけの話だと何が原因だかわからない。自律神経が絡むのか、腹圧なのか、胃が動くのか、ある程度の想像は出来るが原因の確定が出来ない。しかし対策はある。この患者さんには炭酸水を飲みなさいと指導した。理由は簡単で、炭酸水には胃をよくする作用がある。日本のある場所で湧き水の中に炭酸が入っている地域の胃病の発症率は低いという。食べ過ぎ…

左膝痛と胃炎

左膝痛がなかなか治らない方がネットで当院を調べてきた。診ると大腿四頭筋が硬い。これは定番である。そしてこの筋肉は自覚症状が出ない。大腿四頭筋の治療から始めたら、右側はほぐれるのだが、左側がほぐれない。よく診るとスタマックラインである。胃炎がある。話を聞いたらピロリ菌除菌後も調子が悪いという。何度内視鏡で調べても何も出ないので、諦めていたという。こうなると原因は「食べ物」か「ストレス」である。食べ物…

怪我と胃炎

女性で転倒して顔に怪我をした方が胃炎できた。身体を診たら腹圧が異常に高い。これは食べ過ぎかなぁと思って、「まさか、怪我の後、食べ過ぎはないですよね?」と聞いたら、返事をしなかったので図星であったのだろう。動物を見てもわかるとおり、怪我をした後は安静にして食事を絶つのが原則である。怪我をしたところに栄養を摂らなくてはと考えるかも知れないが、それは間違いである。食べればエネルギーを胃腸に取られ、傷の回…

声がれについて

声がれのことを正式には「嗄声 させい」と言います。原因は声帯や喉の周辺の異常だけではなく、胃腸や甲状腺機能障害や心臓などもかかわります。よく声がれで耳鼻科の先生から、「これは逆流性食道炎の影響で声がれが起こっている。消化器で薬をもらいなさい。」と言われて、飲んだら声が良くなるケースがあります。甲状腺などもかかわっているので、特に女性で喉の全面が腫れぼったい方は甲状腺も疑うといいと思います。声帯を動…