腸と体調

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よく体調がいいとか悪いとか言うが、何処を治療すればもっと良くなるのだろうか?
心臓などの持病がある方は勿論悪いところを治療すればよいのだが、特に検査で何もひっかからない方達はどうすればいいのだろうか。長年の経験から「腸」がポイントだと言える。ある野球選手は朝目覚めるとトイレでスッキリすること以外は考えないという。前の晩遅くまで飲んでいて、お通じが良くないと試合に負けるという。ある作曲家はお通じがいいと曲が浮かぶという。私なども体験的に下痢をしていると仕事に集中出来ない。これは皆様も経験があると思う。昔から日本には腹を使った言葉が多い。「腹に収める」「腹が黒い」「腹を決める」・・・。人間の胆力や気持ち、感情、考え方などが腹に関係あることを何となく感じ、言葉として使ってきたのであろう。臍下丹田という言葉が示すように腹を大切な場所と考えていた。では腹とは何か。私は腸と考えている。消化吸収は勿論だが、尾籠な話で申し訳ないが、排便力と思っている。多くの方は1日1回お通じがあればいいと思っているが、本来食事の回数あるはずである。食べれば胃が動き、腸も動く。長年食べものとお通じの関係を実験してみて、腸が喜ぶものを食べると食後30分ぐらいでトイレへ行きたくなる。だから日に3食の方は3回のお通じがあるはずである。朝、トイレに行きたくて眼が覚めれば4回のお通じがあるはずである。しかし現実はそういう方は少ないのではないかと思う。我々は腹圧という言い方をしているが、この腹圧を排便によって下げることが、体調維持のコツだと思っている。

2015年7月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中