小学校高学年で初潮が始まった頃からお腹の調子が悪いという女子は多い。殆どが食べ物や精神的なもの、冷えなどが原因だが、便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群の子も多い。時々、ビックリするぐらいお腹が冷たい子を診ることがある。触った途端にこちらがドキッとしてしまう。臍の奥に何か冷たい固まりを感じる。内臓的には小腸だが、こんなに硬くて大丈夫かなぁと思ってしまう。こういう場合は胃も硬い。この若さでまるで内蔵が機能していないようだ。昔であれば腹巻きや毛糸のパンツは当たり前だったが、今は逆に臍を出すのがファッションなので困ったものである。こういう場合はまずお腹を温める。今は電子レンジで簡単にホットパックが作れる。次にフードチェックをして、腸が喜ぶ食べ物、喜ばないものを探す。当然、腸が喜ぶ物を食べていない。そして1週間ほど口に入れている物を全てチェックする。今は携帯で簡単に写真が取れるので、判断しやすい。次に当院で確かめるのは口テープ(優肌絆)を渡し、実験してもらっている。「鼻」「歯」「腸」で書いたが、腸の粘膜は鼻の粘膜の延長線上にある。鼻炎があると殆ど腸は治らない。鼻炎がなければ口テープ(優肌絆)は有効に働くはずである。そして時々は中学生ぐらいでも黒い服を好んで着ている子がいる。そうなると女性の免疫の話をしなければならない。いつも子供のお腹を診ながら、少し日本の将来が気になっている。