今日来た方は2年間、膝痛が治らないという。CT、MRIとすべて検査をして異常が出ないという。膝痛がひどく、数ヶ月休むことがあっても検査で異常は出なかったという。ここまでくると考えられるのは下記の3つである。
1.神経や骨ではなく筋膜(ファシア)に問題があるケース
2.血管に問題があるケース
3.お腹からの関連痛(特に胃腸か婦人科)
まず超音波診断装置で膝を診たら膝の周りは水だらけ。これは水抜きで良くなる可能性が高い。次に左膝の場合は胃炎で痛くなることがあるから、胃薬を持たせて歩かせたら楽に歩けるという。それもなぜか「陀羅尼助-だらにすけ」か「ガスター」それも普通の数倍の量。Bi-Digital O-Ring Testでは身体に合うものを持たせて、運動させると楽になることがわかっているので、「胃炎」の線で問診を絞り込んだ。胃に関して色々と聞くと「私は身体に良いと思って玄米しか食べません。しかし便にそのまま出るのです。噛み合わせもいまいちだし・・・。」玄米はよくかまないと胃炎を起こす。元々は食いしん坊だそうだか、そこに玄米で完全に胃を壊していた。膝を治すために中国に行ったこともあったそうだが、その時は玄米でなくお粥だったそうで、中国での成績は良かったそうだが、今となってはどっちが効いたのかわからない。断食もやったそうだがその時は膝は痛くなかったという。しかし食事を戻した途端また膝が痛くなり始めたという。ここまでくれば確定である。世の中にはこういう胃炎が原因で膝痛の方は多いのではないだろうか。食べ過ぎで太って膝痛ではなく、胃炎が原因の膝痛の典型例だった。