肺の病気で通っている人が担当医から、「治験に協力頂けないか。」と言われ承諾をした。取り敢えず2ヶ月が過ぎたが、副作用などの問題はないという。月に2度診察に行っているが、その都度採血をされ、本人は、「こんなに毎回血を取って貧血は大丈夫かしら?」と看護師さんに聞いたら、「この程度は全く問題ありません。」と言われ、安心したという。病院にとっても治験を受けて下さるという事はありがたいことなので、何故か今までより扱いが丁寧で優しいという。採血なども順番を待たずにすぐにやってくれるという。我々から見るとこの採血だが、貧血の心配どころではなく、元気になる源と思っている。献血などでもそうだが、ある程度血が取られれば、身体は、「血が減った。新しい血を作らねば・・・。」と骨髄が頑張って新しく造血する。2週間に1度程度なら、少し取る量を増やしてもらってもいいぐらいである。痩せてガリガリで栄養失調の方ならまだしも、皮下脂肪にゆとりのある方なら、貧血を心配するのではなく、「これでもっと元気になれる。」と思った方がいい。ちなみにこの方は採血で全く異常が出ていないという。今はやられていないが、中世では、「瀉血」と言って腕から大量に血を抜いていた。熱が出ると瀉血、胃が悪いと瀉血、気持ちが悪いと瀉血なんていう時代があった。それも限界近くまで抜くという。今は当然そんな事はやられていないが、人間の身体は時々、出血をして骨髄に頑張ってもらうといい。男性に比べて女性の長寿の理由の一つは、「定期的な出血-生理」と言われている。今の時代、栄養過多の方ばかりだから、採血の時に心配するのではなく、「これでもっと元気になれる。」と思えば注射針も痛く感じない。
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