神経の修復スピードについて

股関節を手術した方が順調に回復していたが、少し筋トレをしたらお尻に痛みが出て不安に思い、手術した先生に診てもらったら、「全く問題はありません。」と言われたという。これは我々はよく経験する事で、「皮膚や骨はすぐ治るが、筋肉は治りが少し遅い。神経となると治すのに年の単位かかる。」というのが暗黙の了解としてある。病院勤務時代に指の形成術を受けた方が、かなり長い期間痛がり、医者にいつも文句を言っていた。「神経はそんなにすぐは治らないから、薬で少し我慢して・・・」とよく指導をしていた。手術後にリハで筋トレを始めると関節はよく動くのに痛みだけ感じて患者は、「筋トレが間違っているのでは?」という不安から、止めてしまう方が時々いる。我々から見れば「何の問題もない痛みだから筋トレは止めないで、後で問題になるから。」と言いたくなってしまう。ではどうするかであるが、こういう痛みは殆どがヘルペスがらみで温めると楽になる。風呂で発汗すると痛みは殆ど消えるはずである。「烏の行水」と言われると困るが、暖めていれば痛みは長引かないものである。こういう状況がわかっていれば患者は安心出来るが、昨今は手術後、殆どリハがない。患者は誰かに相談出来ればいいが悩みを抱えたままの方もいると思う。ちょっとしたリハの知識で人は行動が変わってしまう。辛い事は我慢せず専門家に相談して欲しい。

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