将来の腰痛を見越して

腰痛の常連さんに、「貴方の腰は前弯が強く、骨盤が傾いている。こういう方は立ったり座ったりを嫌がる。仕事でしなければならないのはわかるから、今のうちに腰と股関節のレントゲンを撮っておきなさい。3年5年10年後に今と比べて何処がどれだけ悪くなったかがわかれば、医者は簡単に治療できるから。」と伝えたら、「今そんなにひどくなくても行くのですか?」と聞くので、「酷くなってからだと何処がどれだけ悪いのかが判定しにくい。以前病院に勤務していた時に膝痛の方が来た。話を聞くと6-7年前にも診てもらったという。当然レントゲンがあるので、今回と比べたら明確に悪くなっているところがすぐにわかった。本人の主訴とも一致したので、すぐに治療が出来た。前回のレントゲンがなければこんなに鮮やかに治療は出来なかった。こういう事が起こるから今撮っておくのです。」と説明したら納得されていた。当院の近くに脊柱管狭窄症の専門病院が2つもある。これは将来日本人にどれだけ脊柱管狭窄症の患者が増えるかが、もう統計処理してわかっているので作ってある。人は誰でも年を取れば症状は増える。若くなることはない。「現状維持が最高」と誰かが言っていたが本当にそうである。今準備をしておけばいざという時にすぐに治療してもらえる。

image_print印刷する