風邪の発熱で食欲がない場合に、ポカリスエットをがぶがふ飲む方がいますが、かなり糖分が高いので、点滴の成分のOS-1ぐらいの方がいいのではないかと思ってしまいます。
喉が痛いときはアイスクリームやゼリー状の物なら食べられますので重宝します。
基本的に発熱は身体に侵入してきたウィルスをやっつける(ウィルスは熱に弱い)ためなので、下げる必要はないのですが、子供やお年寄りで体力が取られすぎれば解熱剤を使うと楽です。
解熱剤は大体体温を1℃下げますが、数時間で効き目はなくなってしまいます。
また解熱剤で熱を下げた方が食欲が出るケースもあるので状況に応じて使うと良いです。
普通は39℃程度でしたら、免疫が頑張ってくれているので、「39℃も出てます」と慌てる必要はありません。
よくおじいちゃんおばあちゃんに育てられた子供は熱が出ると、毛布に包まれてストーブの前に置かれるケースがありますが、子供が真っ赤な顔をして我々から診ると脱水にしているようなものです。
確かに身体を冷やさないようにして、汗をかげば治るというのはわかりますが、真っ赤な顔をしていたら涼しい風に当てれば元気になるのにと思ってしまいます。
時々何枚も毛布で包んでも、身体がガタガタ震えている方がいますが、風邪以外の感染を疑った方がいいです。
風邪ではなくインフルエンザだと治るのにはもっと時間がかかります。
インフルエンザは風邪より辛い症状ですし、高熱も出ます。
風邪のように見えて実は咽頭炎など別の病気もあります。
EBウィルスや溶連菌感染など少し注意深く見なければいけない病気もあります。
いずれにしても症状が長引けば喉を内視鏡で診て頂いたり、胸のレントゲンやCT、採血も必要な場合があります。