目がつる

常連さんが目がつると言う。時々痙攣もするし、上手く閉じられないという。こういう話を聞くと、「眼瞼痙攣」「眼瞼下垂」などとすぐに病名を考えてしまう。少し考え方を披露したい。

  1. 脳が原因-CT、MRIで血管も調べてもらう。
  2. 顎関節が原因-歯医者で噛み合わせとマウスピース
  3. 耳や鼻の炎症-これは調べればすぐにわかる。EAT(Bスポット療法)は有効。
  4. 三叉神経痛・顔面神経麻痺-鍼や薬で対応

こんな事がすぐに思いついてしまう。単純に「眼瞼痙攣」なら我々なら鍼、但し20回に1回は出血する。眼医者なら神経毒のボツリヌスの注射がある。「眼瞼下垂」となるとまぶたの擦りすぎなどで起こってしまう。この方にはまず眼医者に行ってみたらと勧めて、診断で、「ミオキミア」と言われ、目薬をもらって様子をみるで終わり。ミオキミアはまぶたの一部がピクピクする状態で眼瞼痙攣ほどはひどくはない。不眠、ストレスで起こり、大抵は自然治癒する。後我々は蝶形骨の治療ができる。眼瞼痙攣のある方は時々こめかみを辛いと言うが、そこが蝶形骨の反応点である。結局この方もそうだが、慣れない症状が出ると、「何をすればいいのか、何処に行けばいいのか」がわからない。当院の常連さんなら、「取り敢えず行ってみよう。何か言ってくれるだろう。」という気持ちで来る。確かに言われてみれば、「内科・皮膚科・眼科・神経ブロック・神経内科」と少し迷うかもしれない。そんな時はいつでもお答えするので聞いて頂きたい。

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