半年後の夢を描く

膠原病で通っている人が、投薬で胃を壊し困っていた。今回新しく注射を打てば、投薬を減らせるという。本人は注射を打つのをためらっていたが、我々から診たら胃を守れることがどれだけ体調を良くするかわからない。以前ブログで「胃から崩れる」と書いたが、胃の悪い人の治療がどれだけ難しいかは身にしみている。注射は痛いかもしれないが、最近はいい針も出ているので、打っていただきたいと思う。そして胃が守れれば、足や膝、腰まで必ず良くなる。ちょっとした管理で身体は変わる。それを続ければ半年後には元気な姿が我々は想像できるのだが、患者は中々そこが描けない。頭にあるのは、「次回いつ治療してもらわなければ駄目かなぁ。」である。がんなどもそうだが、将来こうなれたらいいなぁと夢を描く力はとても大事である。そこがないと毎日が楽しくない。去年私も脊柱管狭窄症を患ったが、半年後はこうなりたい、こうなったらいいなぁと夢を描き続けて、足らないものを埋めていった。お陰様で今ではほぼ完治したが、辛かった時のあの状態が続くかもしれないと思ったら、全く元気が出ない。どんな時も将来の憧れる自分像は捨てては駄目である。

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