本当のことはわかっていないが近づいている

最近つくづく感じることは、「長年治療の世界にいても、実際痛みの原因に関しては本当のことがわかっていない。」ということだ。昔は骨がおかしくて関節が悪い、だから関節を良くする方法が大分行われたが、関節がかなり変形していても、痛みのない患者がいることは医療関係者なら皆知っている。そうなると関節の外に問題があるということになり、筋肉や神経という話になる。筋肉なら揉んだり薬を飲んだりストレッチをすればいいが、それでも治らない患者は多い。そうなると痛みの原因は神経だということになるが、神経ブロックなどで治療しても全員が治らない。今度は筋膜などのファシアに原因があることがわかり、ファシアハイドロリリースのように患部に生理食塩水を打つ治療が開発された。それでもだめだと今度は脂肪組織に目が行き、痛みに関することもわかってきた。最近では血管に問題があることもわかり、モヤモヤ血管やファシアハイドロリリースで血管内や周辺を治療するようになってきた。一体ここ十数年でどれだけ変わるのかと思ってしまう。こういう経緯を見ていると、「結局、本当のことはわかっていない」ということと、「わからないながらにも真実に近づいている」ことだけは間違いはない。

image_print印刷する