これは例えばあなたがライオンだとして、目の前に、「普通のネズミ」と「ハリネズミ」がいたらどちらを食べるかという話で、おそらくハリネズミは選ばれないでしょう。ハリのお陰で身を守れたわけです。もしあなたが医者で、「何か具合が悪い」と言われた場合と、「先週から胃が痛くて、胃薬を飲んだのですが、良くならず、昨日から背中まで痛む。食あたりでもなさそうだし、少し便秘」と言われれば、病状を詳しく言ってきた方の方が適切な治療を受けられる確率が高いでしょう。ネズミの「ハリ」に相当するものが、患者の「理論武装」です。以前、「強者患者」でも書きましたが、患者が自分の出来る範囲で調べれば調べるだけ医者も構えて、いい加減な事は出来ないとなるのです。例えばワクチンを子供に打つ場合、母親が医者に行って、「お願いします」と言えばすぐに打つでしょうが、「今回のワクチンは○○という問題がありますよね。先生はどうお考えですか?またその対処法に関して教えて下さい。」と言えば、医者は構えて、場合によっては違う先生のところへどうぞとなるかもしれません。でもその質問に対して医者から、「○○の場合は△△で対応出来るのです。」と言われれば、「なんと凄い医者か」となり、信頼できるでしょう。結局こっちの理論武装によって受けられる医療が変わってしまうのです。だから医者にお任せではなく、患者も勉強が必要なのです。それをこのハリネズミは教えてくれているのです。
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