冷え性の女性がいつも胃の具合が悪く、「消化器の先生はいつも同じ胃薬しか出さないけど、全然効かない。でも先日、旅行に行く前に頂いたのは効いた。体質が変わったということ？」と聞くので、「何か他に薬は出なかったですか？」と聞いたら、「腸の薬も出た。」と言う。身体を調べたらいつもの胃の反応はそのままあり、腸の反応が殆どない。「これはもしかして、腸の薬がよく効いたので、いつもの胃炎がそんなに気にならなくなったのかも知れません。身体にいつもの胃炎の反応があるのが分かるでしょう。」と言ったら、「あ、本当だ。でも胃は辛くありません。」「これは仮定ですが、やはりいつも効いていない胃薬は効いていないと思います。効いたような気にさせてくれたのは追加で出た腸の薬と考えるとつじつまがあいます。稀にはあるかも知れませんが、今まで効かない薬が突然効くとは考えにくいです。」「そうですよね。」これには薬の妙もあるかもしれない。Ａ薬とB薬を同時に飲むと予想外の効果を現すということはない訳ではない。中々本当に事はわからないが、今回のケースは身体を診て、「やはりいつも効いていない胃薬は効かない」と言いたくなった。
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