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やがてはネットワーク治療が主流

ブログでは何度も書いているが、病気を縦割りで診ると答えの出ない場合が多い。 首の痛み一つ取っても、病院ではレントゲンを撮り、問題がないと痛み止めで終わり。 良くなれば良いが、良くならないと次にどこへ行って良いか分からない。 余りごねると、「心療内科を受診してみては・・・。」と言われてしまう。 我々から診ると首の痛みの原因は、「腕のこり」「噛み合わせ」「鼻炎」「眼の疲れ」「肋骨のゆがみ」「喉痛み」「…

ネットワーク論その4

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その4を書いてみたい。 「頭痛と胆嚢炎」 胆嚢炎というのは右の背中か右肋骨の脇に反応が出る。 胆嚢炎は長患いで反応が出る事が多いから、必ずと言っていいぐらい骨格の左右差を生む。 その影響を1番受けるのは首で、首のゆがみが起こってしまう。 そうなると頭に血が行かず頭痛を起こしやすくなる。 「胸の痛みと食べ過ぎ」 食べ過ぎの反応点はいくつかあるが、胃や膵臓の反応…

ネットワーク論その3

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その3を書いてみたい。 「パソコン病と眩暈(めまい)」 パソコン病の最大の問題は腕のこりである。クリック病というかマウス病というか人差し指の使いすぎである。 これが慢性化すると肩こりと首のこりが起こる。 それでも負担をかけ続けると首のこりから首のゆがみに悪化してしまう。 首がゆがめば頭に行く血流が悪くなり、耳への血行も影響して眩暈を起こす。 こうなると眩暈を…

ネットワーク論その2

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その2を書いてみたい。 「鬱病と鼻炎」 最近、鬱病患者が多いが必ず「鼻」「歯」「腸」をチェックする。 「鼻炎・EAT(Bスポット療法)」「歯周病・マウスピース」「乳酸菌・フードチェック・断食」に取り組むわけだ。 まず鼻炎だがこれは自覚症状のない方でも必ず調べてもらう。 上咽頭と言って空気を鼻から吸い込んだときにコツンとぶつかる所に炎症があると、ことごとく病気…

ネットワーク論その1

前回メルマガ配信で、「一つ病気をしたら他にも何かあると疑え」を書いた。 思いのほか反響があり、もう少し詳しく聞きたいと言う。 この話は身体の中のネットワーク論になってしまう。 いくつかはブログの中に書いてあるが少しまとめてみたい。 「坐骨神経痛と胆嚢炎」 ブログの中に「坐骨神経痛の治療の目安は8回」と書いてある。これを読んだ患者さんが、「私のは長患いですから多少の回数はともかく、是非よろしくお願い…

木を見て森も見る

現代医学は細分化しすぎていて、「木を見て森を見ず」とよく言われる。 先日も日本病巣疾患研究会、EAT(Bスポット療法)の学会で、堀田理事長が「うちは木を見て森も見る」と挨拶され、「病気の所だけ見ても原因がない。身体全体を診ないと答えが出ない」と力説されていだが、実に同感である。 堀田理事長は本来、腎内(腎臓内科)の医者だが、腎臓を治すのに鼻の治療は必須と言っていて、泌尿器学会で「泌尿器の医者が何が…

肩こり総まとめ

ここまで色々と総まとめを書くと最後はやはり肩こりでしょう。  腕が原因-腕は自覚症状が出ないので、こりが酷くなると全て同じ側の肩か首に症状が出ます。腕がこる原因は「使い過ぎ」か「ストレス」です。 首が原因-首は重い頭を支えていますので、筋肉疲労や左右差などで、バランスを崩すと肩がこりやすくなります。肩に行く神経は首から出ています。 姿勢-最近はパソコンやスマホの見過ぎで、若い方でも猫背の方が増えた…

足の付け根(鼠径部)の痛みとハムストリング

バイクに乗ろうとまたぐときに左足の付け根(鼠径部)が痛いという方が以前来た。数回の治療で9割の痛みは取れたが完治しないと言う。今日詳しく見たら、左ハムストリングに異常なこりを見つけた。左の鼠径が痛いときは普通、左大腿四頭筋を治療する。この筋肉が悪化すればほぼ、鼠径に痛みは出る。だから我々は必ず痛い側の前に、父ちゃん母ちゃんで右大腿四頭筋を調べる。反対側の足のゆとりを見てから、患部の治療をする。左大…

テニス肘の治らない原因はお酒

紹介で来たテニス肘の方は右肘のみならず、足底腱膜炎、膝痛、肩の痛み、腰までまるでドミノを倒したかのように全て右側が痛いという。問診で話を聞いただけで、「父ちゃん母ちゃん」が思い浮かんだ。おそらく反対側の左側がかなりダメで右側が騒いでいるだけ。試しに左の小指を診たら相当痛がる。これはもう、痛くない左側の器がいっぱいという事がすぐにわかった。試しに右側の指を触ったら、左ほどではないと言う。こうなると父…

あれもこれも治療しない方がいい

肩の痛みで通っている人が、突然ぎっくり腰を起こしたという。下半身を調べてみると筋肉の硬さから1-2ヶ月間ほど相当負担をかけていることがわかったので話を聞いたら、「従業員が辞めてしまって私が現場で作業をすることになってしまった。少しきついとは思ってもう2ヶ月ぐらい経つ。」と言う。「いつもの肩もまだ痛いから腰と肩を両方お願いしたい。」とのことだったが、「こういう場合は腰だけ集中してやった方が成績が良い…

右肘痛と胃炎

常連さんが転んで右肘を打ったという。レントゲンで異常はなかったが、最近は右肩まで痛くなってきたという。これ自体はよくある話なのだが、我々時々難治性の肘痛の方を診る。色々と調べても異常が出ず、ただ痛がる。注射で楽になれば良いが再発する方は多い。たかが肘痛だが実に難しい場合がある。テニスや野球なら原因が明確なので治療法は確立しているが、打撲だと思いもよらないツボを取らないと治癒しない場合もある。あと本…

腸にお伺いを立てる話

今の時代、食べて健康になる方法など殆どない。 しかし患者さんは必ず、「何が足らないでしょうか?」と聞く。 これだけメタボといわれている時代なのに補おうとする。 以前確か東北大学の論文で、「今の日本人の食事を昭和40年代にすればメタボ関係の病気(高脂血症、糖尿病など)は殆どなくなる。」と書いてあったが、当時は朝は目玉焼きに漬け物ぐらい、鯵などあると豪華に感じた。昼はそば、夜は焼いたシャケにサラダ、そ…

理屈通りにいかない腰痛

足首が硬くて腰に負担がかかり、ヘルニアと坐骨神経痛をおこしている方が通っている。一時期よりはいいが中々完治までいかない。色々な病院で、「腰のヘルニア、痛かったでしょう。神経ブロックでもしたら。」と勧められている。しかし本人は、「神経ブロックは打ったときだけしか効かないから治らない。」という感覚があり受けたがらない。我々からしてみると少し痛みを感じない間に身体は修復がかかるのでお薦めしたいのだが、本…

何をやっても治らない膝痛の考え方

ネットで当院を見つけて膝痛の方が来た。今まで10件近くで調べてもらって原因が不明だという。レントゲンやMRIなど全く問題がない。行く度毎に「太腿を鍛えなさい。」「歩きなさい。」と言われ、忠実に実行しているが、良くならないと言う。矢継ぎ早に色々と質問をしたら、痛みに全く特徴がない。歩いて痛いときもあるし、痛くないときもある。坐っていて楽なときと痛いときがある。暖めて痛いときと冷やして痛いときがある。…

扁平足と皮膚炎

背中の皮膚炎がなかなか治らない方の足を診ていたら、片方だけ扁平足だった。気になったので周辺を調べたら扁平足側の内くるぶしだけ、皮膚炎がある。話を聞いたら、このくるぶしの皮膚炎は薬を塗っても全く治らないという。背中の皮膚炎と連動しているか聞いたら、全く連動していないという。長年の経験でこんな所に大元の皮膚炎を治すきっかけがある。片方だけ扁平足というのはおかしいので中敷きを作るよう指示し、その後でマウ…

腰痛や首の痛みの原因が胃炎

長年仕事をしていると難しい患者さんが増える。何年も腰が治らなかったり、少し治療すると楽だがまた必ず悪くなる。結局治らないということは治療のピントがずれていると考えてまちがいない。腰痛でいくら腰のレントゲン写真を撮って調べても、骨、筋肉だけが原因ではない。神経や血管は写らない。まして内蔵からくる腰痛は整形外科では扱わない。症状が長引いている方はまちがいなく、的確に治療していないのである。だからすこし…

がん予防に関して

当院は毎年、年賀状にワンポイント健康アドバイスを書いている。 今年はがんの予防に関して書いたら、反響があって今までがんに関して感じていることを書いてみたい。 15年ぐらい前だが、私がよく治療している人の中にがんが少ないことに気がついた。 その時は我々の治療は保険は効かないし、やはり経済的に豊かな方は食べ物が違うのだろうぐらいにしか考えていなかった。 数年前にBi-Digital O-Ring Te…