キーワード 喘息

喘息総まとめ

このブログではあまり喘息に関して一般的なことや専門的なことは書かず、意外と知られていない「喘息と全身の関係」という視点で過去のブログから少しまとめてみたいと思います。 「不眠症」「寝違い」「喉の痛み(喘息)」の反応点は同じ場所-これは喘息患者は首と肩の間によく反応(筋肉が硬くなる)が出るのですが、この場所は不眠や寝違いでも硬くなる場所です。ですから喘息を長引かしてしまうと、不眠や寝違いを誘発してし…

「不眠症」「寝違い」「喉の痛み(喘息)」の反応点は同じ場所

首を前に曲げると首と肩の間の真ん中に少し骨が飛び出ているのがわかると思う。それは頸椎の7番の骨で「隆椎 りゅうつい」と呼ばれている。 その場所は「不眠症」でも「寝違い」でも「喉の痛み(喘息)」でも同じ場所に反応が出る。 ツボで言うと「定喘 ていぜん」だ。 そこが少し硬くなってしまった場合、何が原因かわからない。 「眠れる?首痛い?喉は?」と聞かなくてはならない。 場合によっては「寝違い」と「喉の痛…

足のシビレを喘息治療で治す話

今日来た方は足がシビれるという。話を聞くと腰痛や坐骨神経痛があるが辛い場所が動くという。こういう場合は本格的な腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の可能性は低いので、ヘルペスウィルスなどが身体のあちこちを動き回っていると考えている。例えば左足に症状がある場合、そこを治療すると右側に痛みが移動したりする。痛みが身体の中を駆け回る。では何故このヘルペスが動き回るかであるが、それは「粘膜」に問題があるからで…

喘息と腰痛

今日来た方は喘息の後の腰痛だった。話を聞きながら、どうもおかしな事を言う。まず今まで腰が痛くなったことがない、お腹の調子と腰痛が連動している、喘息の治療の後から腰が痛くなった、便秘がある、何となく食後ムカムカする、坐っていると腰は痛いが歩くと何ともない。この問診をしただけで、喘息の時に抗生剤を咳を止めるために飲んで胃炎になり、その胃炎が続いているのでは?と当たりがついた。身体を診てまず大腿四頭筋が…

突然起こった喘息発作

当院の喘息の記事を見てきた方が、少しおかしなことを言う。「去年まで全く喘息で咳き込まなかったのに、突然、起こったのです。」普通はそんな事は起こらない。何か生活で動物(小鳥や猫)を飼ったとか、古い絨毯をもらったとか、古着を買ったとか、仏壇をもらったとかがないと発作は起こらない。医者に薬を丁寧に処方してもらったわりには治らないで来院された。詳しく話を聞くと咳き込む前に腰痛がありインドメタシンなどの外用…

喘息(ぜんそく)

喘息の治療 東洋医学的に喘息の治療は色々と出来ます。医者から気管支拡張剤をもらっている方も多いですが、出来れば減らしたいというのが本音ではないでしょうか。喘息の場合、身体に出る反応点は首の後ろ、腕、胸と大体決まっています。反応の強い点を治療すれば薬を減らすことは可能です。あと気になるのはご自宅の環境です。エアコンが古かったり、絨毯を敷いていたり、ペットを飼っていたりするとなかなか呼吸器の病気は治り…

鬱病総まとめ

当院は鍼灸院なのに鬱病患者が多いです。一つの理由はBi-Digital O-Ring Testで頭や全身状態を診れるからです。 次に頭への血流改善のために「マウスピース」「鼻炎」に対応してくれる医者と提携している事も大きいと思います。 よく患者から、「鬱病の場合、鍼はどこに打つのですか?頭、首?」とか聞かれますが鍼で治療している患者は少数派です。 当院のブログを読んでくる方は多いですが、試しにうち…

肩こり総まとめ

ここまで色々と総まとめを書くと最後はやはり肩こりでしょう。  腕が原因-腕は自覚症状が出ないので、こりが酷くなると全て同じ側の肩か首に症状が出ます。腕がこる原因は「使い過ぎ」か「ストレス」です。 首が原因-首は重い頭を支えていますので、筋肉疲労や左右差などで、バランスを崩すと肩がこりやすくなります。肩に行く神経は首から出ています。 姿勢-最近はパソコンやスマホの見過ぎで、若い方でも猫背の方が増えた…

首総まとめ

首についてはまず下記のことをチェックしなければなりません。 腕のこり 寝違いの反応点 首のゆがみ-噛み合わせ 鼻炎 頭の荷重 首の横の筋肉(胸鎖乳突筋)の緊張 まず「腕のこり」ですが、この部分はかなり硬くなっても自覚症状が出ません。腕は「使い過ぎ」か「ストレス」しか硬くなりませんから、パソコンやスマホ、力仕事などで必ず硬くなります。また身体にストレスがかかると心臓が血管を締め、心臓から遠いところに…

1年後に同じ症状で来た人

1年前に下記の症状を持った方が来た。少し列挙してみる。 腕のこりが酷く原因はパソコン病(自覚が出ないところ)とストレス 鞭打ちの後遺症の反応があり首がおかしいと予想できる 胸骨のゆがみがあり、首肩の痛みが長引いていることが予想される 喘息の反応点がある ヤダモン君の反応がある(仕事をしたくない) 首のゆがみがありマウスピースは必要 甘い物取りすぎで左の背中が硬い-「砂糖は麻薬」と指導 眩暈があるの…

ブログ諺⑫-何処に行ったらいいか分からない、何をしていいのか分からない

患者の悩みは病気になったときに、何処に行ったらいいか分からない、何をしていいのか分からないのです。 ではどうして困ってしまうのかというと、それは病気の勉強をしたことがないからです。 学校で心臓や肺や血管の事はほんの少しだけ教わりますが、病気のことは教わりません。 自分が喘息などの何か病気があれば、子供の頃から医者通いですから、症状が辛い時に何をすればいいかを理解しています。 医療関係者は仕事ですか…

ブログランキング35位~39位

お陰様で好評なブログランキングだが、続きを書いてみたい。 35位 「鼻」「歯」「腸」で難病治療 36位 枕も人も10% 37位 肩甲骨詳細図 38位 右肩とタイ料理 39位 ビオフェルミンと便秘 まず35位の「『鼻』『歯』『腸』で難病治療」だが、長年治療していて特に難しい患者は明確に「鼻炎」「顎関節症」「腸の調子が悪い」を持っている。特に鼻炎があっても自覚症状がない方もいて、「慢性上咽頭炎」を患っ…

鎮痛解熱と咳止め

この時期今までならインフルエンザが大はやりだが、ここ2-3年はすっかりコロナに話題をさらわれてしまった。 インフルエンザでもコロナでも呼吸器疾患なので大抵は、「発熱」「喉の痛み」「咳」と出る症状は似ている。 こんな時に「鎮痛解熱」と「咳止め」の薬を飲む方は多いと思うが、よく考えると、本当は病原菌と闘った方がいいのではと思ってしまう。 ウィルスに感染して熱が出るのはウィルスは熱に弱いことを身体がわか…

インフルの季節の診察について

今は新型コロナウィルスが大はやりだが、例年、インフルの季節になると医者が混む。先生方は日に40-50人ぐらいの診察をこなすので、どうしても流れ作業になってしまう。全員が「喉と発熱」と言い、たまたまその中に「喘息」や「肺炎」が入っていても、「あ、あなたもインフル」となりがちである。こういう場合、すこし変わった症状(血痰とか)を言うと医者も、「え、血痰?」となりインフル以外を疑う。我々だと忙しくても日…

咳をしているときは腕を使うな

常連さんがこの間まで咳がひどかったという。身体を診たら、「咳の反応点」は殆ど問題なく、肩甲骨や「腕の反応点」が残っている。これは「咳は治ったが、咳で呼吸に関する筋肉を激しく使い筋肉痛が治っていない」事を意味する。下図を見ていただげばわかるが、咳の反応点(喘息のツボ)と腕の反応点は近い。咳がよくなれば当然、咳の反応点の筋肉は柔らかくなる。しかし咳が治りきっていないときに腕を使うと筋肉がほぐれきれず、…

腕と肩関節

患者さんとメールやLINEでやりとりをしていると、時々同じ言葉なのに違う場所を指している事がある。先日も「首の下あたり」と言われ、「肩の反応」「頸椎の問題」なのか最悪、「ヤダモン君-心臓の反応」もあり得ると予想して、「正確に場所がわからないので来て下さい」と伝え、診たら「寝違い」だった。「寝違い」の反応点は時に、「不眠症」や「喉の痛み(喘息)」でも反応が出るので見極める必要はある。ツボは下の図の赤…

皮膚と喉と胃腸は運命共同体

皮膚炎で来た方をBi-Digital O-Ring Testで全身調べたら、「喉」と「胃腸」に問題があることがわかった。 よく考えると「皮膚と喉と胃腸はつながっているので運命共同体」ということがわかる。 喉に炎症があればつながっている皮膚まで悪くなる。 ある意味皮膚は、「身体の中の粘膜の状態を表している」と言ってもいい。 慢性的に喉が弱かったり、喘息があったり、逆流性食道炎や便秘があると、皮膚炎は…

鍼灸と女優さんの手

常連さんの息子さんが鍼灸の学校に行きたいという。私が学校を卒業したのはもう今から40年近く前だから当時と事情は全く違って、当時倍率は11倍ぐらいで入学してから、「君は誰のコネで入ったの?」と聞かれ、「え、何もないです。」と答えたのを覚えている。後で分かったことだが、当時は狭き門だったので、コネだけで定員の3倍になっていたそうである。その後鍼灸関係の学校は増え続け、今では定員割れを起こして何処も生徒…

漏斗胸(ろうときょう)について

漏斗胸(ろうときょう)は聞き慣れない言葉でしょうが、胸の骨の一部が陥没している病気をいい、肋軟骨の変形が原因と言われています。下図の写真はCTで心臓の高さで切ったものですが、胸が大きく陥没しているのが分かると思います。初めに気づくのは乳幼児ですが、小学校、中学校に入ってから検診で指摘されることもあります。漏斗胸は男の子に多く、中には兄弟で発症する人もいますし、親子で見られる場合もあります。ある程度…

寛解(かんかい)について

先日、リウマチの講義を聞いていたら担当されていた先生が、「この患者は寛解(かんかい)しました。」と説明していた。この寛解(かんかい)という言葉だが、あまり日常生活では使われない。 「治癒」は治ったことを意味するが、「寛解(かんかい)」は一時的に楽になったり、症状が消えた状態で、治る可能性もあるが、再発も否定出来ない。がんなら縮小または消失しているが、がん細胞が再びふえ始めたり、転移したりする可能性…