キーワード 寿命

握力と寿命

今日来た83才の常連さんが、「最近はコロナで外に出ることも少なくなった。家でゴロゴロしていて、昔みたいに床の雑巾掛けもないし、買い物も楽している。料理でカボチャは切らないし、ジャムの蓋が開けにくい。何となく調子が悪いと感じるけど何故かしら。」と言うので、「以前厚労省が『握力の経年低下が大きいほど総死亡、循環器死亡、およびその他の死亡リスクが有意に上昇』というのを発表したことがありました。我々が患者…

健康寿命を延ばすには運動や食事より本や雑誌を読んだ方がいい

先日たまたま見ていたNHKでAIを駆使して健康寿命を延ばす解析をしていた。 そのために下記の3つが大事だという。 1.運動よりも食事よりも読書(本や雑誌を読む)が大事 2.子供と暮らすな!一人で暮らせ! 3.ぴんぴんころり 泥棒を捕まえろ 1に関しては山梨県のデータが出ていて、運動とかは最下位、図書館1位という。そして図書館が近くにある人は要介護が低いとデータがあるという。心が動くと身体が動くとい…

友だちの数で寿命は決まる

友だちの数で寿命は決まる 石川 善樹 (著) 気になるタイトルなので読んでみた。(本編引用) ・ 「つながり」が少ない人は死亡率が2倍になる。 ・ 同僚があなたの寿命を決めている ・ 「つながり」が単調な男子校出身者は早死する。 ・ お見舞いに来てくれる人の数で余命が変わる。 ・男性の場合、息子の嫁に介護されると亡くなる確率が最も低く、その次が娘、そして妻に介護されると一番寿命が短かい。 ・女性は…

医者を選ぶのも寿命のうち

最近は時々この言葉を聞きます。 「医者を選ぶのも寿命のうち」 いい先生にかかると長生きできるが、そうでないと寿命が短くなるということでしょうか。 「がん難民」という言葉が定着して、本当に先生とのご縁は大切です。 ではどうやっていい先生と巡り合えばいいのでしょうか? 名医100人で調べて、かかればいいのでしょうか。 いい先生にかかるコツを少しお話ししたいと思います。 まず第一に定番の病気はある程度決…

辛い時の患者心理

以前、腰痛患者が治療しても全然痛みが取れず1時間の予約が、もう少しやってくれということで2時間になり、まだ楽にならないということでついに3時間治療した事があった。患者に聞くと痛みを感じないのは手が触れている時だけで、 手が離れてしまうとまた痛みを感じるという。これは私自身も経験がある。以前肩から手を痛めた時に刺激している時は楽なのだが、同じように手が離れてしまうと辛い。少し強めの刺激をしても場所を…

本当の医療

知り合いの歯医者さんがセミナーで、「本当の医療とは」という題で講義をされた。 興味が湧いて話を聞いていたら、「歯科治療は今まで大学で教わり、卒業後は凄いという先生の講義を世界中に聞きに行って学んだ。しかし治療をしても最後はインプラントみたいな形になってしまう。何が問題か調べたら、患者の歯肉の状態を無視して審美歯科のようにただ美しく整えるだけを治療だと思っている。しかし本来はアフリカの原住民や動物な…

逃げ切り組

子宮筋腫や股関節の手術は常に時間との闘いである。子宮筋腫もある程度閉経(50才程)すれば小さくなるケースが多いので、42-3才で筋腫がある程度の大きさの場合に医者は、「あと数年か、極端に大きくならなければ逃げ切れるかなぁ。」と考える。これが35才ぐらいで勢いよく成長している場合は、手術の話になってしまう。股関節の人工関節も同じようなことが言えて、昔は人工関節は10年ももたなかった。50才で初めて手…

専門医の見つけ方

常連さんが身内に嚥下障害(えんげ-食べ物や唾液が食道ではなく空気の通り道である気道に入り込む)で困っている人がいるという。この嚥下だが、お年寄りに多く誤嚥性(ごえんせい)肺炎の原因になるので注意が必要である。聞き慣れない言葉かもしれないが、では何処で診て頂けるのであろう?「内科?」「耳鼻科?」「呼吸器?」と少し迷うのではないだろうか。こんな場合まず我々だと「嚥下外来」を探す。場合によっては「摂食嚥…

病気は単発ではない

人が亡くなるのは昔は、「脳卒中」「心臓病」「がん」の順番だった。最近は「がん」が断トツである。結局、「免疫」か「血管」の問題であることが分かる。もちろん免疫もいい状態を保てれば、血管は年齢なりになるが、糖尿病や高脂血症があるようでは血管は持たず、短命になってしまう。最近は「慢性炎症」という言葉で、寿命に関する論文が多いが、多くの方が、「病気は単発」と思っている。例えば糖尿病、少し血糖値が下がればも…

身体を鍛えていたのに・・・

先日、「平成の三四郎」こと古賀選手が53才の若さで亡くなった。山下会長のあとはこの方が柔道界を背負って立つと思っていたのでとても残念で、余りの若さにショックが大きい。バルセロナオリンピックでの試合直前でのアクシデントや、優勝した時の顔は今でも忘れられない。報道によるとお父様も若くしてがんで亡くなり、本人はがんの手術を受けて闘病中だったらしい。 常連さんから、「金メダルを取るほど身体を鍛えているのに…

第4の治療!緩和ケア

西洋医学でがんの治療というと「手術」「放射線」「抗がん剤」が3大治療だが、ここ数年第4の医療として「緩和ケア」が言われるようになってきた。 「緩和ケア」と言うとどうしても「終末ケア」や「看取り」などのイメージが強く、手を施しようがない患者に麻薬を使って痛みだけ取るイメージがあるが実際はそうではない。 QOL(生活の質)を高めることで寿命が伸びることがわかってきた。 最近は初期の段階から「緩和ケア」…

猫で大騒ぎ

うちにも野良猫がいるが、患者さんでも猫のこととなると皆大騒ぎである。外の野良猫だと寿命が5-6年しかないそうである。家猫だと15年ぐらいは生きる。以前、黒澤明監督の映画で「まあだだよ」というのがあった。 内容は主人公の内田百間先生が大学を辞めて文筆業に専念する。かつての門下生の助けをかりて下町の一軒家に引っ越す。百間先生は人気があり、いつも先生を慕う多くの門下生に囲まれていた。やがて戦争になり、東…

標語

この年になると説教臭いことを言いたくなる。 よく偉大な経営者が、「1日1話」を書いておられるが少しだけ真似しようと思う。 長年の経験で健康保持のポイントだけをまとめてみた。 【命】親からもらったこの身体、自分で作れないこの命、粗末にできる道理がない 【親を選ぶ話】子供は生まれるときに自分で親を選んで生まれてくる 【身体は借り物と思えば良い】借り物と思えば無理はしない 【どんなに辛い事でも回復出来る…

年代別健康法のコツ-30代から70代までの50年間の心と体【まとめ】

【30代】体のこと別に気にしていない まず30代の方の特徴は10代・20代と何も体が変わっていないと感じていることです。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれません。ゴルフだって絶好調、体のことを考える事はありません。しかし皆さんの体を診るとそんなことをいっていられるのは33才まで、そこから5年で一つの転機が来ます。私は「男の38才説」と言っているのですが、仕組みは次の通りです。…

年代別健康法のコツ-30代から70代までの50年間の心と体【40代】

【40代】昔と違うのは少しだけ-少し状況が変わってきた 40代の方の特徴は「若い頃とは違うけど大きな違いではない。」と思っていることです。症状は確かにあるけどそんなに悪いわけがないと思っています。時々お腹が重いとか、腰も以前みたいにすぐ治らないとか、白髪が増えたり、ほんの少しだけ記憶が悪くなったり、思い出せなくなったり、皮膚にしみが出たり、顔のしわが気になったり、老眼が必要になってきたり、階段の上…

83才で頭に100本鍼を刺す

常連さんのお母さんが、身体がだるくて眠気が取れないと通っている。身体を拝見しながら胃炎はあるし、投薬は多いし、顎関節に問題はあるし、便秘はあるし、終いには無呼吸症候群まで見つかった。以下は治療法である。 1.薬が多すぎたので医者と交渉して減らしてもらったら、胃炎が治って食欲が出た。 2.頭の血流を上げるためにマウスピースを作ったら思いのほか調子が良い。 3.頭の血流を上げるために頭に毎回100本鍼…

お人好しで遅れる医療

最近はブログを見て来院される方は多い。今受けている医療に何となく不都合や不満があるのであろう。人によっては、「よくこれだけ我慢されましたね。」と言いたくなる方もいる。そういう方達の特徴はただ一つ、お人好しである。「この先生にお世話になったから・・・。」「もう少し信じてみよう。」「あそこの病院は混んでいるから・・・。」と治療効果が出ていないのに通い続ける。先日、我が家の猫が連日吐いて、グッタリしたの…

「何もしていないのに・・・。」と言う方へ

仕事柄、「○○がこんなに悪くなっています。何をしたのですか?」と聞くと、「何もしていないのに・・・。」という答えがよく返ってくる。 ご本人は何もしていないかもしれないが、身体の中では凄いことが起こっていて、その一部を紹介したい。 まず細胞には寿命があって、壊しながら新しいものを作っいく。 赤血球の寿命は約120日間。 胃粘膜構成細胞の平均寿命は,表層上皮細胞が2-3日、幽門腺細胞が14-20日。 …

鎮痛剤を1回に6錠日に3回、飲んでも治まらない頭痛とぎっくり腰

久々に凄い人が来た。主訴はぎっくり腰なのだが、身体を触りながらあまりに強い身体なので、「他にも何か具合の悪い所があるでしょう?」と聞いたら、「頭痛が長い。昔は2錠市販のを飲んで良くなったが、最近は錠数が増え6錠一辺に飲まないと駄目。それも日に3回。市販の鎮痛剤がすぐなくなる。」「噛み合わせか鼻炎は?」「両方ある。噛み合わせは酷く歯が割れる。歯医者に『病巣感染の治療をしなくてはならない。』と言われて…