キーワード 按腹

按腹について

この時期、食べ過ぎの方も多いと思います。 少し専門的になりますが、按腹(あんぷく)の話をします。 按腹とはお腹のマッサージです。 江戸時代には冷蔵庫はなかったので、お腹を壊した方は多かったと想像されます。 当時のあん摩さんがお腹をよく揉んでいたことがわかる挿し絵が文献で残っています。 我々も治療で按腹をしますが、難しい腰痛の方には必ずおこなっています。 腰や脚を治療して腰痛が楽になる方はいいですが…

胃が痛くなって本当に良かった

若い患者さんが仕事のストレスで胃が差し込んで痛いという。お腹を診ると丁度胃の場所だが膵臓も重なっているので、酷くなれば病院で膵臓も診ていただかなくてはならないが、スタマックラインの反応が強いので、まずは胃炎で間違いないだろうと思い治療してみた。按腹とお腹に鍼をやっただけで、スタマックラインの反応が消えたので急性胃炎であろうと予想がついた。念のため消化器には行って頂くが、若い方の場合、こういう経験は…

腰痛総まとめ

腰痛に関してはいくつか外せない項目がある。 1.脚の状態 2.お腹の具合い(腹筋や胃腸や生理など) 3.背中の状態 4. ストレスによるもの これは何を意味しているかというと、「腰痛は腰が悪いのではなく、周りから悪影響を受けている」と言った方が正しい。 4番のストレスに関しては腰痛が全く良くならず、頭に100本ぐらい鍼を打つと治る方が時々いる。精神的なものが影響しているのか、頭の血流なのかはまだま…

胃腸総まとめ

当院のような鍼灸院で、胃腸に対してどの様なアプローチをしているか、ご存じない方が殆どだと思いますので、少し紹介させて頂きます。 まず胃ですが、症状のある方は内視鏡検査が基本です。それで問題がなければ我々がよくお話するのは、「按腹」「スタマックライン」「左の背中」です。 腸に関しては「按腹」「乳酸菌」「便秘対策」「食生活-フードチェック」「左坐骨神経痛」「太腿の裏」です。 まず「按腹」ですが、これは…

当院の強み

時々患者さんから、「先生のところは鍼灸なのに、何で色々な病気の患者が来るの?」と言われることがある。確かに鍼灸なのだから、腰や膝ばかりと思っている方は多いだろう。しかし実際は鬱病、アトピー性皮膚炎、鼻炎、がんと整形領域以外で通っている方は多い。これには理由があって、私が全て治せるわけではないが、長年の経験と人脈でその道のプロの先生と交流があるからである。 詳細は「近郊医療機関一覧」をご覧頂きたい。…

ここが落とし穴-便秘と下剤

便秘とは、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を言い、慢性便秘症診療ガイドラインでは、「週に3回程度の排便でも、腹部の膨満感や残便感などがなければ問題はない」とされている。 私などは親譲りで腸の調子はすこぶるよく、食べればすぐに出るが、女性で「3-4日に1度、酷ければ1週間出ない」方をよく診るが、按腹と言ってお腹のマッサージをするととても不快な顔をする。 「少し下剤でも試…

病気の問屋さん、一体何が原因?

昨日ご紹介でおみえになった方は、「B型肝炎」「肝臓がん」「糖尿病」「脳梗塞」「狭心症」と病気の問屋さんある。ばらばらに見える病気だが、整理すると下記の図のようになると思う。原因は「ウィルス」「がん」「内分泌」「血管」。しかし何故こういう事が起こるかは「免疫が低い」としか言いようがない。投薬を診ると、一つ一つの病気に対して薬が処方されているのでかなりの数になる。Bi-Digital O-Ring T…

胃腸炎と火事

昨日来たぎっくり腰の方は、「最近ちょっと胃腸を壊していて・・・」と言う。「食中毒?」と聞いたら、原因は余り良くわからないが、下痢をしてほぼ70%は治ったという。話を聞きながら、「胃腸炎を完治させていないのは、腰痛を味わいたいと言っているのと同じです。我々の感覚では胃腸炎は小火(ぼや)と同じ感覚です。火が見えていて、7割消したからとは言わないでしょう。完全に消化しない限りすぐ大火事になってしまうでし…

25年腰痛対策

紹介で慢性腰痛の方が来た。色々と調べてみると15年位慢性腰痛なのだが、明確に腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のような症状は出ていないので、おそらくMRIなどで調べてもそんなには引っ掛からないだろうと想像した。ではどうして15年も慢性腰痛が続くのであろうか?全身を拝見したら、腸の問題が大きいことがわかった。慢性便秘である。こうなると腸を治さない限り腰痛はなくならない。ではどうやって治すかであるが、「…

先生の予言が当たった

ご近所の方が、ぎっくり腰で来た。開口一番、「先生の予言が当たった。以前診てもらった時に、『このままの状態が続くといつか腰が爆発しますよ』と言われたが、今回爆発した。先生覚えているでしょう?」と言われ、「いや、ちょっと覚えていないです。仕事柄身体を診ると感じることを僕はしゃべっちゃいます。それで言ったのだと思います。」と返事をした。話を聞くと、ぎっくり腰をやってから、4日経つという。普通、ぎっくり腰…

手術の後、突然力が入らなくなった

股関節を手術した常連さんが順調に回復していたが、最近座っていて立つ時に手術したところに力が入らず、入れようとすると痛みがあるという。少し足を動かしたりすると治るという。術後は月に一度診て頂き順調に回復していたので、筋肉や骨の問題という事は普通は考えにくい。この訴えを聞いた途端、「腹圧では?」と感じた。「腹圧の上昇により足やお尻周辺の一時的な血行不良」と疑った。専門的には「一過性虚血」と言う。例えば…

すべて腸で説明できる

今日久しぶりに来たお年寄りは90才で、もう30年診ている。今まで大病をしたことがなく、多少の腰痛もほぼ1回の治療で良くなる。だからおみえになるのは年1-2回程度。「最近フラフラよろけて、立ったり座ったりもしんどい。何が悪いのかわからないが、まず診て欲しい。」というので話を聞いたら、最近少し便秘が酷いという。今までは2-3日毎に出ていたのが、最近は7-10日程出ないという。それは大変だと言うことでお…

本格的便秘対策

女性で便秘の方は多い。自分が1-2日出ないと何故かもっとひどい友達に相談して、「最近1-2日出なくて困る。」と言うと、「そのなの、どうって事ないわよ。私なんか、大抵3-4日に1度酷いと週に1回。」と自分より酷い方と比べて安心してしまう。我々から見たら毎日ちゃんと出る人に聞けばいいのに、耳障りのいい方に聞いてしまう。では本格的に便秘治療をするには何から手をつけたら良いのだろうか?すこし列挙してみたい…

右肩を治すために肝臓を揉む?

最近は超音波診断の勉強ばかりで、今までなら肩を治すために肩関節周辺の筋肉しか診なかったのに、内蔵も肩関節の動きに関わっていることがわかり、肝臓をいじってみようという気持ちになってきた。実際問題、肝臓を揉むといってもお腹に指を突っ込んでゴリゴリいじるわけではない。 肝臓というのは横隔膜の右側のすぐ下にあり、呼吸を整えて肋骨や横隔膜の動きを改善するだけで肝臓の動きが変わる。腹筋(腹直筋、内腹斜筋、外腹…

小鳥タイプ詳細

小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…

治療のステージアップ

細身の女性が坐骨神経痛で通っていて7割ほど楽になったが、そこから改善しないという。この方は初診時から胃腸の治療や按腹、灸などがうまくいったが、生理の時は辛くなると言う。ある程度生理の時は仕方がない部分はあるものの、全く方法はないのかと言われるとそうでもない。まず婦人科で基礎疾患がないか診て頂き、問題なければ漢方薬の適応である。つぎに下半身の血流改善には標準体重に近づく必要がある。こうなると何をどれ…

一気にたたみ込む

腰痛の常連さんが中々お尻の違和感が取れなくて通っている。今日久しぶりに診たら少し顔が痩せている。どうしたのか聞いたら、「胃潰瘍をやり少し食べられず痩せた。良い機会なので糖質制限もやって6kg落ちた。養命酒も効いていると思う。」と言う。こういう時はチャンスでこの方はお尻の違和感を取ろうとして按腹をやろうとしたが、痛がって出来なかった。減量により腰周辺の筋肉も柔らかくなっているので、一気に治癒まで持っ…

サプリメントの摂り方(後藤ブログ)

本日、腰痛が一カ月治らないと言って来院された患者様がいました。お腹を触ってみると非常に硬く、お腹から来ている腰痛だと考え按腹をしたところ腰痛が取れました。「便秘ですか?」と聞いてみたところ、「酵素ジュースを飲んでから便秘が解消していたのに、なぜか三カ月前から効かなくなった。」とのことで、気になったので「三カ月前に他にサプリメントか何かを増やしませんでしたか?」と聞くと「そういえば、3か月前にサプリ…

洋式トイレと和式トイレ

年配の女性の便秘を治療している。食事療法や按腹でお腹を揉んでいる。最近腹圧が高いので、お通じの様子を聞いたら面白い事を言っていた。「トイレで前屈みになり、肘を膝に載せる格好をすると気持ちよく出せることを見つけた。」これは実に理に適っている。昔の日本は和式しかなく洋式に変えた途端、中々スッキリ出せなかった記憶を持っている方もいるのではないだろうか。和式と洋式では直腸の形に違いが出来てしまい、和式の方…

がんと血管、肺炎は大丈夫でも、頭が・・・

年配の常連さんには死因のがん、血管、肺炎の話を良くしている。がんは食生活や乳酸菌、血管は血圧計と医者で管理、肺炎は食生活や按腹で腸を元気にして鼻炎対策の話などをしている。もちろんすべて防げるわけではないが、確率は減らせる。知識を持つことによって意識も変わる。しかし今日来た方にはすべて上記の対策を打っているのだが、「年を取ったせいか外に出るのがイヤ。買い物も最低限。後片付けもイヤ。主人と一日中テレビ…