病気の隠し方

以前から、「だらだら治療するのが一番」と言っている。これは何か難しい病気を抱えた場合によく当てはまる。難病○○を抱えていると、何をやっても治らない。この世に治療法があればいいが、治療法のない難病はいくらでもある。これから先はわからないが、現段階で治療法がないのだから、悩むだけ無駄である。そんな時にだらだら通うとその難病以外が良くなってくる。そうなれば相対的にその病気で悩むことが減る。昔は朝から晩ま…

身体を整えると何が起こるのですか?

以前から貯金治療のことは書いている。痛くなってから来るのではなく、普段から身体にゆとりを持つと多少の無理をしても身体が痛くならず、人はそこに喜びを感じる。では身体にゆとりが出来ると何が起こるのか?それは「頭と口と腹」が整うのである。腹で感じたことを頭で考え、それがそのまま口に出るのである。我々は人の話を聞いて何となく嘘っぽいとか、この人は正直だというのは感じるものである。だから言葉に嘘がなくなる。…

鼻炎総まとめ

鼻炎に関してはEAT(Bスポット療法)の話になってしまう。 まず10年以上前に難しい患者が溜まってしまった時期があった。 Bi-Digital O-Ring Testをやっていると、「本で見ました」とか「オーリングのホームページで見ました」とか紹介で来るが、どの方も一筋縄では治らない。 鬱病が長引いたり、蕁麻疹が治らなかったり、病名はつかないが筋肉が溶ける病気、全く変化しない耳鳴り・・・など15人…

胃が痛くなって本当に良かった

若い患者さんが仕事のストレスで胃が差し込んで痛いという。お腹を診ると丁度胃の場所だが膵臓も重なっているので、酷くなれば病院で膵臓も診ていただかなくてはならないが、スタマックラインの反応が強いので、まずは胃炎で間違いないだろうと思い治療してみた。按腹とお腹に鍼をやっただけで、スタマックラインの反応が消えたので急性胃炎であろうと予想がついた。念のため消化器には行って頂くが、若い方の場合、こういう経験は…

マラソン完走のヒント

私自身、マラソンで完走をしたことはないので偉そうなことは言えないが、ただ患者さんの身体を診ていて感じることはある。それは、「馬鹿正直に走っては駄目」という事である。うちの来る方は必ず不具合か痛みを感じている。原因が筋肉だけなら我々でかなり治せるが、神経・血流障害や関節の問題となると、専門医の治療が必要になってくる。本番までに体調を万全に出来れば良いが、そういう方はなかなかいない。何処かに不具合を感…

先生は患者がどれだけ痛がっているかわかっているのですか?

常連さんが、「先生は患者がどれだけ痛がっているかわかっているのですか?」と聞いてきた。もちろん人の身体なので全てわかるわけではない。しかし今まで延べ人数で何万人治療したかわからないが、「おそらくこの筋肉の状態なら、このくらいの刺激は耐えられるであろう」は想像がつく。当院は「早く鮮やかに治す」事をモットーにしているので、基本はその場で治す事を考えているが、普通は5回かかる治療なら3回でと考えている。…

口腔内総まとめ

私は歯医者ではないので歯科領域の専門の話は出来ませんが、普段の臨床で気になっている口腔内の話をします。 顎関節と首のゆがみ-これは何度も書いていますが、首が辛い患者さんの治療をした後、歯医者に行かれると簡単に首の筋肉の状態が変わってしまいます。これは首の筋肉の支配権を歯が持っていることを意味します。もっと正確に言うと、「噛み合わせが首の筋肉に影響を与える」という事です。最近は首のどこが硬いと噛み合…

やがて痛いと言ってうちに来ると恥をかく時代

今は当院のような仕事の場合は患者が必ず「痛い」と言って来る。治療をして痛くなくなれば来なくなる。実は私はこれにもの凄い違和感を感じている。痛いか痛くないかはマイナスかゼロかで、お金で言えば借金か貯金がないかである。以前、身体の貯金でも書いたが、本当に身体の調子が良いというのは、「何をやっても壊れず、すぐに自然回復出来ること」である。ここに人は喜びを感じる。いつも腰が痛い人は、いつも通りの痛みかかな…

未来医療と生き残り

常連さんが、「未来の医療はどんな形になるのでしょうか?」と聞いてきたので、「1つ考えられるのは病院へはおそらく難病と急患しか行かなくなります。自宅が病院になるということが考えられます。例えばApple Watchのようなものが脈、血圧、血糖値、酸素飽和度等を常に監視しそのデータを病院に転送します。寝室のベッドでは心電図や発汗状態、体温測定が常に行われ、朝起きればトイレで尿検、便の潜血反応や腸内細菌…

小利口と誤診

この仕事を長年丁稚奉公から続けていると、色々と人生の先輩から学ぶことは多い。「先生の鍼は最高や。こんな治療受けたことない。素晴らしい!!」と言われてこちらがいい気になっていると、「でもまだ痛い。治ってないかもしれない。」と言われる。結局、治っていない事をストレートには言わず、先生を褒めて持ち上げといて、又治療してもらう。実に乗せ方が上手い。患者によっては痛いのに痛くないと言ったり、その逆もよくある…

快感以外は全てストレス

患者さんとストレスの話をしていると、時々ずれを感じます。「今日の身体はちょっとストレスありますね。」と言うと、「最近はそんなに辛いことはありません。腰痛が慢性なだけです。」こういう会話になってしまう。我々から見たら、「快感以外は全てストレス」と言いたくなってしまう。朝起きてから夜寝るまでに身体のことが全く思い浮かばない。仕事は別として、これがストレスがない状態です。少しでも嫌だなぁと思っただけでも…

先生は何を治療しているのですか?

常連さんが運動で腰を痛め、1時間ぐらいの治療で楽なった。しかし本人から、「この腰の痛みは炎症ですよね?1時間の治療で炎症は治まりませんよね。どうして楽になるのですか?」と聞いてきた。これは実にごもっとも話である。そして、「筋肉の硬いところを治せば関節や神経、血流も良くなると思っていましたが、実際やってみるとそうはなりません。筋肉だけの治療では限界があるのです。そこで目をつけたのは神経の興奮です。長…

喘息総まとめ

このブログではあまり喘息に関して一般的なことや専門的なことは書かず、意外と知られていない「喘息と全身の関係」という視点で過去のブログから少しまとめてみたいと思います。 「不眠症」「寝違い」「喉の痛み(喘息)」の反応点は同じ場所-これは喘息患者は首と肩の間によく反応(筋肉が硬くなる)が出るのですが、この場所は不眠や寝違いでも硬くなる場所です。ですから喘息を長引かしてしまうと、不眠や寝違いを誘発してし…

ツボがいつも5ミリずれる先生

これは以前常連さんから聞いた話ですが、その方はよその治療院に行って治療を受けたときに、担当の先生が見事に全てのツボが5ミリずれると言う。この話を聞いてツボがずれているので下手な先生なのかなぁと思ったのですが、本当に下手な先生というのはツボに当たったり外れたりするわけです。時々ツボに入って効く感じです。全てのツボがずれるというのは、とてもすごい能力で私などには出来るものではありません。ではどうしてこ…

奥歯と痔とカレー

今日来た常連さんは奥歯を抜いた後、鎮痛剤を飲むほどではないが何となく顔が辛いという。色々と話を聞いていたら、この間まで咳が治らず、何となく痔があると感じながらも医者には行っていなかったという。しかし不安になり医者に行ったら、「切れ痔と軽いイボ痔」と言われ、坐薬で終わったと言う。そんな話を聞きながら、「そんな時にまさか辛いものは食べていないよね」と言ったら、「カレーは食べましたけど・・・」と言う。我…

何処を診ているのか

脊柱管狭窄症を患ってからは、麻酔科や理学療法士の先生にお世話になることが多く、あまりに自分がその分野に関して無知なので、少し気合いを入れて勉強している。新型コロナウィルスのお陰というと怒られそうだが、ウェビナー(Zoomでのセミナー)は手軽に受講でき、費用も安いので助かっている。ここ数年間、多い時は月に30本ほど聞いている。最近は整形外科以外の分野にも手を出し、興味深く聞いている。そういう学びの中…

鬱病総まとめ

当院は鍼灸院なのに鬱病患者が多いです。一つの理由はBi-Digital O-Ring Testで頭や全身状態を診れるからです。 次に頭への血流改善のために「マウスピース」「鼻炎」に対応してくれる医者と提携している事も大きいと思います。 よく患者から、「鬱病の場合、鍼はどこに打つのですか?頭、首?」とか聞かれますが鍼で治療している患者は少数派です。 当院のブログを読んでくる方は多いですが、試しにうち…

先生に何と言ったらいいか分からない

患者さんから、「○○の場合、医者に何と言えばいいか分からない。失礼があってはいけないし、いい治療は受けたいし・・・」という声はとてもよく聞きます。 では下記の場合、皆さんはどう医者に伝えますか? 抗がん剤をもう打ちたくない場合 痛み止めが全然効いていない場合 担当の先生を変えてほしい場合 今まで長い間お世話になっている病院なので、縁は切れないがこの病気だけには関わってほしくない場合 先生が新薬を積…

肩こり総まとめ

ここまで色々と総まとめを書くと最後はやはり肩こりでしょう。  腕が原因-腕は自覚症状が出ないので、こりが酷くなると全て同じ側の肩か首に症状が出ます。腕がこる原因は「使い過ぎ」か「ストレス」です。 首が原因-首は重い頭を支えていますので、筋肉疲労や左右差などで、バランスを崩すと肩がこりやすくなります。肩に行く神経は首から出ています。 姿勢-最近はパソコンやスマホの見過ぎで、若い方でも猫背の方が増えた…

乳がんリンパ節郭清と手の浮腫

乳がんを手術で取る場合、がんがリンパを通って全身に回るために、脇の下のリンパ節まで取ることをリンパ節郭清(かくせい)と言います。リンパ節を取ってしまうと手が浮腫み、患者さんは日常生活に不自由を感じます。我々は浮腫をよくするために心臓に向かってマッサージをしたり肩甲骨を緩めたりしますが、中々良くならない患者さんは多く、利尿剤や漢方薬の効果も十分とは言いにくいです。リンパ節を取ってしまったのだから、腕…